同じ新書なのだから仲良くしませんか?

ちくま新書から『双極性障害[第2版]』が刊行されました。「第2版」とあるくらいですから、名著なのでしょう。

 

ところで、文庫クセジュにも『双極性障害』という一冊があります。どちらも同じ新書というサイズです。是非是非、お隣に並べていただけると嬉しいなあと思います。

しかしながら、新書というのはレーベルごとに並んでいる書店がほとんどです。ちくま新書の棚はあっても文庫クセジュの棚なんてない書店がほとんどでしょう。それに「双極性障害」で関心を持つような読者は新書のコーナーではなく、心理学や医学などのコーナーに探しに行くのかも知れません。

でしたらなおのこと、この二冊を心理学などの棚に並べてみるというのも面白い試みではないでしょうか?

棚が減ったときはどうしましょう?

日々の営業回りで時々言われること。

「こんど、ガイブンの棚、減らすことにしたから」

珍しいことではありません。そもそも、海外文学の棚を十分に備えている書店の方が数えるほどしかありませんから(爆)。

それでも、集英社とか文藝春秋とか、河出書房新社とか、筑摩書房とか、そんな売れ筋のガイブンを刊行している出版社の新刊が多少なりとも並んでいるような書店であれば、あたしの勤務先のガイブンだって置いてもらえる可能性があるのではないかと思って営業回りをしているわけです。

それでも、棚一本もあれば御の字で、2段くらいに強引に押し込んでいるような書店が増えているような気もします。

そこまで減ってしまうと、もうちょっと営業のしようもない、というのが率直な感想です。まさにお手上げ状態です。たぶん、そういうお店の文芸担当の方だと、「ライ麦」と「キャッチャー」くらいは置いておかないと、という感覚すら持ってくれていないのかなあ、なんて悲しい気持ちになります。

それくらいまで減らしてしまったのであれば、いっそ海外文学なんて一冊も置かず、その分を日本文学や他の売れるジャンルの本に使う方が書店としては正解なのではないかと思います。

せめて棚一本は海外文学に当てられるお店であれば、その中で他社とのバランスを見つつ、あたしの勤務先の海外文学を数点ほどお薦めできるとは思います。棚一本だと、最大でも10冊から15冊も置いてもらえれば幸せでしょうか?

売れ行き好調で重版です!

郝景芳短篇集』の重版が決まりました。

海外文学の棚でも普通に売れていますが、SFの棚でも動きます。

というよりも、そちらの方が売れる店がたくさんあるようです。もし海外文学の棚だけで展開しているのであれば、一度試してみてください。

タイトルも変えてしまいましたが、改訂版です

来週配本予定の新刊『フラ語問題集、なんか楽しいかも!』は、『フラ語練習、楽しいだけじゃだめかしら?』の改訂版です。

この「フラ語」シリーズは順次改訂版を刊行してきましたが、本書に関しては書名も少し変更になっていますので、お間違いなきようお願い申し上げます。

今日という日は……

本日、6月6日はDデイです。

Dデイって何?

という方も多いかと思いますが、第二次世界大戦の潮目を大きく変えた、ノルマンディー上陸作戦の行なわれた日のことです。

というわけで、『ノルマンディー上陸作戦1944(上)』『ノルマンディー上陸作戦1944(下)』のご案内です。

書店の皆さま、店頭に在庫があれば、今日くらいはこの2冊を面陳にしていただけると幸甚です。

生誕550年

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フェアをいくつかご紹介

現在展開中のフェアをご紹介します。

まずは新宿の紀伊國屋書店です。

2階の文芸書売り場、ちょうどレジの斜め前くらいのところに海外ノンフィクションの棚がありますが、そのエンドで新刊『無礼な人にNOと言う44のレッスン』をワゴンで展開していただいております。

これは目立ちますね。ありがたいです。

続きましては、新宿から小田急線に乗って20分ほど、成城学園にある三省堂書店です。

まずは、あたしの勤務先も参加している、韓国文学フェアです。

このところの韓国文学の売れ方はものすごいものがあります。世間でも第三次韓流ブームなどと言われていますが、その波がようやく出版界にも届いたような勢いを感じます。

あたしも何冊か読んでいますが、単なるブームで粗製濫造されているわけではなく、どれも面白い作品ばかりです。もちろん誰にだって好みがありますから合う作品、合わない作品があると思いますが、どれを選んでもそれほど公開はしない作品が増えていると言えるのではないでしょうか?

最後にご紹介するのは、同じく成城の三省堂書店で展開中の書物復権フェアです。

人文系の出版社による、専門書の復刊企画です。

確かに単価は高いものが多く、渋いラインナップではありますが、毎年この企画を楽しみにしてくださっている読者の方も大勢いらっしゃいますし、既に定着した恒例のフェアです。

先月末くらいからフェアが始まったところがほとんどですので、今年の売れ行きがどんな感じなのか、まだわかりません。例年の傾向から言うと、やはり品切れになってから年数のたっている書籍は待っている読者も多いのか、よく売れるものです。

不条理劇と言えば……

今朝の朝日新聞です。不条理劇についての記事が、こんなに大きく載っていました。

不条理劇と言えばベケットでしょう。紙面では『新訳ベケット戯曲全集』の第一巻の「ゴドーを待ちながら」が取り上げられていましたが、Uブックス版の『ゴドーを待ちながら』もロングセラー&ベストセラーです。

また、あたしの勤務先では、同じくUブックスで『サミュエル・ベケット』という一冊も刊行していますし、ベケットに関する書籍は何冊が出していますので、併せてどうぞ。

なお、日本における不条理劇と言えば別役実さんですが、『風の演劇 評伝別役実』という評伝も刊行しています。