これとこれ、あれとあれ

店頭に並んでいる本を見ていると、「あたしの勤務先のあれも一緒に並べられないかなあ」と思うことがしばしばあります。もちろん、その意見を書店員さんに伝えることもありますが、ほとんどは「並べる場所がないから……」と言われてしまいます。それに、その両書に関連性を感じているのがあたしだけ、という場合も多々あるので、あたしの感性がおかしいのか、他人と外れているのかと思われます。

 

とりあえず、そんな懸念もありますが、あたしの感性を信じて披瀝させていただきますと、まずは河出書房新社の『とてつもない失敗の世界史』に並べるのは『バンヴァードの阿房宮 世界を変えなかった十三人』です。うまくいかなかったことからこそ学ぶべきものがあるはずです。

 

続きましては、ちょっと古い本ですが新曜社、J・ダイヤモンド『人間はどこまでチンパンジーか? 人類進化の栄光と翳り』と『私たちが姉妹だったころ』です。

 

続いては岩波新書の『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』と『クルスクの戦い1943 独ソ「史上最大の戦車戦」の実相』です。新書と単行本では並べにくいのは承知ですが……

 

最後にもう一つ岩波新書から『モンテーニュ 人生を旅するための7章』と『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』です。なお、あたしの勤務先からは『モンテーニュの言葉 人生を豊かにする365の名言』という新刊が8月に刊行予定です。こちらもぜひご一緒に!

リサなの? ガスパールなの?

新宿の丸井で、リサとガスパールのフェアが開催中です。

今年と来年は、リサとガスパールのアニバーサリーイヤーでして、各地でこのようなイベント、フェアが開催されます。その会場では少し前に刊行した『「リサとガスパール」と一緒にひとことフランス語』も売っています。

書店回りの途次、どんな感じなのか覗いてきました。

そして、その会場ではリサガスのグッズがいろいろと売っていたのですが、なんとネクタイがありました。

こういうキャラクターグッズでネクタイって滅多にないんですよね。たいていはタオルとかTシャツとかが多くて、今回ももちろん売られていましたが、ネクタイが売っているなんて嬉しいじゃありませんか!

図柄としては地味でしたが、青と赤、2種類が売られていまして、ついつい両方とも買ってしまったので、ひとまず青い方を締めてみました。

1枚目は、ついつい本がメインになってしまい、どんなネクタイかまるでわからないので、もう一枚撮ったのが2枚目です。如何でしょう?

図柄については、2枚目と3枚目の写真をご覧ください。リバーシブルネクタイで、片一方が太くもう一方が細いのではありません。どちらをメインにしても締めることができるのですが、もう一端は紺のストライプでまるでリサガス感がありません。あえてリサガスを正面から見せず、ちょっとずらすとチラチラ見えるというのがおしゃれなのでしょうか?

それはともかく、この図柄、リサなのでしょうか? それともガスパールなのでしょうか?

ちょっとしたお遊び、あなたならどれを選びますか?

昨日の続きのようなダイアリーです。

昨日から公開された映画「天気の子」のワンシーン。『キャッチャー・イン・ザ・ライ』がカップうどんの蓋の重しとして使われているということを既に書きました。

最初の画像は、そのワンシーンですが、それを真似してみたのが2枚目の画像です。

ここで気づいたのですが、どん兵衛の蓋と器の模様というのは決められているものではないようで、映画のワンシーンのような向きで置いたときに、器側面の模様が同じようになっているどん兵衛はなかなか無いのです。

蓋の図柄と器の図柄の位置関係や向きが、映画のシーンと同じものを捜し出すのはなかなか至難の業かもしれません。

3枚目の写真は、おや、本がずいぶんと大きいですね。これではどん兵衛がまるっきり隠れてしまいます。映画のワンシーンのようにはいきません。

って、これは「単行本」でした(笑)。しかし、どん兵衛の蓋をしっかり閉める重しとしては新書判よりも単行本の方が優れているとわかりました。

そして4枚目。

こちらは長年親しまれてきた『ライ麦畑でつかまえて』です。「ライ麦」といったらこちら、という方も多いと思いますが、映画の中で使われたのはこれではなかったですね。新海誠監督的には村上春樹訳なのでしょうか。

最後に、おまけで『小説 天気の子』を載せてみました。

やはりどん兵衛の蓋の重しには、少なくとも新書サイズは必要だと改めて実感しました。

さあ、あなたならどれを選びますか?

気づいていただけましたでしょうか?

この写真にピンと来る方はどれくらいいるのでしょうか?

カップうどんのどん兵衛の上に、蓋が開かないように本を載せているという、何の変哲もない写真です。これが何だと言われたら、普段であれば返す言葉もないのですが、今回だけは違います。ちゃんと返せる言葉があります。

とりあえず、まずはヒントとして「weathering with you」とだけ言っておきます。これで何だかわかりましたでしょうか?

ではこちらの動画をご覧ください。

もうおわかりのように「天気の子」です。「この動画がどうしたの?」と思われる方も多いと思いますが、とにかくじっくりご覧ください。

おわかりになりましたでしょうか? この予告動画の3分12秒あたりにご注目です。

最初の写真と同じような構図が出てくるのです。その証拠と言うほどでもありませんが、予告編と実際に再現したものを同時に収めたのが二枚目の写真です。

再現度は如何でしょうか?

NHKのBS1で……

昨日の朝、NHKのBS1で放送されていた「キャッチ!世界のトップニュース」という番組に『銃弾とアヘン 「六四天安門」生と死の記憶』の著者・廖亦武さんが登場していました。

時間にしてはほんの5分弱ではありましたが、それなりの印象を残したのではないでしょうか?

番組では、今年が六四天安門事件からちょうど30年、中国の民主化に人生を捧げた劉暁波氏の死から2年ということで、そのタイミングもあって本書の邦訳出版もあったわけですが、そのあたりのことを中心に構成されていました。

残念ながら、『銃弾とアヘン』の書名が出たり、書影が映るといったことはありませんでしたが、字幕にも出た「記録」というものの一つに本書が含まれることは確かなのではないでしょうか?

書影が映らなかったので、テレビの前に同書を置いて写真を撮ってみましたので、興味を持たれた方は書店でお求めくださいませ。

こんな雨の日に……

今年の梅雨は、少なくとも関東では、雨がよく降るなあという印象です。特にこの数日は肌寒いくらいの気温で、農作物の生育が心配になるほどです。

そんな雨の日にうってつけの一冊、『そんな日の雨傘に』はいかがでしょうか?

内容は「靴の試し履きの仕事で、街を歩いて観察する中年男の独り言。関係した女性たち、子ども時代の光景……居心地の悪さと恥ずかしさ、滑稽で哀切に満ちた人生を描く」といったもの。ダメ男好きにはたまらない一冊ですので、外出するのも面倒臭い雨の夜の読書にふさわしいと思います。装丁も、いかにもこの季節にぴったりではありませんか?

逆に、暑い夏が待ち遠しいという方にお薦めなのは『魔法の夜』です。

ミルハウザーの短篇で、アメリカのとある田舎町、夏の暑くて寝苦しい一晩の物語です。暑さで眠れなかったり、他の理由で起きている人々の夜の活動を克明に追った作品で、ほのぼのとしたファンタジーあふれる作品になっています。

こちらもまた装丁が秀逸です。プレゼントに如何でしょうか? また分量としても比較的薄い本ですので、夏休みの読書感想文にもピッタリです。

最後にご紹介するのはこちら。

寝苦しい夜なんて生ぬるい、暑さが行き着くところまで行ってしまった作品『年月日』です。

こちらの内容は「千年に一度の大日照りの年。一本のトウモロコシの苗を守るため、村に残った老人と盲目の犬は、わずかな食料をネズミと奪い合い、水を求めてオオカミに立ち向かう。命をつなぐため、老人が選んだ驚くべき最後の手段とは?」となっています。

犬好きには涙なしでは読めない感動作品です。

重版決定!

このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。