今日は在宅

あたしの在宅ワークは、基本的には水木なんですが、今日は急遽、在宅ワークに変更しました。会社から連絡があり、本日の出勤予定社が多いので、在宅可能な人は極力在宅ワークにして欲しいと要請がありましたので。

どうしても土日明けの月曜日はファクスやメールがたまりがちなので出勤しなければという意識が働くのでしょう。でも、幸いなことにと言ってよいのか、マズいことにと言った方がよいのか微妙なところですが、このところ月曜朝に届いているファクスの注文書が減っています。

やはり営業している書店が少ないことが影響しているようです。特に大都市の大型店で休業や時短営業が多く、営業している書店でも周辺の企業に在宅ワークが増えてきているのでお客さんが少ないことも原因だと思われます。そうなると無理して月曜日に出勤しなくても何とかなるものです。

できれば、あたしの勤務先の部署なども週に二日出社くらいまで持っていかないとダメなんだと思いますが、今のところは週に三日出社、二日在宅勤務という感じです。編集部がかなり在宅も進んでいるようなので、勤務先全体ではそれなりの在宅率になっているかも知れませんが、これは数字のまやかしです。

それにしても、ステイホーム週間というわかったような、わかりにくいようなネーミング。小池都知事って、なんであんなに横文字が好きなのでしょう? すぐに理解しづらい単語を使うことで庶民の警戒感を呼び起こそうとしているのでしょうか。でも、こういう時は理解しやすさを最優先すべきなのではないでしょうか? ネットのコラムで、きちんと記者会見を聞けば日本語で言い直している、非常にわかりやすい説明をしているという擁護意見がありましたが、日本語に言い直すくらいなら最初から使わない方がよいと思うのですけどね。

ちなみに、あたしの場合は昔っから、年末年始やゴールデンウイークは出かけない習慣なので、ステイホームなどと言われなくても家にいます。

まもなく生誕80年です

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やはり売れています!

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社会復帰はできるのか?

書店回りをしなくなり、更には時短勤務、在宅ワークになって一週間、いや二週間でしょうか? だいぶ慣れました。いや、慣れすぎてしまっています(汗)。

あたしの勤務は、朝の6時に出社してお昼12時まで。まあ、6時は早すぎるので、社内的には7時から12時までの5時間勤務となっています。時短勤務なので、各自出社時間をずらしながら5時間勤務をしていますので、昼ごろ来て夕方までという者もいます。あたしの場合は超早番といったところでしょうか?

で、12時で退社ということは、学生時代の土曜日みたいな感じです。早起きは辛くはないので、それほど苦にもならず、駅までのバスがまだ走っていない時間なので30分弱のウォーキングも運動不足の解消に少しは貢献しているのではないかと思い込もうとしています(笑)。

在宅ワークの方は、今のところ月火金が出勤日で、水木が在宅です。週休四日のような生活です。いや、もちろん自宅でメールチェックしたり、やれるべき作業はやっていますが、どうしても気が緩みがちではあります。

こんな生活がどのくらい続くのでしょうか? 一か月や二か月続いたら、もう前の生活には戻れそうにありません。きちんと月曜から金曜まで、毎日7時間働いて、午後からは重いカバンを持って書店回りに行ってなんて、果たして体が対応できるのでしょうか? そんな不安がフツフツとわき起こってきています。

新訳? 改訳?

光文社の古典新訳文庫から『すべては消えゆく』が刊行されました。

あれっ、どこかで見覚えのあるタイトルですね。そうです、もともとはUブックスに『すべては消えゆく』が入ってたのを、海外文学ファンならご存じのことと思います。しかし、同書は品切れになって久しいです。

そこへ持ってきての復活ですから喜んでいる方も多いのではないでしょうか? しかし、古典新訳文庫ですからそのまま出したとしたら「新訳」の名折れのはず。訳者は同じ中条省平さんですし。

ということで現物を見てみましたら

本書は一九九六年六月に白水社から刊行された『すべては消えゆく』を大幅に加筆・修正したものに、別の二篇を新たに訳して加えたものです。

という注記がありました。つまりは改訳ということになりますね。ちなみに「別の二篇」とは同書収録の「クラッシュフー」「催眠術師」の二篇で、これがタイトルに「マンディアルグ最後の傑作集」と名付けた所以でしょう。

ちなみにマンディアルグ作品で、あたしの勤務先でまだ在庫のあるものは『城の中のイギリス人』と『オートバイ』のみになります。

以前は『狼の太陽』とか、『薔薇の葬儀』『黒い美術館』『燠火』といった作品もUブックスにあったんですけどね……

来年は没後30年、復刊できないものでしょうか?

間違えたら大変?

あくまで架空のタイトルですが、「初級フランス語」と「入門フランス語」といった、うろ覚えだと勘違いしやすい本の名前、あるいは「フランス語会話」と「フランス会話」のような引っかけ問題(?)と言えそうな書名、こういう注文は出版社の側でも迷います。

電話ですと復唱して確認することもできますが、書店からファクスで注文が来ている場合、著者名とかISBNコードとか、タイトル以外に手掛かりとなるものがないと、「果たしてこのタイトルは?」となってしまいます。

語学書の場合、それほどの金額差もないことが多いので、注文主も「確か2000円ちょっとくらいだったはず……」といった曖昧な記憶しかなく、手掛かりがまるで得られないことも多々あります。まして読者の方々はISBNコードなんて知らない人の方が多いですし。

と思っていたら、吉川弘文館の人文叢書で『鶴屋南北』という新刊が刊行になりました。

「人物叢書」ですから鶴屋南北の評伝でしょう。そして著者は古井戸秀夫さん。

そうなると思い出されるのは『評伝 鶴屋南北』です。著者も同じで、タイトルどおり鶴屋南北の評伝です。いくつかの賞を受賞し、「鶴屋南北の評伝」といったらこれを思い出す書店の方も多いでしょうし、検索すればまずはこちらがヒットするのではないかと思います。

しかし、この両者、価格がまるで異なります。『鶴屋南北』は本体価格2,200円、280ページのハンディーなものです。一方の『評伝鶴屋南北』は函入りの2冊本で分売不可、本体価格は25,000円です。まさに「丸の数が一つ違う」です。

お客さんが書店に来て、「鶴屋南北の評伝を探しているのだけど……」と言われた店員さんが、端末を検索して、価格の丸の数をよく確認せず(こういうのは見落としがちです)に『評伝鶴屋南北』の方を発注してしまったらどうなるのでしょう? お客さんが欲しかったのがそれだったらよいのですが、もし「人物叢書」版だったら、一週間くらいたって本が入荷してきた時に面食らってしまうのではないでしょうか?

もちろん受注した出版社側ではそんな事情はわかりませんから、書名に間違いや疑わしいところがなければそのまま出荷してしまいます。悩ましいところです。

新型肺炎でまた一人

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毎日見かけます

昨日の毎日新聞の夕刊です。

第一面にデカデカと手話通訳の記事が載っています。

政府や各自治体による連日の会見の場。記者会見をしている報道官や知事の隣、少し離れたところで手話通訳の方が同時通訳している映像を目にしている方も多いと思います。否、会見者をアップで撮っている場合を除けば、誰もが必ず目にしている映像のはずです。

そんな普段は日の目を見ることの少ない手話通訳者の方にこれほど大きな紙面が割かれるとは! こういう時だからこそ欠かせない大事な仕事、それが手話通訳です。

日本には多くの外国人の方も暮していて、そういう方向けに多元による広報活動に力を入れている自治体も多いです。それはそれで大切なことですが、同じ日本人の中にもいつもの会見では情報が伝わらない人がいることを時には思い出したいものです。

こういう職業に携わりたいと思った方にお薦めなのが『手話通訳者になろう』です。

既に対応済み?

あたしの勤務先のウェブサイトです。

ちょこちょこ更新しているはずなので、細かいところが既に変化しているかも知れませんが、だいたいは変わっていないと思います。全部をキャプチャーするとこんなに縦長なんですね(笑)。

それはさておき、あたしの勤務先の売り上げの柱の一つが大学での語学教科書、いわゆる採用品です。毎年2月から3月にかけて出荷され、例年ですと今ごろは大学の授業が始まって大学生協などの学内売店でガンガン売れているはずです。

しかしご存じのように、今年はコロナウイルスでほぼすべての大学がいまだ休校中です。否、新年度は始まったのですがネット授業、遠隔授業、呼び方はさまざまですが、とにかくキャンパスを使わずネットを使った授業を行なっているようです。

授業をネットで行なうとなると、教材をウェブ上に用意しなければなりません。担当教員が自分の手元にある教材をスキャンしてアップする、これまでも見本的に数ページや一課分くらい、そういうことをしている人はいたかも知れません。しかし、それは本来は著作権としてはアウトです。

しかし、今年度の場合、この状況がいつまで続くかわかりませんし、コンピューターに詳しい先生だけの問題ではありません。というわけで各大学で、そして各出版社で問い合わせが増えているのがこの問題です。

法律の運用も弾力的になりそうですが、あたしの勤務先もご覧のように対応ページを設けています。あたしの勤務先としては、意外と早い対応だと思います。それだけ問い合わせが多いのと、授業がスタートしている現状ではスピーディーな対応が求められているからでしょう。

教員の方から電話がよくかかってきますが、対応する編集部員が自宅勤務のことも多く、すぐに返事のできないこともあるので、こういうページを設けるのは大事なことですね。