今日の配本(19/12/26)

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今日の配本(19/12/24)

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そこはかとなくエロスを感じる?

近刊『俺の歯の話』の装丁です。

爽やかな色遣いですね。そしてちょっとマグリットっぽい気もするのですが、如何でしょう? そう言われるとそんな風に見えてきませんか? マグリットにも似たような絵がありましたよね?

もちろんこの本の装丁は、見ておわかりのように「歯」です。あたしは詳しくないのですが、専門家ならどの歯が臼歯、どの歯が犬歯とか、この装丁のイラストでもわかるのでしょうか? たぶん虫歯はないはずです(笑)。

この歯のイラスト、章扉にも描かれているのですが、それが二枚目の画像です。

歯のイラストですよね。

でもよーくご覧ください。

何かに見えてきませんか?

あたしだけの勘違い、目の錯覚かもしれませんので、あえてここで、あたしには何に見えているのかは書きません。どうぞ好きなようにお考えください。

ちなみに、カバーを外した表紙には、競売人の物語ということでハンマーが描かれています。店頭で手に取ってお確かめください。

番宣ではなく書宣と呼んでも構わないでしょうか?

昨晩、NHK-BSで1989年に中国北京で起こった天安門事件のドキュメンタリー番組が放送されていました。

当時、学生運動を指導したメンバーや知識人などへのインタビューを通して、事件の推移を追ったものです。証言をした人の中には王丹もいましたが、あたしの勤務先から今週刊行予定の『六四と一九八九 習近平帝国とどう向き合うのか』の中にも王丹の文章が載っています。なんともベストタイミングな番組放映でした。

もちろん番組自体はこの本とは何の関係もありません。しかし、刊行のタイミングにあわせるように、まるで出版の露払いのようなかたちとなってしまいました。嬉しいことです。

当時の関係者の証言を集めるといえば『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』もあります。昨晩の番組、そして新刊と併せ読みたい一冊です。

販促グッズ?

全国の主要書店で、もしかすると見かけるかもしれないグッズです。

まずはノーベル賞を受賞したオルガ・トカルチュクさんのチラシ。

ちょうど松籟社から新刊『プラヴィエクとそのほかの時代』が刊行されたのでその情報と、ノーベル賞受賞時のコメント(小椋彩訳)を掲載しています。

もう一つは、来春刊行予定の新刊『こちら、苦手レスキューQQQ』のしおりです。

「苦手レスキュー」って何? と思われた方がほとんどだと思います。簡単に言ってしまうと、日常生活におけるちょっとした苦手なこと、それを解決することはできなくとも、苦手意識を軽くして気持ちを楽にしてあげましょう、という活動です。歌とイラストで親しみやすくなっています。書籍版が来春に刊行予定です。

詳しいことはこちらのページをご覧ください。ちなみに、しおりは二種類あるのではなく、写真に写っているのは表と裏を両方見せるために並べてみただけです。あしからず。

著者来日

今朝の朝日新聞読書欄です。台湾の人気作家、龍應台さんが登場しています。

先日来日され、トークイベントもありました。恐らく、その折りに取材したものでしょう。朝日新聞の記事やトークイベントは、新刊『永遠の時の流れに 母・美君への手紙』に合わせたものですが、記事中にもあるように龍應台さんと言えば、あたしの勤務先から刊行している『台湾海峡一九四九』『父を見送る』です。特に『台湾海峡一九四九』は日本でも話題になり、非常によく売れました。

この三つで三部作完結ということでのインタビューのようです、まさに激動の時代を生き抜いてきた一族、家族ということがわかります。

同じく一族を描いた三部作として思い出されるのは、ユルスナールの『追悼のしおり』『北の古文書』『なにが? 永遠が』の《世界の迷路》三部作ではないでしょうか? 両者の性格や書きぶりはまるで異なるものではありますが、一族の物語という点では共通するのではないでしょうか?

諸外国語を学ぼう!

朝日新聞、20日の「声」欄にこんな投稿がありました。大学の先生が英語以外のもっといろいろな言葉を学ぶべきだという主張です。

英語偏重に疑問を感じている人は多いと思いますし、外国語よりもまずはもっとしっかり日本語を磨くべきだという意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。どれもそのとおりだと思いますが、決して相対立する意見だとは思いません。

言葉を学ぶことによって、日本語に対する興味も深まりますし、もっと他の言葉を学んでみたいという意欲にも繋がります。だから、むしろ相乗効果が期待できるものだと思います。

さて、英語以外の諸外国語を学ぶのであれば、あたしの勤務先は格好の書籍を提供しております。

まずは、言葉のアウトラインを気軽に学べる「言葉のしくみ」というシリーズがあります。実は、書店で売れるだけでなく、高校の図書室などでも購入率(所蔵率)の高いシリーズです。まずは言葉に興味を持ってもらうには最適なシリーズだと言えます。

続いて、もう少し腰を据えて言葉を学ぼうという方には「ニューエクスプレスプラス」シリーズです。《エクスプレス》から《CDエクスプレス》、《ニューエクスプレス》と進化を続けてきた外国語入門シリーズの最新型で、音源は付属のCDだけでなくスマホアプリにも対応いたしました。40数か国語が刊行されています。基本的な会話と初級の文法ならこの一冊で事足ります。

既刊、お持ちですか?

今年も押し迫ったころに配本になる、サンドラ・シスネロスの新刊『サンアントニオの青い月』と、昨年刊行した『マンゴー通り、ときどきさよなら』です。

読み始めたのですが、たくましく生きている女性が描かれていますね。決して強い女性というわけではありません。時には泣き叫ぶし、心も折れたりしていますが、それでも生きています。しっかり前を向いて、というのともちょっと違うのですが、顔は明後日の方角を向いていても、足は一歩一歩前へ前へと進んでいる、そんな女性たちです。

そんな新刊が配本になるわけですが、既刊『マンゴー通り』の方は、書店の皆さま、在庫はお持ちでしょうか? 当時は並べていたけれど気づいたら棚から無くなっていた、というお店も多いのではないでしょか?

確かに、新刊を買う人は既に既刊も持っている可能性が高いので、並べたとしてもあまり売れないのでは、という意見はごもっともです。でも、必ずしもそうとばかりは言えないのではないでしょうか。つまり、今回の新刊をたまたま目にした人が既刊が出ていたことを初めて知ったという可能性です。

それに、著者や訳者のことはまるで知らないけれど装丁に引かれて手に取ってみたという人だって書店のお客様の中にはたくさんいるはずです。新刊の方は黙っていても配本されてくるだろうと思っている書店の皆さま、いまいちど既刊の方の在庫チェックをお願いします。