生誕100年と没後70年

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今年は子年なのに……

新年最初の出社です。

あたしの勤務先は世間のほとんどの社と同じく本日からで、特に時短はありません。今日も5時までの勤務です。

午前中は取次への挨拶回りでほぼ終わり、昼前にようやく落ち着きました。今年の出版界は少しは景気が上向いてくれるのでしょうか?

そんな年明けの仕事始めのいでたちはこちらです。

わかりにくいでしょうか? 犬のネクタイと犬のブラウスです。ネクタイは既に何回もご紹介したものですが、ブラウスはおニューです。ようやく犬のブラウスを見つけました。

しかし、子年の仕事始めに犬で固めるとは、あたしもなかなかの強者です。多くの人から指摘を受けました、なんで犬なんですかって?

犬とは言ってもフレンチブルドッグです。個人的には好きな犬種ではありませんが、これしかなかったので致し方ありません、世間では人気の犬種のようですから。

では何が好きなのかと問われると、あたしは大型犬が好きです。シェパードとかコリー、セントバーナード、秋田犬などなど、少なくとも室内で飼いたいとは思いません。

そんな犬種のブラウスがあれば、ぜひ手に入れたいと思うのが今年の目標ですかね?

増刷決定です!

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いつのまにか、第4刷

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タイトルは難しい

先程、上下本についてのダイアリーをアップしました。その過程でまたしても気になる事案が発生してしまいました。

まずはこちらをご覧ください。

『シークレット・ウォーズ』をアマゾンで検索してみた結果です。上下それぞれがヒットしていますが、お気づきでしょうか?

本書には「アメリカ、アフガニスタン、パキスタン 三つ巴の諜報戦争」という副題が付くのですが、その副題と(上)(下)の位置関係です。上巻は副題の後に(上)とありますが、下巻は正題「シークレット・ウォーズ」の後に(下)があり、その後に副題が並んでいます。なんでこんな回りくどいことになっているのでしょう?

続きましては近刊の『トマス・ジェファソン』です。

これも上下本で、「権力の技法」という副題が付いています。こちらは正題の後に(上)(下)があり、副題はその後です。「なんだ、こちらは問題ないじゃないか」と思われるでしょうが、よーくご覧ください。

気づきましたでしょうか? (上)(下)の前後のカッコが一方は全角、一方は半角となっているのです。よく見れば下巻の方が(下)の前後が詰まっていて隙間がありませんよね。

この両者、4冊というのでしょうか、つまりは上下本二組ですが、どちらも公式サイトで検索していただければわかるように、上下でこんな面倒な違いは付けていません。きちんと揃った正題、副題、上下がヒットするはずです。アマゾンはどうしてこんなことになっているのでしょう?

ちなみに、同じように丸善&ジュンク堂書店のサイトhontoで検索してみますと、『シークレット・ウォーズ』にしろ『トマス・ジェファソン』にしろ、上下で違いはありません。すっきりと見やすいです。

しかし、こちらも気になるところがあるのです、それも二つも!

まずその一つは『シークレット・ウォーズ』の上下にはカッコが付いていないのに、『トマス・ジェファソン』の上下にはカッコが付いています。ヘンですよね。

続いて気になることの二つめは、『シークレット・ウォーズ』の上下は正題&副題の後に付いていますが、『トマス・ジェファソン』の上下は正題の後に付いています。副題は上下の後です。

hontoはhontoでどうしてこんな面倒なことをしているのでしょう? 少し前にこういったネット書店のタイトルの表記について話題にしましたが、相変わらずこういうことって頻出していますね。利用者としては統一してもらいたいものです。

上下本について

つい先日、新刊の『ハルマゲドン 人類と核(上)』が配本になりました。そろそろ店頭に並び始めているでしょうか?

あたしの勤務先、特に歴史ジャンルでは上下本の刊行が多く、それは読者の方にも書店の方にもよく知られていることだと思います。

なので、今回のように上巻だけが配本になると「あれ、下巻は?」「下巻が入荷していない!」と思ってしまう書店の方も時々いらっしゃいます。特に少し前に『シークレット・ウォーズ(上)』『シークレット・ウォーズ(下)』が同日配本になっていましたので、「あれ?」と思ってしまうのも無理からぬことだと思います。

ちなみに『ハルマゲドン 人類と核(下)』は来月の刊行になりますが、その来月には『トマス・ジェファソン(上)』が刊行になります。これも来月出るのは上巻のみで、『トマス・ジェファソン(下)』は2月の予定です。

書店の方、読者の方、こういう風に上下が別々に出るのと一緒に出るのではどちらがよいのでしょうね? お財布的には分けてくれた方が嬉しい、という意見も聞かれますが、「同是両方とも買うのだから一緒の方がよい」という声も聞かれます。もちろん担当編集者の負担という出版社側の事情もありますが……

3冊ではなく3点!

毎年年末の恒例、朝日新聞読書面の《今年の3冊》です。

あたし、これまで何気なく《今年の3冊》と読んでいましたが、紙面を確認すると《書評委員が選ぶ「今年の3点」》なんですね。失礼しました。

  

さて、居並ぶ書評委員の方の3点にあたしの勤務先の書籍は選ばれているか探してみましたら、この3点(!)が選ばれていました。

まずは出口治明さんが『ゴルバチョフ(上)』『ゴルバチョフ(下)』を選んでくださいました。

冷戦を終結させたソ連の最高指導者の伝記だ。政治と倫理は結合できるという確信と暴力の否定が彼の政策を深層で支える倫理的基盤だったが、そのような革新的な政治家が全体主義国家で生まれたこと自体が大きな謎だ。資料も精査されており一気に読ませる傑作だ。

次に、長谷川眞理子さんが『かくしてモスクワの夜はつくられ、ジャズはトルコにもたらされた』を選んでくださいました。

1872年にアメリカ南部で生まれた黒人、フレデリック・ブルース・トーマスが、アメリカを飛び出し、興行師として20世紀初頭のロシア、ヨーロッパ、そしてトルコ活躍する波瀾万丈の生涯の伝記。力と希望がもらえる。

最後に、横尾忠則さんが『ピカソとの日々』を選んでくださいました。

ピカソの伝記を2冊評したが、どちらも知られざるピカソの内実が。かつてのピカソの愛人フランソワーズ・ジローと、娘のマヤの長男という身内によって書かれただけに愛憎こもごも、読者にとっては大変興味深い。①(『ピカソとの日々』)の著者ジローはピカソによって訴えられることになるが、結局ピカソは敗訴することになる。

果たして全体の中で3冊は多いのか少ないのか、いずれにせよこれだけたくさんの本が出ている中で選んでいただいたことに感謝です。問題はこれらの書籍、現在書店の店頭に在庫はあるでしょうか?

こんな展開は?

新刊『シークレット・ウォーズ(上)』『シークレット・ウォーズ(下)』が比較的よい出足です。

上下本ですが、書店を回っていると「一冊ずつ売れましたよ」と言われることが一度や二度ではありませんでした。中村哲医師の事件などがあって日本人の目が改めてアフガニスタン情勢に注がれているのかも知れません。

アフガン問題、そもそも多くの日本人には地理的な位置すらあやふやな人が多いのではないでしょうか? それに現在の情勢だけを見ていても紛争の原因はわかりません。やはりある程度は歴史を遡ってみないと……

というわけで、新刊と一緒に『アフガン侵攻1979-89』『アフガン諜報戦争(上)』『アフガン諜報戦争(下)』『倒壊する巨塔(上)』『倒壊する巨塔(下)』などを並べてみては如何でしょうか?

続いては、同じく新刊『古代ローマ名将列伝』が刊行されましたので、古代ローマものを集めてみました。

このジャンルも意外とたくさん出していまして、『アントニウスとクレオパトラ(上)』『アントニウスとクレオパトラ(下)』『カエサル(上)』『カエサル(下)』『アウグストゥス』『ハドリアヌス』『ローマとパルティア』『キケロ』『セネカ 哲学する政治家』といったところです。

どちらもこの機会にフェアなど如何でしょうか?

評判がよいみたい

昨日の朝日新聞夕刊です。

渋谷で上演中の舞台「キレイ」が紹介されていました。

既に何度目かのリバイバル上演、そのたびにバージョンアップしているのですが、今回も更に磨きがかかっているようです。こうして毎回変わっていくから、以前の舞台を見た人もまた見に行こうという気持ちになるのでしょう。

そして今回、それでなくともチケットの取りづらい舞台なのに、神木隆之介と生田絵梨花という人気者が主演ですからますますチケットが取れなくなっているようですね。立ち見もあるという噂も聞いていますが……

チケット取れなかった方は、ぜひ書籍版『キレイ 神様と待ち合わせした女[2019/2020]』で雰囲気だけでも感じていただければと思います。