このあと21時から

今宵、21時からNHKのBSプレミアムで映画「戦場のピアニスト」が放送されます。

アカデミー賞受賞作品の特集放送のようです。

そして、このタイトルを見ると思い出されるのが『「戦場のピアニスト」を救ったドイツ国防軍将校 ヴィルム・ホーゼンフェルトの生涯』です。

ウェブサイトの内容紹介には次のようにあります。

映画『戦場のピアニスト』では、ユダヤ系ポーランド人ピアニストのシュピルマンが戦禍を免れ、ワルシャワ陥落直前、ドイツ人将校に発見されて絶体絶命という緊迫したシーンがある。ところが、そのドイツ人将校は、ピアニストの彼にピアノを弾かせて励まし、食料を運んで命を救った。本書は、まさにその「ドイツ国防軍将校、ヴィルム・ホーゼンフェルトの生涯」を描いた歴史読物だ。

さあ、今夜映画を見たら、本書が読みたくなるのではないでしょうか?

祝、受賞

今朝の朝日新聞に載っていました。読売文学賞です。

今回、あたしの勤務先は戯曲・シナリオ部門で『命、ギガ長ス』が、評論・伝記部門で『龍彦親王航海記 澁澤龍彦伝』がそれぞれ受賞いたしました。

読売新聞は未確認ですが、きっともっと大きく載っているのでしょうね?

今日は命日です

昨日の朝日新聞夕刊の一面「素粒子」欄です。

昨日の記事で「あす」と書いてあるので、つまりは今日のことですが、今日1月26日は作家・藤沢周平の命日になります。1997(平成9)年に亡くなっているので、今年で23年になるのですね。約四半世紀です。もうそんなになるのか、という気もします。

命日ということで、藤沢作品を手に取るのもよいですが、評伝は如何でしょうか? あたしの勤務先からは『藤沢周平伝』が出ています。

なお本書は既に電子書籍版も出ていますので、「置く場所がない」「重くてかさばる」という方は電子版をどうぞ。

併売をお薦めします!

タイトルが近しいので気になっていた中公新書の新刊『移民の経済学 雇用、経済成長から治安まで、日本は変わるか』が店頭に並び始めたのでパラパラと眺めてみました。

本書の内容は公式ウェブサイトによると

すでに250万人の「移民」が暮らす日本。2018年末に入管法を改正し、さらなる外国人労働者の受け入れ拡大に舵を切った。移民が増えると、私たちの生活にどのような影響があるのか。本書は、雇用や賃金、経済成長や物価、貿易、税と社会保障、さらに科学技術、治安・文化に至るまで、主要な論点を網羅。経済学の研究成果をもとに分析することで、感情的な議論を超え、移民がもたらす「損」と「得」を明らかにする。

とあります。好き嫌いといった感情ではなくデータによって移民問題を分析する本のようです。

そしてタイトルが近しいと上に述べたのは『移民の政治経済学』のことです。こちらの内容は

経済効果という観点で言うなら、移民には短期的な効果はない。とりわけ未熟な労働者を受け入れた場合は、福祉制度に深刻な打撃を与えてしまう。加えて、雇用を奪われる労働者から安く移民を雇う企業に莫大な富が移転するという事態も招く。長期の効果もかなり心もとないものだ。それでも高技能から低技能まで、多様な移民を受け入れるのはなぜなのか? 移民を〈労働力〉ではなく〈人間〉としてみること。人文知としての経済学はここから始まる。

といったものです。確かにタイトルが似ているだけでなく、内容にも近いところがあります。

いや、それどころではないのです。『移民の経済学』を店頭で眺めてみましたら、その第一章ではかなりの頻度で『移民の政治経済学』の議論を引いているのです。そこから先は立ち読みもいけませんし、時間的な問題もあって本を書架に戻しましたが、予想するに、この両書は併売するのがよいと思われます。

少なくとも、中公新書を買って読んだ人なら、そこで引かれているジョージ・ボージャスの著作に当然関心を持つでしょうし、その翻訳が既に出ているとわかれば、ちょっと買って読んでみようと思うのは自然な流れだと思います。

新書と単行本なので、書店では置かれている棚がまるで異なると思いますが、これは是非併売をお願いしたいところです。

是非、一緒に並べてくださいませ

一か月のインターバルをおいて『ハルマゲドン 人類と核(下)』がまもなく刊行になります。たぶん、店頭には『ハルマゲドン 人類と核(上)』がまだ並んでいると思われます。

スペースに余裕のない書店では致し方ありませんが、もし面陳ができたり、平積みができるようなスペースがありましたら、上下巻を是非とも写真のように並べていただきたいところです。

このように並べることによって初めて一つの物語が見えてくると思います。どうぞよろしくお願いいたします。