本日はこれ推し!

今日は台湾の総統選挙です。選挙結果はほぼ予想がついているようですが……

 

ですので、この二冊、『蔡英文 新時代の台湾へ』と『蔡英文自伝 台湾初の女性総統が歩んだ道』を今日だけは面陳にしていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

ところで、同じ漢字を使うから「総統」と言っていますが、この「総統」というのは「President」の訳語のはず。だとしたら「総統」ではなく「大統領」と訳すのが正しい翻訳だと思いますが、如何でしょう?

それに「総統」だとヒトラーを思い出しませんか? ローマ法王が「教皇」に変わったようにメディア各社の再考を期待しています。

タイトルは難しい

先程、上下本についてのダイアリーをアップしました。その過程でまたしても気になる事案が発生してしまいました。

まずはこちらをご覧ください。

『シークレット・ウォーズ』をアマゾンで検索してみた結果です。上下それぞれがヒットしていますが、お気づきでしょうか?

本書には「アメリカ、アフガニスタン、パキスタン 三つ巴の諜報戦争」という副題が付くのですが、その副題と(上)(下)の位置関係です。上巻は副題の後に(上)とありますが、下巻は正題「シークレット・ウォーズ」の後に(下)があり、その後に副題が並んでいます。なんでこんな回りくどいことになっているのでしょう?

続きましては近刊の『トマス・ジェファソン』です。

これも上下本で、「権力の技法」という副題が付いています。こちらは正題の後に(上)(下)があり、副題はその後です。「なんだ、こちらは問題ないじゃないか」と思われるでしょうが、よーくご覧ください。

気づきましたでしょうか? (上)(下)の前後のカッコが一方は全角、一方は半角となっているのです。よく見れば下巻の方が(下)の前後が詰まっていて隙間がありませんよね。

この両者、4冊というのでしょうか、つまりは上下本二組ですが、どちらも公式サイトで検索していただければわかるように、上下でこんな面倒な違いは付けていません。きちんと揃った正題、副題、上下がヒットするはずです。アマゾンはどうしてこんなことになっているのでしょう?

ちなみに、同じように丸善&ジュンク堂書店のサイトhontoで検索してみますと、『シークレット・ウォーズ』にしろ『トマス・ジェファソン』にしろ、上下で違いはありません。すっきりと見やすいです。

しかし、こちらも気になるところがあるのです、それも二つも!

まずその一つは『シークレット・ウォーズ』の上下にはカッコが付いていないのに、『トマス・ジェファソン』の上下にはカッコが付いています。ヘンですよね。

続いて気になることの二つめは、『シークレット・ウォーズ』の上下は正題&副題の後に付いていますが、『トマス・ジェファソン』の上下は正題の後に付いています。副題は上下の後です。

hontoはhontoでどうしてこんな面倒なことをしているのでしょう? 少し前にこういったネット書店のタイトルの表記について話題にしましたが、相変わらずこういうことって頻出していますね。利用者としては統一してもらいたいものです。

上下本について

つい先日、新刊の『ハルマゲドン 人類と核(上)』が配本になりました。そろそろ店頭に並び始めているでしょうか?

あたしの勤務先、特に歴史ジャンルでは上下本の刊行が多く、それは読者の方にも書店の方にもよく知られていることだと思います。

なので、今回のように上巻だけが配本になると「あれ、下巻は?」「下巻が入荷していない!」と思ってしまう書店の方も時々いらっしゃいます。特に少し前に『シークレット・ウォーズ(上)』『シークレット・ウォーズ(下)』が同日配本になっていましたので、「あれ?」と思ってしまうのも無理からぬことだと思います。

ちなみに『ハルマゲドン 人類と核(下)』は来月の刊行になりますが、その来月には『トマス・ジェファソン(上)』が刊行になります。これも来月出るのは上巻のみで、『トマス・ジェファソン(下)』は2月の予定です。

書店の方、読者の方、こういう風に上下が別々に出るのと一緒に出るのではどちらがよいのでしょうね? お財布的には分けてくれた方が嬉しい、という意見も聞かれますが、「同是両方とも買うのだから一緒の方がよい」という声も聞かれます。もちろん担当編集者の負担という出版社側の事情もありますが……

こんな展開は?

新刊『シークレット・ウォーズ(上)』『シークレット・ウォーズ(下)』が比較的よい出足です。

上下本ですが、書店を回っていると「一冊ずつ売れましたよ」と言われることが一度や二度ではありませんでした。中村哲医師の事件などがあって日本人の目が改めてアフガニスタン情勢に注がれているのかも知れません。

アフガン問題、そもそも多くの日本人には地理的な位置すらあやふやな人が多いのではないでしょうか? それに現在の情勢だけを見ていても紛争の原因はわかりません。やはりある程度は歴史を遡ってみないと……

というわけで、新刊と一緒に『アフガン侵攻1979-89』『アフガン諜報戦争(上)』『アフガン諜報戦争(下)』『倒壊する巨塔(上)』『倒壊する巨塔(下)』などを並べてみては如何でしょうか?

続いては、同じく新刊『古代ローマ名将列伝』が刊行されましたので、古代ローマものを集めてみました。

このジャンルも意外とたくさん出していまして、『アントニウスとクレオパトラ(上)』『アントニウスとクレオパトラ(下)』『カエサル(上)』『カエサル(下)』『アウグストゥス』『ハドリアヌス』『ローマとパルティア』『キケロ』『セネカ 哲学する政治家』といったところです。

どちらもこの機会にフェアなど如何でしょうか?

そこはかとなくエロスを感じる?

近刊『俺の歯の話』の装丁です。

爽やかな色遣いですね。そしてちょっとマグリットっぽい気もするのですが、如何でしょう? そう言われるとそんな風に見えてきませんか? マグリットにも似たような絵がありましたよね?

もちろんこの本の装丁は、見ておわかりのように「歯」です。あたしは詳しくないのですが、専門家ならどの歯が臼歯、どの歯が犬歯とか、この装丁のイラストでもわかるのでしょうか? たぶん虫歯はないはずです(笑)。

この歯のイラスト、章扉にも描かれているのですが、それが二枚目の画像です。

歯のイラストですよね。

でもよーくご覧ください。

何かに見えてきませんか?

あたしだけの勘違い、目の錯覚かもしれませんので、あえてここで、あたしには何に見えているのかは書きません。どうぞ好きなようにお考えください。

ちなみに、カバーを外した表紙には、競売人の物語ということでハンマーが描かれています。店頭で手に取ってお確かめください。

番宣ではなく書宣と呼んでも構わないでしょうか?

昨晩、NHK-BSで1989年に中国北京で起こった天安門事件のドキュメンタリー番組が放送されていました。

当時、学生運動を指導したメンバーや知識人などへのインタビューを通して、事件の推移を追ったものです。証言をした人の中には王丹もいましたが、あたしの勤務先から今週刊行予定の『六四と一九八九 習近平帝国とどう向き合うのか』の中にも王丹の文章が載っています。なんともベストタイミングな番組放映でした。

もちろん番組自体はこの本とは何の関係もありません。しかし、刊行のタイミングにあわせるように、まるで出版の露払いのようなかたちとなってしまいました。嬉しいことです。

当時の関係者の証言を集めるといえば『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』もあります。昨晩の番組、そして新刊と併せ読みたい一冊です。

販促グッズ?

全国の主要書店で、もしかすると見かけるかもしれないグッズです。

まずはノーベル賞を受賞したオルガ・トカルチュクさんのチラシ。

ちょうど松籟社から新刊『プラヴィエクとそのほかの時代』が刊行されたのでその情報と、ノーベル賞受賞時のコメント(小椋彩訳)を掲載しています。

もう一つは、来春刊行予定の新刊『こちら、苦手レスキューQQQ』のしおりです。

「苦手レスキュー」って何? と思われた方がほとんどだと思います。簡単に言ってしまうと、日常生活におけるちょっとした苦手なこと、それを解決することはできなくとも、苦手意識を軽くして気持ちを楽にしてあげましょう、という活動です。歌とイラストで親しみやすくなっています。書籍版が来春に刊行予定です。

詳しいことはこちらのページをご覧ください。ちなみに、しおりは二種類あるのではなく、写真に写っているのは表と裏を両方見せるために並べてみただけです。あしからず。

諸外国語を学ぼう!

朝日新聞、20日の「声」欄にこんな投稿がありました。大学の先生が英語以外のもっといろいろな言葉を学ぶべきだという主張です。

英語偏重に疑問を感じている人は多いと思いますし、外国語よりもまずはもっとしっかり日本語を磨くべきだという意見をお持ちの方もいらっしゃると思います。どれもそのとおりだと思いますが、決して相対立する意見だとは思いません。

言葉を学ぶことによって、日本語に対する興味も深まりますし、もっと他の言葉を学んでみたいという意欲にも繋がります。だから、むしろ相乗効果が期待できるものだと思います。

さて、英語以外の諸外国語を学ぶのであれば、あたしの勤務先は格好の書籍を提供しております。

まずは、言葉のアウトラインを気軽に学べる「言葉のしくみ」というシリーズがあります。実は、書店で売れるだけでなく、高校の図書室などでも購入率(所蔵率)の高いシリーズです。まずは言葉に興味を持ってもらうには最適なシリーズだと言えます。

続いて、もう少し腰を据えて言葉を学ぼうという方には「ニューエクスプレスプラス」シリーズです。《エクスプレス》から《CDエクスプレス》、《ニューエクスプレス》と進化を続けてきた外国語入門シリーズの最新型で、音源は付属のCDだけでなくスマホアプリにも対応いたしました。40数か国語が刊行されています。基本的な会話と初級の文法ならこの一冊で事足ります。

既刊、お持ちですか?

今年も押し迫ったころに配本になる、サンドラ・シスネロスの新刊『サンアントニオの青い月』と、昨年刊行した『マンゴー通り、ときどきさよなら』です。

読み始めたのですが、たくましく生きている女性が描かれていますね。決して強い女性というわけではありません。時には泣き叫ぶし、心も折れたりしていますが、それでも生きています。しっかり前を向いて、というのともちょっと違うのですが、顔は明後日の方角を向いていても、足は一歩一歩前へ前へと進んでいる、そんな女性たちです。

そんな新刊が配本になるわけですが、既刊『マンゴー通り』の方は、書店の皆さま、在庫はお持ちでしょうか? 当時は並べていたけれど気づいたら棚から無くなっていた、というお店も多いのではないでしょか?

確かに、新刊を買う人は既に既刊も持っている可能性が高いので、並べたとしてもあまり売れないのでは、という意見はごもっともです。でも、必ずしもそうとばかりは言えないのではないでしょうか。つまり、今回の新刊をたまたま目にした人が既刊が出ていたことを初めて知ったという可能性です。

それに、著者や訳者のことはまるで知らないけれど装丁に引かれて手に取ってみたという人だって書店のお客様の中にはたくさんいるはずです。新刊の方は黙っていても配本されてくるだろうと思っている書店の皆さま、いまいちど既刊の方の在庫チェックをお願いします。