北マケドニアフェア

神奈川県の茅ヶ崎市は北マケドニアのホストタウンなのだそうです。

ということで、昨年末から市内各所にて北マケドニアのフェアが開催されています。

でも、北マケドニアってどこだかわかりますか? マケドニアと聞けば世界史のアレクサンダー大王くらいを思い出すことができますが、その北なんですよね。ギリシャとかバルカン半島のあたりかしら、というところまで想起できれば御の字でしょうか?

で、あたしが時々営業に伺っている茅ヶ崎駅前の長谷川書店でも北マケドニアのフェアをやっています。『比較で読みとく スラヴ語のしくみ』『古代スラヴ語の世界史』『アルシノエ二世』を並べていただいています。

台湾フェア?

中公新書の『台湾の歴史と文化』を読んでいます。もうちょっとで読み終わりそうです。

本書は「歴史と文化」という書名ですが、著者が「はじめに」でも書いているように、台湾の歴史や地理、文化、政治経済などトータルな概説書、入門書ではありません。著者が滞在したことのある台南を中心に、そこに関わる(関わった)人々を頼りに、台南から見た台湾の一側面、といった趣の本です。

だからといって中途半端なものではなく、旅行ガイドなどが台北を中心に作られているのに対して、地方から眺めるからこそ見えてくる台湾の横顔が描かれていて、とても興味深いです。台北もいいけど、台南も訪れてみたくなります。

そんな本書ですが、巻末の参考文献が充実しています。著者が「日本語で読める書籍に限定した」「一般の読者を念頭に、専門書・学術書はできるだけ避け、文庫や新書など、手に入りやすい書籍を優先的に挙げた」と書いているように、これなら都会の大型店でなくとも集めてちょっとしたフェアが出来そうな内容です。いや、既に試みている書店もあるかもしれません。

あたしの勤務先の書籍としては『台湾海峡一九四九』と『蔡英文自伝』が挙がっていましたが、最後に「海外文学翻訳シリーズ「エクス・リブリス」にも台湾文学を複数収める」と書いてくれていました。具体的なタイトルが挙がっていないので(紙幅の都合かな?)、ここであたしから紹介いたします。

まずは、大阪で起きた母子餓死事件をベースとした『ここにいる』、日本統治記から戦後の台湾を舞台にした『鬼殺し(上)』『鬼殺し(下)』、同じく甘耀明の短篇集『神秘列車』、呉明益のノスタルジックな連作短篇集『歩道橋の魔術師』となります。

その他にも台湾文学は、《エクス・リブリス》シリーズではなく単行本で『グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故』『海峡を渡る幽霊』『冬将軍が来た夏』『房思琪の初恋の楽園』があり、それぞれ味わい深い作品ばかりです。

さらなる拡販を狙って!

続けざまに筑摩書房の話題です。

同じく書店店頭で見つけた小冊子、なんと32ページに及ぶ立派なもの。これを無料で配布してしまっていいのですか、という出来映え、水準です。

これをいただいた書店の方が、まだ読んでいなかったけど、この冊子を読んだら読みたくなった、と言っていましたので、小冊子のこう語るや恐るべしです。

ここまで売れると、雪だるま式に読者も増えるでしょうし、売り上げも伸びるのでしょうね。ここへ来ての小冊子作成は「年末年始に何か本でも読もうかな」と考えている読者に、「そうだ、今年話題になっていたあの本を」とてを伸ばさせるためのツールなのだと思います。

先手先手を打った営業に同業者として頭が下がります、もっと見倣わなければ!

そしてもう一つ、こちらは二つ折りのチラシといった感じのものですが、早川書房のものです。

自社の書籍からフェミニズムなどをキーワードに書籍を選び、〈彼女はあなたかもしれない-勇気をくれる女性たちのブックガイド〉としてフェアを展開中のようです。

こういうテーマのフェアが企画されたのも、このチラシによりますと筑摩書房の『キム・ジヨン』が影響しているそうです。やはり、キム・ジヨンの影響力、スゴいですね。

中国語は難しい?

台湾新聞の最新号NO.272に先日、日本橋の誠品書店で行なわれた龍応台さんのトークイベントの記事が載っていました。

ご覧のように、台湾新聞ですので中国語で書かれています。

が、なんとなくわかりますかね?

また、写真をご覧いただければ、当日が盛況だったということもよく伝わるのではないでしょうか? 写っているのは会場の前半分程度で、この後ろに立ち見の方が大勢いらっしゃったわけで、あたしもその一人でした。

握手会?

今年も図書館総合展です。

会場はパシフィコ横浜、乃木坂46や日向坂46、欅坂46などアイドルグループの握手会が行なわれる会場でもあります。朝の9時から夜の9時まで、途中で多少の休憩はあるみたいですが、アイドルも大変ですね。半日ブース当番をしただけでもこちらはぐったりです。

それはさておき、今年もあたしの勤務先は、こちらの人文会ともう一つ、出版梓会のブース、両方に出展しています。是非お立ち寄りください。

ところで、今年の図書館総合展は天候にも恵まれていますね。ちょっと風が冷たいかなと感じなくもないですが、会場内は熱気でムンムン、今日から三日間多くの人が訪れそうです。

こんなのやってました

新宿の紀伊國屋書店でこんな小冊子が配布されていました。

「読書の秋」とあります。アンスティチュ・フランセと紀伊國屋書店のコラボフェアのようで、全国数店舗で行なわれているようです。

東京会場がこの紀伊國屋書店新宿本店で「フランス語翻訳書籍フェア」ということで硬軟取り混ぜて、フランス関連の書籍が並んでいました。11月23日までのようです。

今日はここでこれ!

本日は、東京ドームシティ、プリズムホールで書店大商談会でした。

11時に書店の方が入場されるので、その前、10時くらいから設営に行きました。出来上がった自社ブースがこんな感じです。

如何でしょう、今年もシンプルイズベストな展示になっています。

何年も参加していますと、本をたくさん並べても、だからといっても書店の方の反応がよくなるわけではないと学習したからです。やはり、パッと目につく目玉商品があるかないかが肝心なのかなと思うようになりました。

ですので、テーブルの上はこれくらいに抑えています。

定番の『キャッチャー』の他には、このところ動きのよい商品を選んで展示しています。なんとなく、書評に載っているの見た覚えがありませんか?

それにしても、この写真、愛用のタブレットで撮ったのですが、どうしてもピントが甘くなります。このタブレットで撮るといつもこうなんです。どうしてなのでしょう?

対決フェア?

春と言いますか、夏前に全国的に開催していた《エクス・リブリス》フェア、秋の陣がいくつかの書店で始まっています。

まずはブックファースト新宿店。

東側、紀伊國屋書店新宿本店で夏前に開催していたので、同店では秋の開催となり、新潮社のクレスト・ブックスとのコラボフェアとなっています。と言いますか、コラボフェアにするために、あえて秋に開催することにしたと言った方が正確かもしれません。しかし、今日あたりは少し涼しさも感じられるようになってきましたが、まだまだ「秋」と呼ぶには早いかしら?

さて、フェアですが、文芸書コーナーのエンド台、ほぼ月替わりでさまざまなフェアをやっている場所で、ご覧のようにクレスト・ブックスとエクス・リブリスが所狭しと並んでいます。

なかなか壮観ですね。この際、どっちの方が売れているかなんて野暮な質問はやめておきましょう。そもそもフェアは始まったばかりです。まだ先は長いですから、何回か波も来るでしょう。

それに、売れる売れないということももちろん大切ですが、こうやって海外文学に触れる機会を設けてくれることがなによりも嬉しいです。

続きまして、同じような写真に見えますか、よく見ればちょっと違います。

同じくクレスト・ブックスとエクス・リブリスを一緒に並べてフェアを行なっているのは、新宿から小田急線に乗ってしばらく行ったところ、成城の三省堂書店です。こちらも、文芸書コーナーのエンド台を使っての展開です。こうしてみますと、今回の両社のフェアって、書店のエンド台で併せて展開するのにちょうどよいボリュームだったのでしょうか?

特にこだわりがあるのかないのか、そこまでは聞いていませんが、同じ対決フェア(コラボフェア?)をやりながら、本の並べ方は微妙に異なる両店。ただどちらも二つのシリーズを真ん中で分けて並べているのは同じですね。

この両店以外にも、海外文学の二大シリーズ(?)のコラボフェアをやってくれている書店はいくつかあると思いますが、両シリーズをごちゃ混ぜに並べている書店ってあるのでしょうか? もしそういう並べ方をしているところがあれば、どうしてそうしたのか担当の方に是非話をうかがってみたいところです。

フェア、秋の陣

春と言いますか、主にゴールデンウィーク明けに開催していた《エクス・リブリス》フェアは、創刊10周年の記念冊子効果も相俟って、各書店で好評を持って迎えられました。

そして、実はこの秋から、同フェアを開催する書店が何軒かあるのです。

そもそも春に案内をしたときに「ちょっと場所が取れない」ということだったりしたのですが、その裏には「秋に、新潮のクレストのフェアやるときに一緒にやりたい」と言ってくれる書店が何軒もありまして、こちらもそれならと秋に向けて夏からいろいろと声かけをしていたという次第。

もしかしたら、あなたの近所の書店でやっているかもしれませんので!

動画は横向き?

モンスーン』のピョン・ヘヨンさんにサインをいただきました。

ちょっと動画にしてみました。それをYouTubeに上げてみたのですが、やはり動画を撮影するときはカメラをワイドに構えないとダメですね。

そういえば、最近のテレビなどで「視聴者撮影」なんていう映像が流れることが多くなりましたが、そういう時も多くの人はスマホを縦に構えて撮っているからでしょう。テレビだとなんとなく落ち着かない映像になっていますよね。