こんな本が出ているのを知りました。
『560 五郎丸 歩 PHOTO BOOK』です。昨年大ブレイクしたラグビーの五郎丸選手のフォトブックです。売れているのようですね。
で、このタイトル「560」って、つまり「五郎丸」ですよね、言わずもがなですが。「そうか、五郎丸って560なのか」と思っていたら、なんとなく親しみもわいてきます。
それはなぜか?
スポーツに関することや博物館・美術館などの観覧記
こんな本が出ているのを知りました。
『560 五郎丸 歩 PHOTO BOOK』です。昨年大ブレイクしたラグビーの五郎丸選手のフォトブックです。売れているのようですね。
で、このタイトル「560」って、つまり「五郎丸」ですよね、言わずもがなですが。「そうか、五郎丸って560なのか」と思っていたら、なんとなく親しみもわいてきます。
それはなぜか?
金曜に行ってきた「ニキ・ド・サンファル展」で買ったポストカードです。もっと種類はありましたが、個人的に気に入った4枚をチョイス。左上から時計回りに「恋する鳥」「スフィンクス」「髑髏」「愛万歳」です。
こういうポストカード、図録に掲載されている写真もそうなのですが、実物を見てきたあたしにとってはしみじみと感慨深いものがあるのですが、もしこれで手紙を受け取った人がいたとしたら、その人にはどういう風に感じられるのでしょう? つまり何が言いたいかと言いますと、こういうポストカードや図録の写真になってしまうと、その大きさがわからないわけで、それが人の印象にどういう影響を与えるのかな、ということです。
もちろん図録にもポストカードにも、たいていは実寸が書いてあります。でも、そんなところに気を配る人は少ないでしょうし、そもそもその実寸を見て、どのくらい実物をイメージできるのでしょうか? この四枚で言いますと、「恋する鳥」はそれほど大きいものではなく、室内のサイドボードの上とかに飾れるほどのものです。でも、もしこれが見上げるほど大きなものだったらどうでしょう? そういうイメージ、実際に見てきたあたしはわかるのですが、見ていない人にこのポストカードで手紙を送ったらどんな風に感じるのだろうか、そんなことをいつも思います。
ちなみに「スフィンクス」もそれほど大きいものではありませんが、「髑髏」はかなり大きいです。こちらの写真の片隅に写っているのがわかりますか?
さて、展覧会へ行くと、入り口付近に他の美術館、博物館のパンフレットが置いてあります。「ああ、こんなのやっているんだ」「こんど、こんなのやるんだ」という感じで情報を仕入れるわけですが、これがなかなか楽しいです。そんな中、気になったのが下の二枚。
まずはカラヴァッジョ。まだだいぶ先ですが、西洋美術館ですね。カラヴァッジョというと、そう言えば、あたしの勤務先からも本が一冊出ていたなあ、と思い出されます。『カラヴァッジョ 灼熱の生涯』です。残念ながら、現在は品切れです。
もう一枚は東博の黒田清輝。東博のお隣に黒田記念館がありますよね。リニューアルオープンした春先に行ってきましたが、来年、今度は東博で展覧会をやるのですね。まあ、記念館が常に開館しているわけではないようなので、こういう展覧会も必要なのでしょう。このように東博で大々的にやるとまた混雑するでしょうから、記念館でこぢんまりと、ゆっくり鑑賞するのがよいのかも知れません。この秋は10月27日(火)から11月8日(日)まで開館するようですので。
それにしても、このパンフレット、いみじくもどちらも来年の3月からの展覧会です。まだ半年ほどありますが、美術館、博物館の企画ってずいぶん先まで決まっているのですね。あたしも多少は事情を知っていますが、作品の貸し出し交渉など、2年先、3年先の企画の交渉が既に始まっているんですよね。
六本木の、いや乃木坂46ファンとしては乃木坂のと言いたいのですが、とにかく国立新美術館でやっている「ニキ・ド・サンファル展」を見てきました。金曜なのでナイト・ミュージアムですが、思いのほか観客が少ないのにビックリしました。
うーん、ニキ・ド・サンファルって知らないか、知られていないか……
それじゃ仕方ないですよね。かく言うあたしだって全然知りませんでしたから。
とりあえず展覧会の公式サイトを見ると、銃を構えた女性の写真が飛び込んできますが、彼女がニキ・ド・サンファルです。が、この写真、かなりレアな一瞬を切り取った感じです。会場に貼られている彼女の写真、あるいは会場で上映されていた、銃を構え撃っている映像などの彼女はもっとフツーの人です。一見するととても銃を手にするような女性には見えません。おしとやか、とまでは言えないかも知れませんが、そこそこの素敵な方、好みは分かれるかも知れませんが、そこそこの美人だとも思います。
が、会場に入って作品を見ると、またもやその印象ガラッと変わります。「えっ、この人がこんな作品を作ったの?」という驚きです。公式サイトの「見どころ」ページを見ていただければ納得していただけるのでは内でしょうか? こういう色遣い、作品、見たことあるよね、という人もいるかと思いますが、似ているようでどれとも似ていない、なんとも言えない作品群ですが、一週間の仕事を終えた週末に非常に大きなパワーをもらったような感じです。
とりあえず最初のコーナー「アンファン・テリブル」では「大聖堂」などに反抗精神を感じますが、数々のドラゴンにはかわいらしさも感じます。ついで「女たちという問題」では雰囲気がガラッと変わって、「赤い魔女」と「白い女神」の対比がなかなかよかったです。もう解体されて写真のみの展示でしたが、「ホーン」は女性の胎内に入っていくという大がかりな作品ですが、日本の寺院などにもある胎内巡りに通じるものがあるのかないのか、非常に興味深かったです。「あるカップル」コーナーは、ほのぼのとしたものが若干ですが感じられます。
さて「ニキとヨーコ」では、このニキの作品を収集し、彼女とも親交のあった日本人・増田静江との交流を中心とした展示です。実現はしなかったわけですが、「ニキ美術館のための模型」を見ると、これが実際に建っているところを見たくなります。そして「精神世界へ」では展示されている「ブッダ」の撮影OKということで、下のようにパチリ!
この作品、背後に回って斜め後ろから眺めたときのブッダの背中に哀愁を感じました。後ろの方に写っている「髑髏」もなかなかチャーミングな作品でした。そして最後の「タロット・ガーデン」。タロットカードは持ってもいないですし、占ってもらったこともありませんが、いかにもニキっぽいなあというデザインが並んでいました。このガーデンは実際にイタリアのトスカーナにあるのですよね。行ってみたいです。ちょっとグエル公園っぽい気もしましたが、いかがですか?
そして、最後に展示されていたのがこちら!
「翼を広げたフクロウの椅子」です。座り心地はどうなのでしょう?
という、初めてのニキ・ド・サンファル体験でしたが、終始圧倒されっぱなしでした。こんな作家がいたのか、という驚きでした。素直に「よいものを見た」と思えました。そう思えば思うほど、もっと多くの人が見に来ればよいのに、と感じます。那須にあったニキ美術館が閉館してしまっているので、こうして見られるチャンスもそうそうあることではないと思うので。
さて、この展覧会のショップで彼女の作品をあしらったネクタイが二点、売られていました。想像できるようになかなかヴィヴィッドな、サイケな柄でした。
が、なんと一つは17000円ほど。もう一方に至っては30000円超え! これではと手も手が出ません。それに、あたしが気に入った作品がデザインされていたわけでも亡かったので諦めましたが、実は帰宅した今も、「うーん、買っておくべきだったか」と思い悩んでいるあたしです(汗)。
本日は先々週土曜日の休日出勤(=棚卸し)の代休を取りました。それにしても雨が鬱陶しいですね。
でも、そんな雨の中、行ってきましたよ! どこへって? ここです、ここ。
わかりますか? 東京藝術大学美術館で開催中の「うらめしや~、冥途のみやげ」展です。13日で会期も終了というこの時期になってから出かけたのは、暑い真夏を避けたというのもありますが、それよりもなによりも今回の目玉である上村松園の「焔」を見たいがためです。この作品の展示期間が会期も最終盤、9月1日から13日までだったので、それまで見に行くのを控えていたのです。そして本日ようやく行ってきたというわけです。
幽霊の絵ばかり見てきたわけですが、よかったです。このくらい涼しくなってしまうと、ゾクゾクという感じを味わうまでもありませんが、幽霊の美しさ、ある種のエロチシズムは十二分に堪能できました。いくつか醜い形相の幽霊も描かれていますが、基本的に女性の幽霊は美しく、儚げで、むしろ守ってあげたくなるタイプの女性が多いです。特に、上の写真の右側、チケットにも描かれている鰭崎英朋「蚊帳の前の幽霊」など美しさの極致だと思いましたがいかがでしょう?
さて、今回買ってしまったのは上の写真のようにクリアファイル二つ、英朋と松園のデザインものです。それとやはり「焔」のマグネット。実は英朋の一筆箋もあったのですが、この「蚊帳の前の幽霊」は表紙だけ、一筆箋の一枚一枚には印刷されていないので、「それじゃあ意味ないよ」というわけで買いませんでした。
午後の営業回りを少し早めに切り上げて、夕方から山種美術館へ行って来ました。もちろん現在開催中の「前田青邨と日本美術院」展を見るためです。会期がそろそろ終わりに近づいているというのもありますが、なんといっても速水御舟の「炎舞」が公開されている期間中に行かなければと思ってのことでした。
さてさて、「炎舞」、やはりすばらしい作品ですね。見るたびに新鮮な気持ちになります。今回の展覧会、前田青邨がタイトルにもなっていますが、やはり隠れた主役は御舟なのではないでしょうか? で、平日の午後だというのに、意外と入場者が多いのに驚きました。
さて、いろいろ買ったお土産。まずは炎舞の紙袋です。これが買いたかったから、と言ったら言いすぎかも知れませんが、まんざら冗談でもないです。
次は一筆箋。土牛の「城」も併せて購入。上の方に見えている小さいのは、炎舞のマグネットです。
続きまして絵はがきは4枚。炎舞の他には展示を見て惹かれた作品を。古径の「闘草」と「牛」、青邨の「腑分」です。
最後に、やや大判の炎舞の絵はがき。それと山種の文香セット。
その他に惹かれた展示は、観山の「老松白藤」、土牛の「犢」もしみじみ魅入ってしまう作品でした。週末に素敵な目の保養をさせてもらいました。
夕刻、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで「エリック・サティとその時代展」の内覧会へ行って来ました。
ちなみに、最近のマイカー車内のBGMはサティだったりしています(笑)。
ショップには先日久々に重版した『エリック・サティ』も並んでいましたが、展覧会を見ると、本書が非常にこの展覧会とマッチしていることがわかります。新書サイズでお手頃なので、会期中よく売れるのではないかと思います。いや、既にショップでは売れているそうです。
で、サティですが、実はあまりよく知りません。もちろん名前は知っていますし、ジムノペディは聴いたことがあります。と言うよりも、上にも書いたように最近のマイカー車内で聴いているのはジムノペディも含むサティのアルバムなわけですから。
でも、サティがいつごろの時代の人だったのか、そういうこともまるで知りませんでした。1925年に没しているのですね。あたしはてっきり戦後まで生きていた人なのかと思っていましたが、あたしの想像よりも一世代から二世代は上の人だったのだと知りました。
そんなサティの生きた時代のパリを、コクトー、ピカソ、マン・レイなど同時代の人との交流を交えて描き出したのが本展覧会ということのようです。シャノワールなんて聞くと、喫茶チェーンを思い出してしまいますが、全くの別もの、むしろこちらが本家本元なのですよね? ロートレックのイラストなども印象的な展覧会でした。
鑑賞後、図録やポストカードを購入しましたが、やはりサティっぽいネクタイは売っていませんね。ロートレックのネクタイは持っているので必要ありませんが、それすらも売っていませんでした。サティならどんなネクタイがあればよかったのか? さすがにサティの肖像をあしらったネクタイでは面白くないです。やはりマン・レイの「サティの梨」をあしらったネクタイが欲しいところです。
展覧会のスタートにはちょっと間に合いませんでしたが、近々こんな本が出ます。『祝宴の時代 ベル・エポックと「アヴァンギャルド」の誕生』です。展覧会のサイトでも紹介していただいています。これも本展覧会にはうってつけの一冊です。こうしてみると、キーワードはベル・エポック、アヴァンギャルドなんですかね? 世紀末と言ってしまうと退廃的な感じを受けますが、本展覧会を見る限り、そういう後ろ向きなところは微塵も感じられませんでした。あたしの知識があまりにも表層的すぎるのでしょう(汗)。
国立新美術館のマグリット展、仕事帰りに行って来ました。もう少し混んでいるかと思ったのですが、意外と空いていました。やはり展覧会は、このくらいの混雑具合、空き具合がいいですね。東博や都美、西美などで門の外まで並んでいるような展覧会は異常だと思います。
さて、マグリット展。マグリットの時代を追って作品が並んでいるのですが、あたし程度の素人だとマグリットと言って思い出すような作品と言えば展覧会ウェブサイトにも載っているような空と雲をモチーフにしたものとか、森と騎馬人物などでしょうか。
しかし今回の展覧会で、あたしなどが知っているマグリットというのは本の一部にすぎない、ということがわかりました。初期のころは、「えっ、これがマグリット?」というような作品で、むしろ誰とにわかには言えないのですが、なんとなく誰かの作品っぽいものが多い気がしました。その後もシュルレアリスムの時代のマスクをかぶった恋人などはどこかで見覚えのある絵ですが、なんか暗い感じがしました。
そして徐々に明るい空を描くようになってくるのですが、それでもどことなく暗い影が見え隠れする作品が多いようで、それがマグリットなのでしょうね。途中、ロートレックっぽい作品とか、アメリカンコミックのような作品も織り交ぜられていましたが、マグリットの作風もかなりの紆余曲折があるんだなあと思いながらの鑑賞でした。
さて、いつものように図録を購入しましたが、一筆箋は売ってなかったですね。せっかくこれだけ面白い絵が展示されているのですから、それをモチーフにした一筆箋があってもよさそうなものなのに、と思ったのですが、ショップでは見つけられませんでした。そして、あたしのお目当てのネクタイですが、実はショップでは一つ売っていました。「ゴルコンダ」という作品に登場する山高帽をかぶった紳士がたくさん登場する図柄のネクタイでした。しかし、やや黄色が買ったベージュ一色で、紳士もよく見ないとわかりにくい代物だったので、そんなネクタイに1万円近くも払うわけにはいきませんので諦めました。個人的には「白紙委任状」「空の鳥」「恋人たち」をあしらったネクタイがあればと思ったのですが残念です。
休暇をとりました。そして東京国立博物館へ「インドの仏」展を見に行きました。
基本的には仏像ばかりが並んでいる展覧会です。多少なりとも混雑していたのは最初の部屋だけで、あとはゆっくり、ゆったりと鑑賞することができました。一口に仏像と言っても、こうして見るとかなりいろいろあるものです。まず目につくのは顔立ちです。以前から知っていたガンダーラなどの仏像は日本などの仏像とはかなり異なり、顔も欧米人的な作りです。頭部も螺髪ではなくウェーブのかかった長髪だったりしているものもあります。
サイトで紹介されているものにはありませんが、あたしが個人的に気に入ったのは実は仏像ではなくて「NO.86 銀鉢」です。これは実にきれいな逸品です。彫刻も精緻で見事なものです。「NO.87」と大小でセットになって展示されていましたが、どちらもすばらしいものでした。
あとは「NO.84 仏座像」が独特の顔立ちをした仏像なんですが、これがどう見てもあたしには仏像には見えません。むしろ仏教側から排斥された悪魔、邪神、異教の神なのではないかと思われます。こんなのが出土したら、たぶん仏像ではなく悪魔像だと思ってしまいそうですし、少なくとも仏教徒は何ら関係のない、異教の法具ではないかと思ってしまうでしょう。
ところで、この「インドの仏」展は東博の表慶館(正門を入って本館の左側にある小振りの建物)が会場だったので、一階と二階を合わせてもそれほど大きなスペースではありません。そしてすべてを見て終わった最後のコーナーが図録や記念グッズの販売ゾーンとなっていました。今回の展覧会に合わせて企画されたグッズがいろいろ並んでいて、あたしも買いたいものがあったのですが、本館のミュージアムショップではにわの靴下を買おうと思っていたので、ここでは買い物は我慢して本館へ向かいました。
ところが、本館のミュージアムショップは同展の図録こそ売っていたものの、他のグッズは扱っていないのです。絆創膏は要りませんが、一筆箋とかキャンディーは買いたかったなあ、と思いましたが後の祭り。もちろん、目と鼻の先の表慶館へ戻ればよいのでしょうが、一度本館に来てしまったら、また戻るのは面倒に感じてしまい、結局買わずじまいでした。
多くの展覧会では、展覧会グッズの他に関連書籍とかレプリカなどのショップも出店していたりします。そういうのまで本館のミュージアムショップで扱う必要はないと思いますが、展覧会グッズ、それも公式のものであれば本巻でも扱ってくれないかな、そんなことを思いました。
ちなみに、本館のショップで買いたかった靴下は子供用はともかく、大人用でも23~25センチなので、ちょっと小さいかなと考えて、いったん保留としました。こんなことならお土産は表慶館で買っておくべきでした(涙)。
さて表慶館は上にも書いたようにそれほど広くはないので、何時間も観覧に時間がかかるわけではありません。朝イチで入館したのでまだ今日の時間はたっぷりあります。ただ午後イチで別件、髪を切りに行く予約を入れてあったので、それまでの時間でこんどは六本木は東京ミッドタウンにあるサントリー美術館へ「若冲と蕪村」展を見に行きました。
伊藤若冲と与謝蕪村が同い年だなんて知りませんでしたが、非常に面白い展示でした。ちなみにこの展覧会は「きもの割」と言って着物(和服)を着ていくと入場料が100円安くなるサービスがあるようで、会場には着物姿の女性がとても多かったです。そして先の東博に比べ、平日の午前中だというのに、かなり混んでいました。まあ展示を見られないほどの混雑ではありませんでしたが。
さて、若冲と蕪村です。名前を伏せて、今回出品された作品をランダムに出された、それが若冲の作か蕪村の作か、半分くらいは誰にでも判定がつくほど二人の作品は対照的です。一見して感じるのは力強いく画面にグイグイ引き込まれそうになるのは若冲の作品です。それに比べると蕪村の作品はもう少し肩の力が抜けている感じです。画面に引き込まれると言うよりは、ちょっと画面から離れて、引き気味に鑑賞したくなる作品だと感じます。
とはいえ、そんな風に感じられる作品ばかりではなく、これは若冲だろうと思った作品が蕪村のだったり、逆にこのタッチは蕪村だなと思ったら若冲だったり、いくつもあたしの予想を裏切られるものがありました。別に当てっこクイズをしているわけではありませんが、そんな楽しみ方もできるな、と思います。
で、若冲と蕪村。あたしはやはり蕪村の方が好きだなと感じます。若冲も好きですし、すごいと思いますし、圧倒されますが、やはり蕪村のホッとできる感じに惹かれます。蕪村と言えば、今回は出ていませんが「奥の細道屏風」のイメージが強く(本展では「野ざらし紀行屏風」が出展)、飄々とした軽妙洒脱な感じを抱いていますが、やはり若冲の瞬きを許さないかのような力強さよりは、こういう感じのものが好きなんですよね。
しかし、どっちもどっち。甲乙つけがたい展覧会でした。混雑するのもわかります。