またこの季節がやってきた……

朝日新聞の別刷りです。同社が主催する夏の高校野球の特集紙面です。

あたし、昔っから、高校野球は好きではありません。別に野球が嫌いというのではなく、子供のころはテレビのナイター中継を熱心に見ていた時期もありました。好きなスポーツと言ったら、まずは野球を挙げることになると思います。

昨今、人気のサッカーは、だいたい周囲のサッカーファンを見ていると、他の人がサッカーについて話すと「サッカーというのはそういうものじゃない」的に偉そうに講釈を垂れる人が多いので、あまり好きではありません。素人やにわかファンには素人なり、にわかファンなりの見方があるのに、それを認めようとしない偏狭さが、どうも好きになれません。

たぶん、そう言うと「そういう人間はサッカーを好きになってくれなくて結構」と言うのでしょう。そういう態度がますます好きでなくなる原因です。

閑話休題。

まあ、野球ファンにもそういう御託を並べる人がいますが、サッカーファンほどひどくはないと思うのですが、第三者から見たらどっちもどっちでしょうか?

で、あたしが高校野球を好きでない理由は、数ある高校スポーツの中でなんで野球だけ全試合が中継されるのか、という素朴な疑問です。「そりゃ視聴者が求めているから」という答えなのでしょうが、これだけ趣味が多様化した昨今。プロ野球だって地上波では生中継されなくなった時代に、いつまでNHKが一日中放送し続けるのでしょうか?(主催者の一人であるテレビ朝日がやればよいのに、とも思います)

もっと他のスポーツにも光を当てて欲しい、と昔から思っていたので、それが高じて高校野球嫌いになってしまったのだと思います。最近になってようやく、高校バレーとか高校サッカーなどの中継が増えましたね。こういうのはよい傾向だと思いますが、もっともっと広がるべきだと思います。

と思いつつも、中条あやみは好きなんですよ、あたし。

さあ、夏場所です!

日曜日から大相撲の夏場所が始まります。

稀勢の里人気もあって、書店店頭でも相撲本フェアを設けているところがあるようです。こうしてみると、相撲関連書籍って思いのほか多いのですね。

で、あたしの勤務先からも相撲本、出しています。『土俵の群像』と『土俵の周辺』です。

 

写真がふんだんに載っているグラフィックなものや新書、文庫が並んでいるフェアがほとんどですが、こういう玄人好みの本もお忘れなく。

上野の山は心地よく……

よく晴れた午後、2時すぎに会社を早退し上野へ。目指すは東京都美術館、始まったばかりの「バベルの塔」展です。平日の午後ということで、ガラガラというほど空いているわけではありませんが、ほとんど混雑らしい混雑もなく、作品を十二分に堪能できました。あえて言うなら、音声ガイドのある作品の前は、聞きながら鑑賞する人がたまっていて見づらかったかな、というくらいです。

展覧会自体は、都美の3フロアを使ってものでしたが、疲れるほどの広さではなく、これくらいがちょうどいいな、という感じでした。見ていて非常に面白い作品が多かったので、飽きずに見て回れました。

そして、肝心の目玉、バベルの塔ですが、あたしはもちろん初めて見ますが、あの程度の大きさだったのか、とちょっとガッカリでした。いえ、作品は素晴らしいものでしたよ。ただ、ポスターとか、あの作品のために使われた展示室の広さを考えると、「えっ、これがバベルの塔の本物なんですか?」と思わず言いたくなってしまう大きさでした。あたしは、展示室に入ったら見上げるような大きなものを期待していたので……

まあ、こちらの勝手な知識不足が招いたものではありますが、このガッカリ感、速水御舟の「炎舞」を見たときのガッカリ感にも通じるものです。ただ、だからといって「炎舞」も、今日の「バベルの塔」もあたしの中で価値が減じたかと言えば、そんなことは全くありません。やはり心に響くものは大きかったです。

なので、「あら、こんな大きさだったのか」というのは不満ではありません。ただし、今回の展覧会で会えて不満を述べるとするならミュージアムショップです。

あたしが、いろいろなネクタイを買い集めているのは、このダイアリーをご覧になっている方ならご存じだと思います。そして、今回のバベルの塔です。当然のことながら、バベルの塔の図柄のネクタイが売ってないか期待して行ったわけです。しかし、ミュージアムショップのどこを見ても、ネクタイなんてありません。タオルにTシャツといった、どの展覧会でも定番のグッズは売っていましたが、あたしにとっても最も肝心なネクタイはありません。

バベルの塔ですよ? この図柄を使ったネクタイ、誰だって思いつきそうじゃないですか? なんで、作らないのでしょう? あたしには理由がわかりません。

その代わりと言ってはなんですが、トートバッグが売られていました。バベルの塔でトートバッグって、ダジャレなのでしょうか? と言いつつ、あたしはネクタイが買えない腹いせにTシャツをトートバッグを買ってしまいましたが……(汗)

あと、最近は展覧会へ行くと図録だけでなく絵はがきやマグネットをよく買うのですが、マグネットにもバベルの塔の図柄はありませんでした。今回の展覧会の目玉作品のマグネットがないなんて……

ということで、チケットがもう一枚あるので(誰かを誘おうかと思って、前売りペアチケットを買ったのですが、案の定、誘う相手がいませんでした……涙)、会期中にできればもう一回行ってこようと思っています。

運動神経? それともセンスの問題?

ささやかな幸運です。

物議を醸したり、騒動になったり、なにかと話題のドローン、当たりました! ちょっとした抽籤に応募していたのですが、それが今日の午前中に届きました。

上のような函に入っていました。商品名は「Hubsan X4」でいいのでしょうか? この手の製品に疎いので、メーカーの知名度とか、この商品の知名度や評判など、何一つ知りません。函の写真は黒いドローンですが、函を裏返すと緑色のドローンの写真が使われていました。

そんでもって外箱から中味を取り出すとこんな具合。なんと、あたしのドローンは赤色でした。

これはこれできれいな色です。気に入りました。ネットなどでは定価は10000円ちょっとするみたいですが、8000円前後で売られている商品のようです。意外と高いものが当たったわけですね……(汗)

で、具体的な大きさは上の写真の通りです。四六判の単行本のサイズにすっぽり収まる程度、いわゆるてのひらサイズと呼ぶのでしょうか? ですから、パッと見には猛毒を持った熱帯のカエルのようです(笑)。

さて、早速充電し、リモコンにも乾電池を装着して動かしてみました………

えーっと

えーっと

えーっと

あたし、ラジコンって小さいころから遊んだことないんです(涙)。

レバーを倒すとプロペラが回り出して浮上はするのですが、猛スピードであらぬ方向へ飛んでいって壁に激突です。センスがないのでしょうか? それとも、こういうものにも運動神経が必要なのでしょうか?

狭い部屋の中で動かしているからそうなるのかも知れませんが、こんな操縦技術のまま屋外で飛ばそうなんて、それこそ犯罪行為。通報されるのがオチでしょう。

それに、どっかへ飛んでいってしまうのでは、という恐れが大です。それとも蛮勇を振り絞って外へ出てみるべきなのでしょうか? 広い河川敷は近所にありませんが、幸いなことに迷惑にならないようなところはあります。そこで飛ばしてみようかしら? ろくに楽しめないうちに壊してしまうような気がして……

ラジコンを操作したことが、まるっきりないわけではありませんが、ほんの数えるほど。それもクルマでしたから空を飛ぶなんていうことはもちろんありません。空を飛ばすタイプのラジコン、これが初めてです。

こんな歳にもなって初体験できるなんて、それはそれでわが人生にとって有意義なことなのでしょう。

とはいえ、せっかく手に入れたドローン。カメラも付いているわけですから空撮し、それをこのダイアリーで公開する日が近い将来訪れるといいなあ、などと密かに思っています。

予約制よりも曜日別料金設定で対応できないものでしょうか?

今朝の朝日新聞に載っていた記事です。

予約しないとは入れない、というのは展覧会以外ではしばしばあるので不思議でも何でもありませんし戸惑いもしませんが、記事を読む限り所期の効果を生んでいるのでしょうか?

ジブリなど、親戚の子供が遊びに来たときに連れて行きましたが、それでもかなり混んでいました。どうせ時間制にするのであれば、販売枚数もきちんと制限すべきなのではないでしょうかね、とも思います。

で、この問題、これも効果のほどはやってみないとわからないところはありますが、家庭の主婦やお年寄りなど、平日に仕事を持っていない人は土日祝日の入館料を値上げする、学生も平日の午後3時以降を安くするなど、料金で入場者を誘導するようなことはできないのでしょうか?

サラリーマンも全員が土日休みとは限りませんが、圧倒的に土日が休みの人が多いわけですので、そういう土日にしか行けない人が少しでも楽に見られるように、土日以外に行ける人の土日料金を値上げして、平日に行くように仕向ける、そんな方策があってもよいような気がします。

ポストカード? 絵はがき?

金曜にダリ展へ行ってきたことは既に書きました

展覧会自体はなかなか面白いものでしたが、氷雨降る日ということもあり、混雑はそれほどでもありませんでした。金曜日は開館時間が延長しているということは十分知られていると思うのですが、やはり夏場と違って日が暮れるのが早い秋から冬は暗くなってから出かけようという気にはならないのでしょうか?

いや、やはりあの雨と気温、そしてハロウィンで六本木は混雑しているだろうという複数の要因が絡んでいるのではないでしょうか?

で、閑話休題。

展覧会へ行くと図録やおみやげを買うのも一つの愉しみです。今回のダリ展は、いわゆるダリという作品だけでなく、初期のころから晩年まで、ダリの人生を追った作品展示になっているので、あたしのような素人の目には「これがダリ?」「これもダリ?」という作品も数多かったのが新鮮でした。

というわけで、図録の他に購入したポストカードが上の四枚です。左から《ウラニウムと原子による憂鬱な牧歌》《ポルト・リガトの聖母》《子ども、女への壮大な記念碑》《「消えるイメージ」のための習作》です。あと《ポルト・リガトの聖母》のマグネットも購入しました。

で、ダリ展を見に行った本日のいでたち!

染井吉野ナンシーさん(@someiyoshino_nancy)が投稿した写真 –

ちなみに当日は、ご覧のように《記憶の固執》のネクタイを締めて行ったのですが、こちらは展示されていませんでした。図録を見ても載っていないので、これは今回は来ていないのでしょうかね?

あと、《水の中の裸体》という作品を見たとき(ダリ、水の中の裸体でググってみてください)、最近発売された渡辺麻友の写真集『知らないうちに』を思い出してしまいました。あんな感じの写真が載っていたんですよね(汗)。

ところで今回の展覧会、実はダリっぽい一筆箋とか、あわよくばネクタイなんか売っていないかなと期待してショップをのぞいていたのですが、これがちょっとイマイチでした。Tシャツとかトートバッグとか売ってはいましたが、もう少しダリらしい感じのデザインのものが欲しいのに、やや控えめというか抑えめのデザインのものばかりでした。確かに日常使いを考えると、あまりダリっぽいのは持っていて恥ずかしくなるのかもしれません。

でも、それがダリでしょ?

ネクタイも確かに売っていましたが、あたし的には「うーん、こんな平凡なデザインに1万いくらも払えない」というのが正直な感想です。まあ、おしゃれでセンスのよい逸品なのでしょうけど……

いよいよパラリンピック! だから、こんな本をどうぞ!

今朝の朝日新聞がパラリンピックの特集記事を掲載していました。その紙面には何人ものアスリートが載っていましたが、その中に見覚えのある名前が!

あたしの勤務先から出ている『カーボン・アスリート』の主人公の一人、高桑早生選手です。

障害を持ったアスリートのための道具作り、その美しさに魅せられた山中俊治さんの奮闘を追ったノンフィクションですが、山中さんが制作したのが高桑選手ための義足でした。そんな物語も踏まえつつ、パラリンピックを楽しんでいただければと思います。

そして、パラリンピックと言えば、あんな事件を起こしてしまったがためにすべてを失った名選手、オスカー・ピストリウス。彼の自伝も、あたしの勤務先から出ているんです。

オスカー・ピストリウス自伝』がそれです。あのような事件を起こしたりしなければ、ピストリウスはきっと障害者スポーツの歴史に名を刻む名選手となっていたのではないかと思います。

 

そうそう、スポーツではありませんが、障害者つながりで『ブラインド・マッサージ』も思い出していただけると嬉しいです。あたしなどからすると、マッサージも運動と呼べるほど体を使うものだと思いますが……

別にシックスパックを手に入れたいわけではないのですが、日頃あまりに運動不足なもので、少しは何かやってみようと思いまして……

でも、年齢的に無理は禁物、それにいまさらムキムキのボディなど目指したって無駄だし、そんなつもりさらさらないのですが、それでも今年のゴールデンウィーク明けに買ってみたのですよ、これを。

おっと、画像を間違えてしまいました(汗)。

こちらです、こちら。

はい、CMでも盛んに宣伝している「ワンダーコア2」です。ほぼ毎日腹筋、やってます。附属のガイドを読むと、いろいろな部位の鍛錬ができるみたいですが、そもそも筋肉の名前で書かれていても、それがどこの筋肉なのかわからないので(←調べろって?)、今のところは基本的な使い方に終始しています。

そしてそろそろ2か月です。昨日、いつものように腹筋運動を始めたら「バキン」という鈍い音がしました。幸いあたしはケガも何もなく、家具が壊れるといったこともなく、いったい何が起こったのかと思って見てみると、腹筋の時に背中を持ち上げてくれる背もたれ(?)に付いているスプリングの留め金が、下の写真のように片方だけ取れてしまいました。ネジとかで留まっているのではなく、ハンダ付けだったのでしょうか、とにかくそこが取れてしまったようです。

腹筋をするだけですから、そんなに無茶な使い方はしていませんし、ワンダーコアに負担がかかるほどには太っているわけでもありませんから、もともとの接着が弱かったのでしょうか?

さて、どうしましょ? とりあえずは説明書にあるカスターマーセンターへ電話です。しかし、こういったものの常、繋がりません。混んでいるようです。自動音声ではファクスやメールでも受付をしているというのですぐにメールを送信しました。

24時間、365日受付という電話サポートではありますが、これだけ混んでいるし、メールやファクスだと三連休なので連休明けの返事を覚悟していましたが、夕方に出したメールの返事が晩には届きました。いくつか質問、確認事項が書かれていて、すぐに返信をしました。

すると今朝にはその返信が届いていて、新しい部品を送ってくれるとのこと。ショップジャパン、サポート体制はしっかりしているようです。到着まで1週間から2週間ほどかかるようですが(たぶんサポートセンターは365日体制でも、配送部門などは暦どおりなのでしょう)、ワンダーコアがまるっきり使えないわけではないので、それほど慌ててはいません。

それに説明書をよく読むと、このスプリング、デフォルトでは2本付いているのですが、ある程度トレーニングが進んだら1本を取り外して、スプリング1本だけでやった方が、背中を持ち上げる力が弱くなるので(つまり自分で体を起こさないとならない)、より鍛錬になるのだとか。そうか、あたしもかれこれ2か月やってきたわけでから、そろそろスプリングを1本外す時期になっていたのでしょうか?

というわけで、新しいスプリングはいずれ届くようですが、スプリング1本だけでいつもの腹筋運動をやってみました。「倒れるだけで腹筋」というのは、つまりはこのスプリングが元に戻ろうとする力を利用して背もたれが起き上がるしくみ。そのスプリングが一つ減って、それだけ起き上がる力が弱まれば、そのぶん、あたしが自分で起き上がらないとならなくなります。

これ、たかがスプリング1本と侮るなかれ。結構キツいです。でも、この方が鍛錬になるのであれば、しばらくはこれで腹筋運動を続けて見ますか。新しい部品が届くまでサボるわけにもいきませんし。

流行のはるか数十年先を行くナンシー

少し前の朝日新聞の記事です。

なんでも神社仏閣の朱印集めが静かなブームになっているとか。

これは確かに感じています。書店でも、ほんの一例ですが、『東北ご朱印めぐり旅』『永久保存版 御朱印アートブック』『東京周辺ご朱印めぐり旅』といった本が、ここ数年並ぶようになったのに気づいていました。これらの本の装幀などを見る限り、ターゲットは若い女性であることがはっきりしています。つまり、若い女性が集印(朱印集め)にはまっていることなのでしょう。

  

確かに、この数年、神社仏閣の朱印受付は大変な混雑です。いただくまでにかなりの時間待たされることもしばしばです。ですから神社仏閣側も「その間にどうぞ参観してきてください」というスタンスのところが多いです。それにしてもいつからこんな風になったのでしょう?

朱印集めは昔からあったものです。かく言うあたしも高校生のころですから30年ほど前からハマっていました。高校修学旅行が奈良方面だったのをいいことに、あっちのお寺、こっちの神社とめぐって朱印を集めていました。上の写真はそんなあたしの集印帖です、過半は亡くなった伯母の形見ですが(汗)。

で、そのころの朱印は、参観した後に、神社仏閣を辞去する前に社務所などにある受付でいただくものでした。お坊さんなどがそこにいて、スラスラと書いて印を押してくださったものです。それを見ているのも愉しかったですし、一分か二分で済むようなものでした。

その後社会人になり、神社仏閣巡りもご無沙汰となってしまい、京都出張の折にちょっと立ち寄ってみると、上に書いたようにものすごい混雑なのです。並んでいる人もいますし、友人の分を預かってきたのでしょうか、ヤマのように何十冊も集印帖を抱えた人が並んでいることが増えました。これでは時間がかかるのも無理はありません。

それでも、時間がかかっても書いてくれるならマシです。もちろん、たいていの神社仏閣はその場で書いてくれるものです。ところがあたしが熱心に集めていた三十年前に、既に印刷されたものに日付だけ書き入れて渡す、とても無精な神社仏閣がありました。また朱の部分だけではなく、墨文字もところもすべてハンコ、スタンプで済ませているところもあったりしたものです。これでは興醒め、なんの御利益もありそうには感じられませんね。

それにしても、おじいさんやおばあさんなど年配の人の趣味だった朱印集め、なんで若い人にブレイクしたのでしょう?

家族の手紙は要らない

もう何年もプロ野球はほとんど見ていません。朝晩のニュースのスポーツコーナーで取り上げられるのを見る程度です。そんな中、今朝のトップニュースは、広島の新井選手が二千本安打を記録したというニュースでした。

2000本安打、すごい記録です。まだ百人いませんよね? 結構達成している選手がいそうで、意外といないところを見れば、やはり偉大な記録だということがわかります。だから、新井選手はすごいと思います。

で、ここまではよいのですが、どこぞのスポーツ紙の紙面に新井選手の家族の自筆(?)の手紙掲載されていました。あれ、必要なのでしょうか? あたしとしては興醒めです。

別に家族愛を否定するつもりはありません。選手の記録を支えた家族の存在はとても大切なものだと思います。でも、それは公共のメディアを使って伝えることなのでしょうか?

今回の手紙に限らず、オリンピックや選手権などで好成績を収めたヒーローインタビューで、インタビュアーはしばしば「今の気持ちを誰に伝えたいですか?」と尋ねます。そこで「応援してくれたファンに」と答えて、ファンへの感謝の言葉を口にするのであれば理解できます。だってファンはたくさんいるので一人一人に感謝を伝えることはできませんから、こういうメディアを利用するのは効率的だと思います。

でも、家族とか近しい人の場合、少なくともあたしなら直接伝えたいと思います。テレビ画面を通じて伝えるなんてしたくありません。ですから、家族に電話をかけ、マイクの前で家族と話しをさせるなんて演出も、あたしには白々しく感じられて、とてもイヤな気分になるのです。

まあ、それをいったら、新人賞を取った女性アイドルなどもマイクを握りしめて「お母さーん」と叫んだりしてますよね。十代の女の子ならまだしも、大の大人がやるのは、やはり見苦しいと思います。