もはや動物パニックではない!

録っておいた『メガ・シャークVSメカ・シャーク』を視聴。

干ばつ対策として氷山の塊をエジプトのアレクサンドリア港へ向けて曳航中の貨物船。港を前にした地中海で氷山が溶けてきたのか亀裂が走り、なかなか閉じ込められていた巨大なサメが出現し、人びとを襲い始めます。そのあまりの巨大さと破壊力は、尾びれで叩いた貨物船だったか建物の一部が飛んでいって、スフィンクスの頭を壊してしまうほど。いや、このシーンは単なるギャグでしょう?

その後巨大ザメは地中海を荒らし回った後大西洋へ。世界中で海洋が封鎖され、世界経済にも深刻な影響が出ます。巨大ザメのジャンプ力は半端なものではなく、上空を飛ぶ飛行機も襲われるほどの跳躍。海だけではなく、空も飛行制限がされる始末。一刻も早くサメを退治しないと世界経済どころか人類の生活もめちゃめちゃになりそうな感じです。

さて、米軍も必死の戦いを試みるものの、と書きたいところですが、あまりにもあっさりやられてばかりで、いったい何をやっているのか。で、対抗策はサメ型巨大潜水艦で戦いを挑もうという作戦。蘇った巨大ザメは太古の時代に産卵場だった、現在のシドニーへ向かっているとわかり、そこで交尾する相手が見つからなければ凶暴化するという古生物(?)学者の説を利用し、サメ型潜水艦と闘わせようというもの。

なんでずーっと氷山にと事故られていたのに蘇ることができたのか、なんで米軍はサメ型の潜水艦なんかを開発していたのか、サメ型潜水艦が他の米軍の艦船に比べてそれほど高性能なのか、突っ込んだらきりがない映画です。更にはサメ型潜水艦に搭載される人工知能ネロとか、その潜水艦を操作する夫婦の愛情、その夫婦にはかつて幼い娘を病気で亡くしたという暗い過去があり、なんてB級なストーリーを織り込み、巨大サメ退治に向かっていきます。

シドニーの街は中途半端なパニックになります。途中、母親とはぐれた女の子を助けるのですが、この女の子がとにかく意味もわからず言うことを聞かずに勝手な行動を取ります。こんな娘、助ける必要があるのかと思えるほどです。あのシーン、何のためにあったのでしょうか?

さて最終的にメカシャーク(サメ型潜水艦)がどうやってメガシャークを倒すのか。サメは短波などを感知すると怒りモードになって襲ってくるという特性を生かし、メカシャークに搭載されている魚雷のそばで音波を出します。そこをめがけてメガシャークが襲ってきて、大きな口でがぶりと噛みつくと、そのまま魚雷が爆発し、メガ、メカ共に木っ端微塵。メガシャークの動きが速く、米軍のミサイルもメカシャークの魚雷もすべてよけられてしまったので、魚雷を撃つのではなく魚雷に噛みつかせて爆破するとは、ある意味、よく考えた退治法ですが……

それにしても、アメリカってあれほどすばらしい映画を作っているのに、その一方でこんな映画も作っているとは。懐の深さを感じます。

 

THE AWAKENING

WOWOWで放送されたゴシック・ホラー「アウェイクニング」を視聴。やはりイギリスというのはこういう雰囲気が合いますね。

さて、ストーリーです。舞台は20世紀初めのイギリス。主人公のフローレンスは霊などの超常現象のインチキを暴く作家。つまりは科学的な考え方をする女性ということのようです。そんな彼女の元に、郊外の全寮制男子校の教師が、学校に幽霊が出るので調べて欲しいと依頼に来ます。そもそも幽霊などの存在を信じていない彼女は最初は断わるつもりでしたが、証拠とおぼしき写真を見せられ、結局調査に赴くことに。

その学校は、かつては資産家の屋敷だったもので、そこで男のが殺されるという事件があり、その男の子の幽霊が出ると噂されています。もちろんフローレンスはそんなことは信じず、生徒の誰かがいたずらをしているのだと推理し、いろいろな器具を校内に設置して、いたずらの証拠を見つけ、犯人を捕まえようとします。

という感じで進む前半。果たして誰か真犯人がいるのか、それとも本当に幽霊がいるのか、そこがなんとなく曖昧なまま、調査依頼に来た男性教師とフローレンスとのちょっとしたロマンスも絡め、話は進んでいきます。フローレンスがやってきてしばらくすると、学校が休暇になり生徒たちは一人を除いて皆自宅へ帰っていきます。学校に残るのはくだんの男性教師、寮母のローデ、自宅へ帰らず寮に残った生徒のトム。おかしなことがそれでも起こるので、フローレンスはトムの仕業と思い込みますが、銃を持った男性の姿を目撃したことから、しかしその男が写真に写っていなかったことで、封印していた自分の佳子を想いだしてきます。そしてストーリーは急転直下、事の真相が明かされます。

では、ここからネタバレ。この高校、元は金持ちの屋敷だったと書きましたが、実はフローレンスが生まれ育った屋敷です。住んでいた金持ちというのはフローレンス一家のことだったのです。しかし、父親が乳母と浮気をして男の子が生まれます。たぶん最初のうち、妻は乳母の子供が夫の浮気でできた子供だとは思いもしなかったのでしょうが、なにかのきっかけでそれを知ってしまい夫と大げんか。激昂した夫は銃を手に、ついに妻を撃ち殺してしまいます。それを見ていた幼いフローレンスも銃を持った父に追いかけられ、屋敷内を逃げ回ります。

隠し物置に隠れたところ、同じ物置の中に、たまたま遊んでいたのか浮気でできた男の子もいました。幼いフローレンスは、彼が腹違いの兄弟だと知らずに、幼なじみとして仲良くその屋敷で育ったようです。そんな二人が隠れていたところ、オルゴールの音が流れしまい、父親に隠れている場所が見つかってしまいます。「そこに隠れているのか」と銃を放つ父。次の瞬間、旨から血を流し、隠し物置の扉が開いて倒れ出てきたのは男の子の方でした。息子を撃ち殺してしまったことにショックを受けた父親は自分も銃で自殺。フローレンスはその後、幼女にもらわれていき、幼いころのショッキングなこの事件を記憶から消し去って生きてきたのです。

そして、寮母のローデが実は父の浮気相手であり、幼いフローレンスを可愛がってくれていた乳母だったことを思い出します。浮気は浮気として、乳母としてのローデは自分の息子と仕える主人の娘フローレンスを可愛がっていたようです。そして一人残った生徒のトムが、父親に殺された息子の幽霊だったのです。そしてトムの姿はローデとフローレンスにしか見えていなかったという次第。言われてみれば、他の生徒や教師はトムに気づいていなかったかしら?

ローデは一人ぼっちで彷徨っている息子トムに友達を作ってあげたかったと共に、息子を失い、娘のように可愛がっていたフローレンスとも引き離され、やはり抜け殻のようにその後の人生を生きてきたようです。そしてフローレンスを呼び戻し、記憶を呼び覚まして、幼いころのように、トムの友達にしようと図ったみたいです。結局、フローレンスはすべての記憶を取り戻し、トムは消え、ローデはフローレンスを道連れに服毒自殺を遂げます。フローレンスは間一髪、トムが解毒剤を飲ませてくれたので一命を取り留め、そしてジ・エンド。

ちょっと悲しい物語ですね。イギリスのちょっと昔を舞台にした、このようなゴシック・ホラーというのは、だいたいこういった悲しい物語が多い気がします。

女の子だけがかかる呪い

WOWOWで放送された「劇場版 零」を視ました。元はゲームだそうですが、ゲームの方を知らないので、ゲームと比べてどうなのかということはわかりません。

 

で、ストーリーです。舞台は田舎というか地方都市の郊外、森の中にあるミッション系の全寮制女子高校です。クラスにあやという美少女がいるのですが、ある日突然自室に籠もり出てこなくなります。それ以来、クラスメートの女子が一人、また一人と失踪してしまい、クラスメートはあやの呪いだと噂し合います。

そういう噂が流れるには原因があって、この女子校には言い伝えがあり、それはかつて好き合っていた女の子同士が大人に引き裂かれそうになり心中事件を起こし、一人は死んだのですが、もう一人は生き残ってしまったという事件で、それ以来、死んでしまった少女の幽霊がこの町を彷徨し、女の子に呪いをかけ続けている、というものです。そして、好きな女の子の写真に、夜中の12時にキスをするとその呪いにかかってしまうというものです。

で、失踪した少女たちは全員あやの写真にキスをして、その後失踪していることから、部屋に引き籠もっているあやが密かに呪いをかけているのだという噂が広がったのです。が、クラスメートの一人、みちが部屋から出てきたあやと話をすると、その写真はあやのものではないと言います。あやそっくりの写真の少女は誰なのか? そして失踪した少女たちの行方は、という謎をはらんで後半へ突入です。

まずは失踪した少女たちの水死体が相次いで見つかります。ここからは一気にエンディングへ行ってしまうのですが、つまりは中村ゆり扮するシスターの犯行だったというのがオチ。なんでシスターがそんなことをしたかというと、彼女には知的障害活身体障害の弟がいるのですが、彼が毎日のように学園の貯水池のようなところへ花を投げ込んでいて、底に少女の死体が沈められているのに気づきます。この姉シスターはてっきり弟が犯した殺人だと思い込み、貯水池へ近づこうとする少女たちを殺していたというわけ。

なんで少女たちが貯水池に近づいたかと言えば、ここはやはり呪いなんでしょうね、貯水池に沈められた少女の霊に呼ばれていたからでしょう。たぶん、人知れずここに沈められ供養もしてもらえていないため、誰かに救い出して欲しかったのだと思います。なんか、ちょっと哀れです。

この少女があやとそっくりなのも最後に謎解きがあります。かつて一人が死に、もう一人生き残ったという心中事件、生き残ったのが園長シスターだったのです。園長はその後死んでしまった少女の霊に苦しめられ、誰かを生け贄として差し出せば救われると思い込み、幼いあやとその双子の姉を学園に引き取り、姉の方を貯水池に突き落として殺したのです。それを目の前で視ていたあやも一連の事件の中で過去の忌まわしい記憶を取り戻し、最後はあやと再び巡り会った姉もようやく成仏します。

結局、呪いはあったようですが、現実に起こっていたのは生身の人間による殺人でした。まあ、この手のホラーは多かれ少なかれそんなオチになるのが常道ですが。

さて、本作はどんな人が見るのでしょう? 原作となったゲームファンは、たぶんブーイングの嵐ではないでしょうか? だとすると美少女好きな男子が視るのか? それとも百合的なストーリーに憧れる女子が視るのか? 人里離れた全寮制女子高校が舞台というのは、ちょっとそそるものがあるのは確かです。それに出てくる少女たちもなかなかカワイイ女優さんが多かったです。全員がとは言いませんが、数年後には映画やテレビドラマでよく見かけるような女優さんになっているのではないでしょうか?

が、しかし、主演の中条あやみがいいですね。少女たちの中でひときわ目立つ神々しさ。前半は呪いの主人公としての存在ですが、その非生物的な魅力というのでしょうか、いわゆる「この世のものとは思えない」美しさがあります。後半の謎解きをしていく展開では、芯の強い血の通った女のを好演していると思います。ハーフだそうですが、いわゆる「ザ・美少女」という感じです。実は以前視た「渇き。」も、主演の女の子が美少女という触れ込みでしたが、演じた小松菜奈にはそれほど美少女を感じなかったので、本作はどうなのだろうと思っていたのですが、こちらはアタリでした。(小松菜奈も「渇き。」では「美少女」ではなく「魔性の少女」という設定でしたっけ?)

あと、弟想いが昂じておかしくなってしまう犯人のシスターを演じた中村ゆりもかわいくて好きな女優さんです。

乃木ホラー

午後には突然の土砂降りになった東京ですが、今日からの盆休み、初日は自宅でのんびりと映画鑑賞です。視たのは「死の実況中継 劇場版」「デスブログ 劇場版」「杉沢村都市伝説 劇場版」の三作品。いずれも乃木坂46のメンバーが主演のホラー映画です。ただし、三つ目の伊藤寧々は既に卒業していますので、現時点ではメンバーではありませんが。

  

まずは「死の実況中継」から。

能條愛未扮する主人公は大学出映画サークルに入り、ホラー映画を撮ることになりました。が、彼女は乗り気ではありません。そもそもサークルに入ったのも高校以来思いを寄せている先輩と近づきたかったからという、かなりうぶな設定です。その一方、彼女は高校時代にイジメに遭っていて、そんな中、ただ一人味方になってくれた友達が自分の代わりにイジメの標的とされ自殺未遂を起こしたことがトラウマとなっていて、今もその友達と一緒に暮らしている(ルームシェア?)という状況。

そんな中、赤い服を着て、貞子のように長い髪に顔を隠した女性が包丁を持って襲ってくるという死の実況中継サイトに自分が映っているの発見します。ところがそれは最近大学の友達との時間が増えて、自分との時間が少なくなったことに嫉妬した、例の自殺未遂のルームメイトの悪ふざけだったのです。

が、悪ふざけだと思った刹那、もう一人、赤い服を着て包丁を握りしめる女が現われます。助けに来てくれた憧れの先輩もその女の手にかかり、やはり助けに駆けつけた大学のサークルの友人、ルームメイト、そして主人公の三人で逃げまくり、最後はその女をビルの屋上から突き落としてジ・エンド。

が、いまひとつストーリーが飲み込めません。あたしは最後まで嫉妬に駆られたルームメイトの気持ちが赤い服の女となって現われた、つまり生き霊という設定なのかと思っていました。だからこそ、最後のシーンで赤い女が突き落とされるのとほぼ同時にルームメイトも命を亡くすのだと思っていたのです。二人がそれほどの依存関係にあったことは作品中でも触れられていましたから。ところがルームメイトの抱きしめて泣いている主人公の背後に、突き落とされた死んだはずの赤い服の女が映ります。それでエンディングです。やはり赤い服の女は実在(?)していて、ルームメイトの嫉妬心などとは無関係の存在だったのでしょうか? だったら、なんで執拗に主人公を狙うのか?

続きまして「デスブログ」です。主演は中田花奈です。

ちょっとオクテではありますが平凡な高校生活を送っていた主人公ですが、密かに憧れていた先輩から告白され有頂天に。そんな日常を綴っていたブログに、田中と名乗る人物がコメントつけてくれました。最初は喜んでいた主人公ですが、ブログに登場した人物が次々と通り魔に襲われ、重症を負ったり死亡したりします。もちろんブログ上では姓名などは出さず、イニシャルで書いているのに、です。そして田中と名乗る人物のコメントは、さも自分が犯人であるかのような書きぶり。

さあ、ここから後半戦。主人公は自分がストーカーされていると思い込み、だんだんと精神の均衡を失っていき、体調もボロボロになっていきます。心配してくれる友達のことも信じられなくなり、そんな思いをブログに書いてしまうと、案の定、その友達が通り魔に襲われます。そして最後は、妹まで襲われ(ただし、妹はブログには登場させていません)、主人公は無残にも殺された妹を抱きしめ泣きじゃくり、茫然自失の体で街を彷徨いへたり込んだところでジ・エンド。

この作品は、突っ込みどころが満載です。まずは妹と二人暮らしなのか、両親が死んだのか海外赴任中なのかわかりませんが、とにかく主人公と妹が住む部屋に両親の影がまるで見えない不自然さ。次に、そりゃ得体の知れないストーカーの恐怖でしょうが、だったらなおさら警察などしかるべきところへ相談に行くべきなのに、主人公はそれもしない。もちろん精神が崩壊しているのに、精神科へ行くようなこともないです。あくまで自分が正常で、周囲がおかしいと思い込んでいる始末。最後に妹が惨殺されたのに、そして殺された直後だということはわかる状況なのに、救急車を呼ぼうとしないでただ泣くだけ。確かに愛する家族を奪われたら気が動転してしまうのは理解できますが、発見した時点ですぐに救急車を呼んでいたら一命を取り留めることは可能だったのではないかと思われます。

以上のような、常識で考えておかしなところが満載の作品ですが、結局、コメントを残していた田中という人物は誰なのか、足して田中が通り魔なのか、そういった謎は謎のまま残る作品で、これは反則ではないでしょうか? 「死の実況中継」の方も謎が残っていると書きましたが、屋上から突き落とされても死なないようですから、これは完全な化け物と見なしてよいでしょう。それに対して、こちらの作品の通り魔はまるでわからないままです。あるいは主人公が二重人格的な存在で、もう一人の自分が犯罪を犯しているというのであれば、やたらと主人公の周囲の人間関係に詳しいことも納得できますが、作品中にそういう可能性を見いだすことはできません。消化不良感ばかりが残る作品です。

そして最後は「杉沢村都市伝説」です。主演は上述の伊藤寧々です。

主人公の兄が友人二人と杉沢村伝説を追いかけていて、三人でそんなウェブサイトも作ったりしています。そしていつもようにな取材旅行に行っていたはずが、仲間の一人が突然主人公のところへ現われ、兄が待っていると告げ、姿を消してしまいます。主人公と兄の恋人の二人は、その仲間が残していったリュックの中の資料を頼りに、兄たちが向かったと思われる杉沢村へと向かいます。途中、今は使われてなさそうなトンネルに入っていくと襲われてしまい、気づくと二人は手足を縛られて、とある民家の座敷にいました。縄をほどき、ここがどこなのか思案していると押し入れの中に隠れていた兄と再会。そして三人で逃げようとするのですが、何者かに襲われ、兄の恋人は絶命。何とか妹だけでも助けようと兄は必死に村の外れまで妹を連れて行きます。妹が村の境となっている鳥居をくぐり振り向くと兄の姿はなく、妹は途方に暮れてジ・エンド。

三作品の中ではこの作品が一番よくできていると思います。つまりは異界、迷宮に入り込んでしまったわけですよね。サイレントヒルのよう、と言えばわかるでしょうか?

 

その異界の村(ここが杉沢村なのか否かは最後まで不明)では、毎夜殺人鬼が村人を殺し回っているらしいのですが、その殺人鬼、まるで「八つ墓村」の三十二人殺しの犯人のようです。これは怖いというよりも笑ってしまいます。

スレンダーな役者限定

ここ二日ほど、東京はようやく暑さが一段落したようです。

とはいえ、別に涼しいというわけではなく、暑いことに変わりはありません。ただちょっと夜は寝苦しさが和らいだかな、という気はします。

あまり暑いと、何もする気が起きないというのは事実で、録っておいた映画でも見て過ごしています。本日は先程の三作に続いてさらにもう一作、こんどは「隙間女 劇場版」です。AKB48とかアイドリング!!!とかのメンバーが出演しているとのことですが、顔を見ても見覚えはありませんでした。

さてストーリーですが、主人公のOL(これが元AKB48のメンバー)のもとに妹の姿が見えないという連絡が入りアパートを訪ねてみると、部屋の中は隙間という隙間をテープで目張りした状態で、やつれ果てた妹が見つかりました。一命を取り留めた妹から話を聞くと、専門学校の同級生と肝試しに行き、それ以来、隙間に女の人が見えるようになり、また一緒に行った仲間が一人また一人と行方不明になってしまっているのだとか。主人公は妹を助けるため、隙間に現われる女について調べ始めます。

その一方、その問題の家を安く手に入れたとして父親と女子高生(?)の娘が引っ越してきますが、早々と父親は隙間女の餌食となり、その家で娘の見ている前で隙間に引きずり込まれてしまいます。

さて話は戻って、妹を助けようと奮闘する姉の方。ネットを探していると隙間女の情報を集めている掲示板を発見し、その管理人にコンタクトを取ります。隙間女が、掲示板の管理人(男性)のかつての恋人で、20年前に行方不明になって以来それっきりだということを聞かされます。そして隙間女の写真と恋人の写真が同一人物であることを示され、「彼女はきっと20年前に何者かに殺され遺棄された。その殺され遺棄された場所が、肝試しに行った家ではないか」という推理。この男性は、その家へ行って殺された恋人の遺体を見つけ出して供養すれば隙間女の呪いは止むと考えているようです。

このあたりの20年前のことについては、問題の家に越してきた父娘が荷物を片づけているときに、娘が発見した古い日記帳でもなんとなく仄めかされています。そこには殺された女性の写真が挟まっていて、彼女への思いが延々と綴られていたのです。しかしあるとき、たぶん彼女に恋人(掲示板の管理人男性)がいることを知り、日記の主は裏切られたと感じ、彼女を殺してその家の押し入れに遺棄したようです。

さて、そういう過去の因縁を少しずつ解きほぐしながら進み、この男性が問題の家を訪れます。が、彼も隙間に引きずり込まれてしまいます。うーん、20年たってしまったとはいえ、恋人が探しに来てくれたというのに、それを引きずり込んでしまうとは、どうして(?)という疑問が残りますが、恋人の愛の力をもってしても解決できないとあって、主人公は妹のために単身、この家にやってきます。そこで父を失った女子高生(?)がタンスの中に隠れているのを発見します。二人で協力して、20年前の遺体を捜しますがが、途中、家の構造(間取り)が不自然なことに気づきます。説明などしなくとも、20年前、女性を殺した犯人が壁を塗り固めて、死体を遺棄した部屋には入れないようにしたとわかります。

結局、女子高生も引きずり込まれてしまうのですが、間一髪、主人公は殺された女性の死体を見つけ、その手を取ると、ようやく彼女は成仏したようです。なんとか引きずり込まれずにすみ元気を取り戻した妹と二人、こんどは一緒に暮らそうと愉しいこれからを思いハッピーエンドな結末。

となるはずが、やはりこの姉妹に、隙間女の気配が漂います。そこに、いかにもマックで女子高生が噂話でもしているようなトーンで、「隙間女に引きずり込まれると、その人が幽霊となって別な人を隙間に引きずり込むようになる」というセリフが入ります。つまり、隙間女は20年前に殺された女性だけでなく、少なくともこの映画中で引きずり込まれた人(最低でも6名はいたはず)以上の数が存在するのですね。それなら、20年たってやってきた恋人を引きずり込んでしまうのも理解できます。つまり引きずり込んだのは恋人ではない、別の隙間女というわけです。

さて感想ですが、怖くはないですが、それほどひどいアイドル映画でもなかったです。隙間に引きずり込まれるわけですから、役者さんはほぼ全員やせ形の人ばかりでしたね。確かに太った人が隙間に引きずり込まれるなんて、特殊効果を使っても無理がありますよね。それと、男性も引きずり込まれてしまったわけですが、彼の場合は隙間男になるのでしょうか?

ホラー(?)三昧

やはり夏はホラーです。それもB級ホラーに萌えます(笑)。スカパー!でもいくつかの局がホラー特集をしているので録画しておいて視聴してます。とりあえず、今回はこの三本!

まずは「怖すぎる話 劇場版」です。学研の雑誌「ムー」の企画から生まれた作品のようで、読者の体験記を映像化したという趣向。

読者が投稿してきたという時点で、体験者は無事だったということがわかっているので、こういうのって意外と怖くなかったりします。今回もホラーテイストがやや濃いめの「世にも奇妙な物語」的なオムニバスでした。怖くはなかったのですが、この中の一つ「はどろば」に主演した白石ゆの(現在は芸能活動はしていないらしい)が意外とカワイイなあと思ったのが収穫でしょうか?

続きましては、「こっくりさん 劇場版 新都市伝説」です。「こっくりさん」とは言いながら、主人公たちがやったのは「キューピッド様」で、つまりはキューピッド様の怒りに触れて、次々に怪死してしまうというストーリー。

と、簡単に書いてしまいましたが、他のレビューでも書かれているように、この作品はストーリーがメチャクチャですね。この手の作品ですと、主人公(AKB48のメンバー)はけなげで必死にみんなを助けようとして頑張るというパターンが多いのですが、本作ではあまり性格がよいとは言えない、むしろ悪いタイプの女子高生です。ですから、助かって欲しいな、という感情移入が全くできません。もちろん主人公と一緒になってキューピッド様をやったメンバーも、誰一人助けてあげたいと思わせるような子がいません。こんなことしてたら罰も当たるよね、と思わず納得してしまう展開です。

なおかつ、瀕死の重傷を負った友人を見舞いにいっても看護婦や医師が見当たらない病院だったり、友人が車と衝突したはずなのに、直後のシーンでは車はどこにも見当たらないとか、現実社会の言行としておかしなところが多すぎます。すべては主人公の妄想として処理してしまえばよいのでしょうか?

  

続いては「エクステ娘 劇場版」ですが、これはタイトルからして、おおよそストーリーの察しがつくと思います。

実際の人の髪を使ったエクステが、その髪の持ち主の恨みを抱いていて、エクステをつけた人に復讐するという話。髪のきれいな人から生きたまま頭皮ごと髪をむしり取るという残酷な方法で髪を集めているわけですから、そりゃ恨みだって籠もっているというものです。

しかし、これもそもそもの話の始まりがよくわかりません。エクステを提供している闇業者の男は、代々きれいな髪の女性が生まれる村の出身で、そこの娘と駆け落ちしてきたということですが、それなのになんで彼女を殺してその髪でエクステなんて作ってしまったのでしょうか? 東京で食べていくために仕方なかったのでしょうか? そのあたりが謎。

そして主人公が勤める美容室の店長も、なんてこんな男と取引をしているのか? そして娘を失った父親が主人公を助けて真実を突き止めるというストーリー展開はよいのですが、最後は結局悪の組織の手先となってしまうとは、なんともしまらない話です。

そういえば、以前やはり邦画で「エクステ」という作品を見たことがありますが、こちらの方が怖かった記憶があります。

青鬼

録画しておいた「青鬼」を視聴。

 

たわいもないホラーでした。もともとはゲームだったのでしょうか? 脱出ゲームですよね? いまの若者って、こんなゲームに夢中になっているのでしょうか? と言いつつ、よい歳をして録画して視ているあたしも若者をとやかく言えたものではありませんが(汗)。

主人公はAKB48きっての美少女・入山杏奈。と言ってもわからない人には、過日、握手会で襲われてケガをした二人のメンバーのうち、頭のよい方、と言えば思い出してもらえるでしょうか? ちなみに、襲われたもう一人はメンバー内でもダントツのおバカ、川栄李奈で、先日AKB48からの卒業を発表しましたね。

閑話休題。

その入山杏奈は、弟をイジメによる自殺で失ったばかりでちょっと心に傷を負っている設定。その弟とどこなく似ている転校生が気になり声をかけ、彼が作ったPCゲームをプレイします。そんな彼の才能に驚いた入山杏奈ですが、彼と別れた後、気になって様子を見に戻ると、その転校生が弟をいじめていた同級生と一緒に町外れの廃屋に向かうところを目撃し後をつけます。

廃屋にやってきたいじめっ子と転校生を待っていた級友が男女二人。さらに廃屋の敷地の中で土壌採取をしているクラスメートもいて、5名で廃屋の中に入るのですが、この建物の中には何かがいるのです。後をつけてきた入山杏奈も建物の中に入り、クラスメートたちと合流しますが、入り口のドアが開かなくなり全員建物の中に閉じ込められてしまい、必死の脱出劇が始まります。

しばらくすると転校生が、この状況が自分の作ったゲームと同じだということに気づきます。となれば、作った本人ですから脱出する方法もわかるわけで、入山杏奈をサポートして逃げようとするのですが、その間にクラスメートが建物の中にいる青鬼に次々に食い殺されていきます。

最後、ようやく脱出できたと思ったら、そこは入山杏奈と転校生が河原に座り、彼のノートPCでゲームをしていた冒頭の場面に戻ります。これはすべて夢? という最近の映画にありがちな夢オチのストーリーでもあります。ここからまた同じストーリーにループしていくのでしょうか?

あと、実はこの転校生は入山杏奈と別れた後に殺されていて、入山杏奈にしか見えない存在になっているのです。ただ、入山杏奈が普通に話しかけてくるので、転校生本人も自分が死んだことに気づかず、あくまで生きていると思って行動していたわけです。その事実を知って消えてしまいますが、あんな終わり方でよかったのでしょうか? まあ、全部が夢だったらどちらでもいいことですが。

そして青鬼が何者なのか、なんであの廃墟に棲みついているのか、すべてはわからないまま終わります。映画自体はパート2が上映されているようなのですが、今回視たものとストーリーが繋がっているのでしょうか。サイト情報ではそのようですが、配役、キャスト陣が変わっているので……

戦慄病棟

いろいろとB級映画を録ってはあるのですが、このところ休日も何やら出勤めいたことが多く、のんびりできなかったので、何本かたまってしまいました(汗)。久々の鑑賞、本日はこちら。

 

パトリック 戦慄病棟」です。

ストーリーを簡単におさらいしますと、主人公の看護師が、かつて修道院だった建物を転用した病院に職を求めてやってきます。そして採用されるのですが、その病院は事故や病気でほぼ死んでしまったような人に電極を通すなどして蘇生を図る実験を行なっている病院なのでした。院長はかつて若くして天才の名をほしいままにした医師でしたが、その後は生命復活の実験に明け暮れ、世捨て人のようにこの病院で取り憑かれたように実験を続けているという状況。

さて、そんな動くこともしない患者(死体と言ってもいいような患者たち)の中で、院長が生命復活に一番入れ上げている患者がいます。たまたまその患者の世話をすることになった主人公は、脳死状態だと思われたその患者が意志を持ち、なおかつ自分にさまざまな方法を使ってその意志を示してくることに気づきます。主人公はそこで電気ショック療法などの荒療治をする院長の施術を辞めさせようと奮闘しますが、その患者の過去を知り、逆に恐怖するというお話です。

主人公の看護師、ちょっとカワイイです。ちょっとエッチなシーンもありますし、旦那とは離婚協議中のようで、新しい勤務地で出会った医師とちょっといい感じにもなります。が、そこへ旦那が追いかけてきて、という恋のさや当ても展開します。その三角関係に意志を持った遺体である患者が割り込んでくるのです。医師だけで物を動かすことのできる能力を持っていて、それによって彼女に近づく男性を襲い始めるのです。

この患者は母親に異常な愛情を抱いていて、母親とその愛人(だと思われます、父親ではないでしょう)を殺し、みずからも自殺を図ったものの、辛うじて一命を取り留め、この病院に運び込まれたらしいです。この病院の婦長、否、師長は院長の娘で父親の言うことに従順でしたが、主人公の行動を見るうちに父を裏切り、件の患者を生かしておくことの危険性を考えとどめを刺そうとしますが、逆にその患者に殺されます。そして院長も。

この後の展開は見なくてもわかるとおり、主人公がこの動かない患者と対決し、患者を葬るという結末です。が、エンディングで主人公がこの病院の院長として生命復活の実験を継続しているかのようなシーンがあります。たぶん自分は恐怖を味わったわけですが、やはり生命復活という人類にとって最大の実験の一歩手前まで体験したわけですから、その魅力に取り憑かれてしまったのでしょうね。

サメ・フェス、後半戦

引き続きムービープラスの「サメ・フェス」です。本日は「ゴースト・シャーク」と「テンタクルズ」です。

 

まずは「ゴースト・シャーク」です。

バカな親子に殺されたサメが怨霊が宿るという洞窟で復活を遂げ、ゴーストとなって人を襲うという、「ジョーズ」の亜流とも呼べない作品です。ゴーストなので神出鬼没なのですが、サメだけあって、水野ないところには出現できないというところがミソです。

怨霊となったサメの仕業だと気づいた若者たちがサメを退治しようと、洞窟の謎を知っていそうな変人灯台守と最初は反発しながらも最後は協力してサメに立ち向かうのですが、街の観光に響くからと真実を公表したがらない市長やそれに振り回される保安官といった群像劇はまるっきり「ジョーズ」です。

本作で一番のひねりというか工夫は上にも書いた洞窟です。かつてこの町に住んでいた人が忽然と姿を消したことがあったようで、更にその前には先住民を虐殺した歴史もあったこの土地。その虐殺された人たちの死体を洞窟に隠したらしく、それ以来、この洞窟には怨念がたまっているとか、そんな因縁、歴史譚を主人公たち若者が追っていき、サメの怨念を封じるというストーリーです。

作品自体は思いっきりB級です。ただ上述の歴史譚をもう少しうまく使えばもっと面白い作品にできたのではないか、という気がします。予算がかかっていないからゴーストのサメのCGがひどいのは許すとして、せっかく過去の怨念というサブストーリーを持ち出したのだから、それをもっと活用すべきでしょう。変人と言われた灯台守も実は亡くなった奥さん思いのいいひとなわけで、幻覚なのでしょうけど奥さんの幽霊まで登場したのだから、サメ退治に奥さんの力を借りるのかと思いきや、そんなことはまるでなく、おくさんはそれっきり。うーん、こういうところがB級なんでしょうか?

続いては「テンタクルズ」です。1977年の作品だそうで、どうりで作品の最初から終わりまで、誰かしらタバコを吸っているシーンがある、現在では考えられないような内容です。ストーリーもこの手の作品にありがちで、違法な海洋工事の影響で凶暴化した巨大タコが人を襲うという内容です。

途中まで、あまりタコの姿を映さずに進めていくのは「ジョーズ」のパクリのようですが、最後までほとんどタコの姿は、全体としては映りませんでしたね(笑)。あれっ、という感じです。他の作品なら生き残りそうな人が結構死んでしまうのも驚きです。そして途中までは主人公とおぼしき役割の新聞記者が後半はまるで出てこない! これまた、あれっ、という感じです。

さて、この凶暴なタコをどうやって退治するのか? 結局、後半の主人公、水族館のシャチ調教師がシャチを使ってタコと戦わせるという、「うーん、人間は何やってるの?」というオチ。いや、海中でタコに襲われた主人公のピンチにシャチが駆けつけてタコに襲いかかりついには倒すというくだりは、なんか忠犬ハチ公的な主人と飼い犬、じゃなくて飼いシャチの愛情物語っぽく、さらにはタコと相打ちになったか、あるいは大海原へ帰ってしまったと思いながらもシャチの行方が気になってクルーザーを走らせる主人公の元へシャチが戻ってくるところなど、ちょっとお涙頂戴的なストーリーです。

しかし、それにしては、シャチとタコの死闘がよくわからない。美味しそうにゲソを食っているだけにしか見えないのは、あたしの目が悪いせいでしょうか?

そうそう、ムービープラスは7月もホラー特集があるそうなので愉しみです!

サメ・フェス

CSのムービープラスで「サメフェス2015」が放送されました。

サメ映画ばかりが放送されるウイークで、かつて何度か見ている「ディープ・ブルー」以外は未見の作品なので、すべて録画しまして、まずは二作品を視聴しました。「パニック・マーケット」と「シャークトパスVSプテラクーダ」です。

ちなみに「ディープ・ブルー」はサメの知能を科学的に発達させるという設定でしたが、サメ映画というとそんな風にサメに手を加えるか、元祖ジョーズのように巨大化させるか、そのどちらかという気がします。

 

まずは「パニック・マーケット」です。舞台はオーストリアです。かつて親友がサメに襲われて死んでしまった心の傷が癒えない主人公、その親友の妹であり主人公の元カノが主人公が働くスーパーマーケットに現われ、そこに強盗が押し入り、悲鳴が上がったりしているときに突然の津波。どうやら巨大地震が起こったようです。海の近くなので海水が流れ込んできて、一緒に魚たちも泳ぎ回る店内。少しずつ水かさも増してきますし、地震の余震が時々襲ってきます。

しかし、そんなことだけなら瓦礫をかき分け外へ脱出すればいいだけの話。あろうことかサメが店内をおよびまわり、水に落ちた人たちを襲うのです。このサメ、体長が4メートル弱と決して巨大ではありません。商品陳列棚にアタックしたり、ぶっ壊したりして生存者を水の中に落とす、といった知能や芸当があるわけでもないです。ただひたすら泳ぎ回っているだけ、たまたま近くに人がいたら襲うというだけなので、襲ってくる怖さは感じられないです。

さて、この手の映画ではサメ自体も肝心ですが、生き残った人間のドラマの出来が映画全体の出来を左右すると思うのですが、その点では割とマシです。B級映画にしてはよくできていると思います。親子のわだかまりが解けたり、元恋人同士が復縁したり(その影に今カレの死がある!)、自分勝手に助かろうとする役回りの人がちゃんと見どころを作って……

特に地下の駐車場と主人公たちがいる売り場という、2つの舞台を用意しているところがこれまでにはなかった点かも知れません。ただ、自分勝手な奴のせいで主人公たちがもっと苦しい目に遭うとか、危機的状況が更に絶望的になるとか、そういったハラハラ感をもっと作って方がよかったのではないかという気がします。それに最終的なサメの仕留め方もなんかパッとしないです。そこが残念です。

続いては「シャークトパス VS プテラクーダ」です。もうタイトルだけでB級どころかZ級のようなチープ感が漂いますが……

こちらは科学者が、遺伝子操作で「バラクーダ」と「プテラノドン」を合成した「プテラクーダ」という水陸両生、空も飛べる怪物を作りだし、コンピュータで操作していたのが、他人にハッキングされて暴走、人を襲い始めます。一方、主人公の女性動物生態学者はたまたまサメとタコが合体した「シャークトパス」を見つけ、おじさんが経営するマリンパークで飼育を始めます。実はこのシャークトパスも科学者が先に作りだした生物だったのですが失敗作として処分されたはずなのに、たまたま生き残ってしまった一体だったのです。そして、この二頭を戦わせて相打ちにさせ葬ろうとするのですが……

とにかく、こんな生物が存在するわけがないので、すべてCGですが、それが安っぽいです。CGですから、人を襲うところもリアルさに欠けます。いや、役者たちは、ここで襲われるとイメージして必死に演技しているのでしょうけど、いかんせん襲ってくる怪物が安っぽいので怖くも何ともありません。

肝心の人間ドラマも薄っぺらで、とてもお金を取って映画館で上映するような作品とは思えない、と言ってしまったら言いすぎでしょうか?

さて、残り2作品はどんな作品なのでしょうか?