知らないことだらけで興味深い

物語ポーランドの歴史』読了。

ポーランドという国を知らないという日本人はいないと思いますが、具体的に白地図上でどこか指し示せと言われると自信のない方も多いのでは? とはいえドイツやソ連のポーランド侵攻などという言葉もあるので、ドイツやソ連の隣だという知識くらいは持っている日本人も多いと思います。英仏独ほどには知られていなくても、まるっきり知られていないわけではないポーランド、そのポーランドの歴史を新書という形でまとめてくれている本書は非常に興味深いものでした。

参考文献には、あたしの勤務先の刊行物もいくつか挙げられていたので、それをご紹介しますと以下の通りです。

 

アウシュヴィッツ後の反ユダヤ主義』『ワルシャワ蜂起1944(上)』『ワルシャワ蜂起1944(下)』です。文庫クセジュの『ポーランド史』も挙げていただいていますが、これは現在品切れになります。

私はホロコーストを見た(上)』『私はホロコーストを見た(下)』も、巻末の文献リストには挙がっていませんが、本文中のコラムで紙幅を割いて取り上げられています。

また書名としては挙がっていませんが、本書の後半、社会主義体制後のポーランドについては『東欧革命1989』なども参考になるのではないかと思います。

 

最後に、本書とは直接の関係はありませんが、ポーランドの文学作品『昼の家、夜の家』『逃亡派』なんていうのも刊行しています。

次は文学?

このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。

散文詩?

このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。

天皇の役割とは?

今朝の朝日新聞の内田樹の記事。

彼が天皇主義者になったという宣言です。そこで思い出したのが、つい最近読んだ『天皇125代と日本の歴史』です。

同書の中で、幕末の時期、徳川慶喜ら幕閣の方が天皇を崇敬していたのであり、維新を主導した薩長の下級武士たちは天皇を駒くらいにしか考えていなかった、とありました。

ほんの150年くらい前のことですが、いまも変わっていないのではないかと感じます。