「B面の岩波新書」というサイトが、この週末でしょうか、オープンしました。
まだまだコンテンツはこれからなところもありますが、面白そうなサイトです。サイトの紹介文には
昔のアナログレコードやカセットテープには、表の「A面」と裏の「B面」、2つの面がありました。
とありますが、いまの若い方、DJブームでレコードは知っているかも知れませんが、カセットなんて触ったことない人も多いのではないでしょうかね? さらに
著者の仕事を「A面」とするなら、それを支える私たち編集者の仕事は「B面」です。このWebサイトでは、ふだんは黒子役の、私たち編集者の仕事をお見せしていきます。AB両面が一体となれば、岩波新書をより一層楽しんでもらえるのでは、と考えました。
とあります。本来、裏方の仕事というのは人に見せるものではありません。料理屋が決して厨房を見せたがらないように、マナーとして見るべきものではないというのがこれまでの常識だったと思います。が、『舟を編む』以来でしょうか、こういう本作りの仕事に興味を持つ方も増えているようで、こういうサイトの設立に至ったのでしょう。
Facebookで『奉天三十年』(上・下)が岩波新書の最初の一冊として紹介されていたので、あたしも自分の書架の岩波新書を見てみました。それが下の写真です。
わかりにくいかも知れませんが、右端の方の岩波新書は判型が少し大きいです。これが本来の岩波新書のサイズだったのでしょうか? 少なくとも現在では入手困難な書目ばかりが並んでいる書架です(汗)。尾崎秀実や橘樸なんて名前があるのがすごいところです。
こちらもやや古い岩波新書の棚。こちらには恩師・小松茂美先生の『かな』『手紙の歴史』などがあり、必ずしも中国関係だけではありません。この写真の下の段もやはり岩波新書が同じように並んでいて、そこに『奉天三十年』(上・下)も架蔵しています。
「古いのもいいけど、最近の岩波新書はどこ?」と言われると、もう入りきらないので、廊下に新たに設置した薄型本棚(上の写真)に他社の新書や文庫と一緒に並べています。