今朝の朝日新聞の「声」欄です。
三国志にはまっている中学生の投書です。世の中、漢文の授業など要らない、という風潮が強くなっているというのに、この中学生は白文を読みたいと書いています。嬉しいじゃないですか! まだ12歳ですよ!
それにしても、こういう熱い気持ち、せめて大学へ入るまでは持続してほしいものです。ただ、あまり熱くなりすぎると周囲から浮いてしまうかも知れません。浮いてしまうと情熱も冷めてしまいがちです。ですから、静かに、熱いというよりは温かく、ずっと心に持っていてもらいたいと思います。
もし本当にその道を志すのであれば、一時の熱さよりも、何十年と根気よく向かい合える気持ちの方が大事になってくるはずです。あたしが学生の頃にも、NHKの「シルクロード」や人形劇「三国志」などの影響で、必要以上に熱いテンションで入ってきた同級生がたくさんいました。が、そのほとんどはテンションが一学期と持たず脱落していきました。
たぶん、テレビやゲームの影響で入学すると、ひたすら白文を読むような地味な授業についていけなかったのでしょう。でも、この投書の中学生は白文が読みたいと書いているくらいですから、たぶん大丈夫。大学受験の頃、この投書を読み直してどんなことを思うのでしょうか?