卓球というのは世界選手権も行なわれているスポーツであり競技であり、それに対してピンポンというのは浴衣を着てスリッパを履いて旅館でやるものだと思うのです

いよいよ配本になりました『ピンポン』について……

 

カステラ』を楽しめた人であればこちらも十二分に楽しめると思います。で、本を手に取っていただいて、多くの人はまずは表紙やオビの文章をザッと眺めるのではないでしょうか? そして気づくはずです、本書のオビ裏面に。

「本文より」と書いてあるからには、本当にこんなページがあるんだな(?)と疑ってしまうかも知れませんが、正真正銘あるんです。それが下の動画です。

作品の中のクライマックスです。人類の存亡をかけて主人公が闘っているところです。いや、実際に闘っているのは主人公に選ばれた歴史の偉人なのですが、これ以上書くとネタバレになるので自主規制。ちなみに、下は帯の表面です。フツーはこっちだけ読んで、裏面までは読まないでしょうか?

また本書の章タイトルにもなっている「セレブレイション」はこちらです。

懐かしいです。あたしの世代なら辛うじてクール・アンド・ザ・ギャングを知っているでしょう。また「あとがき」でパク・ミンギュが書いている「パーハップス・ラブ」はこちらです。

そして本書を手にした方に一番読んでいただきたいのは「訳者あとがき」で引用されている、パク・ミンギュがセウォル号事件について書いた文章です。本文を読んだ後に読むと、とても同じ人が書いたとは思えない印象を受けるのではないでしょうか? 少なくともあたしはそうでした。

最後に、107頁に「ビリー・ザ・キッド」が出てきますので、『ビリー・ザ・キッド全仕事』もぜひ!