目録なのか、カタログなのか?

『哲学・思想図書総目録』『社会図書総目録』『心理図書総目録』、いわゆる人文三目録の最新版、2017-2018年版が先頃出来上がりました。それが下の写真です。

今の時代、ネットで調べれば簡単なのに、わざわざ紙ベースの目録なんて需要あるの? と言われそうですが、ネットで、たとえばアマゾンなどのサイトで人文書を検索したとしても、大分類、中分類、小分類と部類分けを施してあるわけではありませんから、化なり大雑把な検索になってしまいます。またビッグデータを検索するので、ちょこっとでも引っかかっていれば、まるで関係のない本までヒットしてしまうこともあります。

いずれ検索の精度も上がってくるのかも知れませんが、それでもまだしばらくは、否、当分の間、紙ベースの目録のアドバンテージはあると信じています。もちろんネットならではの利便性も否定するわけではありませんが……

さて、同じく出来たてホヤホヤなのが、あたしの勤務先の「新書カタログ」です。あたしの勤務先では春先に「語学書カタログ」、この時季に「新書カタログ」、夏に入ったころに「総合カタログ」の三種類を制作しています。出版社によっては年末に「翌年版」を作っているところもあるようですが、あたしの勤務先は上のようなスケジュールです。

この「新書カタログ」は文庫クセジュとUブックスという新書サイズの二つの叢書のカタログになっています。何年前からこのタイプになったのか覚えていませんが……(汗)

それにしても「カタログ」と「目録」、どちらの方が人口に膾炙しているでしょう?