「複本問題」と言っても別に図書館の新刊購入の問題を言いたいのではありません。
自分自身の本の購入についてです。
本好きで、本をよく買う人なら誰しも体験していると思いますが、同じ本を二冊、三冊買ってしまうという問題です。もちろん一度に二冊買うわけではありません。既に買っているにもかかわらず、本屋で見かけて「あ、こんな本が出ていたんだ、買っておかないと」と思って買って帰ってきたら自宅の書架に同じ本が既に並んでいた、という問題です。
いや、「問題」と書きましたが、たぶん本が好きな人なら「仕方ないなあ」とは思っても、決して「問題」などとは思っていないはずです(笑)。かなり高額な書籍なら買った記憶もありますから、ほとんど複数購入は起こりませんが、数千円程度くらいまでだと、あたしも何回も経験があります。文庫や新書ですと同じ本が3冊書架に並んでいることもあります。
ただし、あえて同じ本を買うこともあります。
同じ本というのは語弊があるかもしれませんね。単行本を持っていて、文庫化されたときにもまた買うというケースです。まるっきり同じなら買わないのですが、文庫化の時に一章追加されたとか、解説が加わったとか、そういうことがあると既に単行本を持っているにもかかわらず文庫も買ってしまうことがたびたびあります。
出版社側から見たら理想的なお客さんですよね(笑)。
で、『「三国志」の世界孔 明と仲達』です。清水書院の書籍です。上の写真のように、かつて同社から出ていた「清水新書」の一冊です。それがこのたび判型も大きくなって、「人と歴史」というシリーズになって刊行されているようです。以前のものも持っていましたが、内容に改訂があったようなので、新たに買ってしまったわけです。
ちなみに『六朝貴族の世界 王羲之』も一緒に買ったのですが、これの清水新書版は持っていません。なんで買わなかったのでしょう? 当時既に品切れだったのでしょうか? あるいは、あたしが当時は王羲之に興味がなかったからなのでしょうか? そんなことはないと思うのですが……
というわけで、「清水新書」をどれだけ持っているかと言いますと、上の写真の6点です。これらもすべて順次「人と歴史」シリーズに移行していくのでしょうか?