店頭でこんな本を見かけました。
原書房の『航空から見た戦後昭和史』です。「昭和戦後史」ならわかるのですが、「戦後昭和史」というタイトルにちょっと引っかかるものを感じつつ、でもこの本、『日本航空一期生』と一緒に並べたらよさそうだと思いませんか?
前者の版元ウェブサイトには
サンフランシスコ講和条約、東京五輪、ビートルズ来日、沖縄本土復帰、中国との国交正常化など激動の戦後史を、航空を通じて見た異色ノンフィクション。そこには20世紀を彩るVIPたちをはじめ、多彩な人々が織りなす熱いドラマがあった!!
という内容紹介があります。一方、後者の内容紹介は
敗戦から6年、日本の空を取り戻すべく、ナショナルフラッグを誕生させた人々の苦難と喜びを、客室乗務員をはじめ、数少ない生存者の証言を中心に生き生きと描く、渾身のドキュメント。
とあります。うん、これはやはり併売ですよね?
続いては、文庫なのですが、まもなく映画も公開される『美女と野獣』です。文庫とは併売しにくいかも知れませんが、『美女と野獣[オリジナル版]』も忘れて欲しくないものです。
前者の訳者あとがきには後者への言及もあり、ボーモン夫人版とヴィルヌーヴ夫人版が日本語訳で揃ったと書かれています。これは併売ではなく、併読すべきではないでしょうか?