フェイスブック

ミクシィが流行って、いつの間にか下火になったと思ったらTwitterが大ブームとなり、芸能人も一般人も、猫も杓子もつぶやくようになって、政治家も企業も、いまやTwitterをやっていないなんて信じられない、というくらいの隆盛です。

そのTwitterにやや遅れて、フェイスブックが登場したわけですが、実名登録を特長として、アメリカでは一気に広まったようです。企業もTwitterだけでなくフェイスブックを始めているところも増えてきています。あたしの勤務先の場合、あまり頻繁に更新されているとは思えないTwitterがあるだけで(なおかつ、つぶやく人の偏りで、内容もかなり偏っていますが……)、フェイスブックはやっていません。Twitterとエイスブックはそれぞれの特性を活かして使い分けるのが賢明なのでしょう。

そのフェイスブックですが、日本ではどうも実名登録は有名無実になっている感もありますが、それでも「フェイスブックは実名でやるのが基本」という意識だけはあるようです。その証拠にと言いますか、時々聞く話として、フェイスブックを始めたら、学生時代の友達から連絡が来たとか、同窓会をやることになったとか、部活の仲間からメールが来たとか、そういった話をしばしば耳にするのです。

確かに、フェイスブックの場合、実名だけでなく学校なども登録しますから、そのあたりから検索していけば、昔のクラスメートにたどり着くというのもなくはないでしょう。まあ、昔の彼氏・彼女を検索し、甘酸っぱい想い出に浸っているだけならいいですが、ストーカーまがいの行為に奔っては、これはもう歴とした犯罪ですね。

で、あたしですが、学校名で検索をしてみたことはありますが、検索結果を眺めていて知っている人を見つけたことがありません。いや、かなりたくさんの名前が出てくるので見落としもあるとは思いますが、それでも、「ああ、あいつか」と思えるような名前に出会いません。あたしの過去の係累はそんなにデジタルに疎い人ばかりだったのでしょうか?

それにしても上述の例ではないですが、やはり実名というのが一つの鍵になっていると思います。ただ、そこに一つ疑問があります。あたしの場合、ウェブサイトを実名でかれこれ二十年近くやっているわけですが、その間、昔の知り合いからメールが来たことは片手に余るほどです。精一杯の見栄を張るわけではなく、まるっきり来たことがないわけではないのですが、二十年近い間に数通というのは、あまりにも少ないというか、ほぼ皆無と言ってもいいくらいだと思います。

つまり、あたしの名前がそれだけ検索されていないということでしょうし、つまりそれだけあたしがクラスメートだった人たちから思い出されていないということなのでしょう。別に、いま現在つきあいがある人は一人もいませんし、今後つきあいが復活するとも思えませんし、連絡が来てもつきあいを復活させたいとも思いませんので、あたしとしてはなんら困ることはありません。

が、こうも極端な結果が出てしまいますと、ネット利用に対する平均的なところをつかめなくなるのではないか、一般的なネットの活用方法とは別のところにあたしは立っているのではないか、そんな気がしてしまいます。