張作霖は難しい?

新刊『張作霖』が好調です。

なので電話注文も来るのですが、どうもこの「張作霖」の三文字、読めない方が多いようなのです。

別な漢字だと思って読んでみたり、書店の方の場合はISBNコードを言ってみたり、とにかく書店の方、いろいろ苦労されているようです。注文されるお客様は、当然張作霖に興味を大もちでしょうから問題ないのでしょうが、店頭でメモか何かを渡されただけですと、書店員の中には読めない方もいらっしゃるようです。

「これくらい読めるだろう」と言ってはいけませんね。なにせ、かつて「永井荷風」を読めない書店員がかなりいたという経験をしていますので、張作霖が読めなくても驚きはしません。

もう一つ、この張作霖で難しいのは漢字の「読み」ではありません。書店店頭でどこに置くか、です。

普通に考えれば「中国史(近代)」が妥当なところですが、われわれ日本人にとっては張作霖と言えば爆殺や満洲といった単語と一緒に覚えている方も多いでしょう。となると、世界史の中国史の棚よりも日本史の棚の方がよいのかも知れません。これは各書店の担当の方が自分のお店の客層や棚構成を斟酌して判断してくださると思います。