来週の土曜は、新宿で映画を見る予定。
「ブラインド・マッサージ」です。
中国の作品で、原作『ブラインド・マッサージ』の邦訳は、もちろんあたしの勤務先から刊行済み。書店店頭にも並んでいるはずです。
南京にある盲人マッサージ店を舞台にした小説なんですが、人が出会い、働き、助け合うのに障害者ということは関係ない、と感じました。ありきたりな感想ですが、昨今言われるようになった、「障害者を特別視しない」作品であるように思えます。もちろん目が見えないことから発するさまざまな事件や葛藤は描かれます。「美しい」とはどういうことはわからない、なんてシーンは典型的だと思います。
でも作者は、別に障害者の話を書こうと思っているのではないと思います。人の心がぶつかり合ったらどういう化学反応を引き起こすのか、といった普遍的なテーマを描いているだけなのだと思います。
明日より公開『ブラインド・マッサージ』本日の朝日、読売、日経、毎日、産経、東京の全紙で紹介されました🌟
読売と日経は大枠での紹介です‼️アップリンク渋谷、新宿K’s cinemaにて公開https://t.co/6oF0DPPQNe pic.twitter.com/J3CvovYkUE
— 映画『ブラインド・マッサージ』 (@BlindMassage_jp) 2017年1月13日
翻訳の刊行から少したち、ようやく映画が公開になるということで、新聞紙上でかなり大きく取り上げられたようです。そしてあたしが来週見に行くのは、映画を見るだけではなく、訳者の飯塚容さんと書評家の豊崎由美さんのトークイベントが上映の後にあるからです。
なお、映画では多少端折られていますが、小説では、ちょっとレズビアンを匂わせるようなシーンもあって、そういうところも楽しめる(?)のではないでしょうか?