逃げ恥の最終回から考えられること

大人気だったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、あたしもしっかり見ていました。年甲斐もなくキュンキュンしてましたよ(笑)。

で、その最終回。巷間、いろいろ意見が飛び交っているようですが、あたし自身は特に不満もなく愉しく視聴したのですが……

とりあえず、平匡がリストラに遭い、これまでのようにみくりを家事労働者として雇用できなくなって、正式な結婚という選択肢を考えるところ。みくりは逆に家事労働の対価という考えから拒絶反応を示すわけですが、ここまでの流れを考えれば、(お互いの恋愛感情はおくとして)みくりの考え方が自分勝手だとは思いません。むしろ当然の思考回路だと思います。

あたしがおかしい、というか、問題だと考えるのは平匡の方で、もしあたしが平匡の立場であれば、ここは潔く雇用関係を清算し、また一人暮らしの生活に戻ります。だって、お金がない以上、みくりを雇い続けることができないわけですから。なんで、あそこで結婚、つまり「主婦となれば家事をやるのは当然」的な発想の選択肢を選ぼうとしたのか、そこが理解できません。

結局、それが愛し合った二人、好きになってしまったのだからしょうがない、ということなのでしょうか? 人生において、これまで一度も恋愛をしたことがない、少なくともこういう相手に巡り会ったことがないあたしには、平匡の選択が理解できないのです、残念。

ただ、それよりももっと気になっていたのが、百合ちゃんと風見くんの関係です。

風見くんが百合ちゃんを「抱きたい」と思った点は、まあ「だって石田ゆり子だし……」と思わなくもありませんが、それはそれ、個人の好みの問題。問題はこの二人の今後です。

男女として付き合うのでしょうか? 結婚はどうするのでしょうか?

普通の恋愛をしたことがないので(もちろん、異常な恋愛もしたことはありません!)、付き合うことが即結婚となるのか否か、あたしにはわかりません。ただ、あたしだったら、結婚を考えずに恋愛をするというのはありえません。だから結婚を前提としない男女交際はできないし、必要としません。

さて、そういうフィルターをかけた上で百合ちゃんと風見くんです。

はっきり言いまして、百合ちゃんはああ見えてアラフィフという設定だったはずです。それがどうした、と言われそうですが、どうでしょう、普通に考えて結婚はともかく、子作りとなると厳しいというのが現実ではないでしょうか? となると、百合ちゃんと風見くんが結婚しても子作りはない、と考えてよいのでしょうか? 二人の問題にとやかく言うのは野暮ですが、子供を作らないという選択肢、昨今の夫婦では増えていますよね。あたしの周囲にも数多く見かけます。

それはそれでその夫婦の自由ですから構いませんし、欲しくてもできないカップルもあるのでしょうから外野が意見できることではありません。ただ、あたしの場合、あたしは結婚するなら子供が欲しいと思います。子供を作るつもりのない結婚は考えられません。となると、子供を産めるということを条件にすると、それなりの年齢(若さ)でないとダメということになります。

そういった瞬間に「おまえ、自分の歳を棚に上げて、よくもそんなことが言えるな」と怒られそうですが、そう思っているのですから、他人にとやかく言われる筋合いではないでしょう。ただ、あたしだって自分のことはわかっていますから、棚に上げるなんてつもりはありません。つまり、あたしは結婚も子作りも、もう諦めないといけない、ということです。

であるならば、恋愛も諦めるしかない、ということであり、異性とのお付き合いはこれまで一度もない、だけでなく、一生縁なく人生を終えざるを得ない、ということになります。それが結論です。

そんなことはない、チャンスはある、と励ましてくれる人がいたとしても、現実問題として、あたしと結婚してくれる若い女性がいるとはとても思えません。いや、若くなくても結婚と子作りを両立する方法として、子持ちの女性を嫁にもらうという方法もあります。この場合、自分の血を分けた子供は諦めることになりますが、あたしみたいにひねくれた人間の遺伝子なんて、この世に残さない方が世のため人のためだと思いますので、そこはこだわりません。

しかし、どちらの方法にしても、そもそも結婚の前にあたしを好きになってくれる女性が存在するというのが想像できません。だから、やはりこのままいくと、あたしの未来には孤独死が手招きして待っているということになりそうです。