今朝の朝日新聞です。サイクス・ピコ協定に関する記事です。
昨今のシリアをはじめとする中東情勢について考える場合、やはりこの協定について触れないわけにはいかないでしょう。
こうして特集記事が載るくらいですから世間の関心も高いのでしょう。最近では『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』なんて本が売れているそうです。そしてたぶんそれと関連するからなのでしょう、『ロレンスがいたアラビア(上)』『ロレンスがいたアラビア(下)』も売れ行き好調です。本書の場合、英雄としてのロレンスではなく、歴史上の人物としてのロレンス、ロレンスの真の姿はどんなだったのか、ロレンスは何をしたのか、それを知りたいという読者のニーズに合っているから売れているのだと思います。
そして、この中東問題は難民としてヨーロッパにも波及し、極右政党の伸長など実際の影響も出てきておりますが、そういったことについては『欧州複合危機』がコンパクトにまとめてくれていますし、これを読むと、今度は『グローバリゼーション・パラドクス』が気になって仕方なくなるはずです。
そしてトランプ現象というところまで関心は広がるのでしょうが……