セット売り!

新宿の紀伊國屋書店で閻連科さんのイベントでした。

これで閻連科さんの話を聞くのは、9月の東大本郷、先日の東大駒場についで3回目。やはり、聞くべきトークだなあと感じます。閻連科さん、パッと見には高名な作家という感じはなく、おとなしそうな感じ。あれだけの作品を書いた方という感じは微塵も受けないのですが、話し始めるとどこからあんなエネルギーがわき出してくるのだろうと感じます。

と、まあ、講演のまとめは明日の渋谷ジュンク堂のイベントも合わせて改めて書くとして、今回感じたのは『年月日』と『父を想う』はセットで読むべき二冊だということ。

 

別に本日の対談相手が『父を想う』の飯塚さんだったから言うのではありません。読んだ上での素直な感想です。『年月日』の訳者あとがきで谷川さんも書いていますが、この二つの作品、書かれた時代はかなり隔たっていますが、相通じるものがあることは読めば誰もがわかるはずです。それが同じ年に日本で前後して出版されたことに不思議な縁を感じます。本日のイベント、飯塚さんにお引き受けいただき、実は最初はそこまで意識していたわけではないのですが、両書を読んでわれながら絶妙のキャスティングではなかったかと思う次第。