ヒトラーと……

よくも悪くもヒトラーは日本で人気です。

ここで言う「人気」とは、関連書籍がそれなりに売れるという意味であり、日本でヒトラー支持者が広がっているとか、大衆的な支持を得ているという意味ではありません。もっとも、昨今安倍政権への支持率の高さを見ていると、意外と日本でもヒトラー支持者が増えているのかもしれません。ヒトラーが登場したワイマール末期のドイツ人の熱狂や高支持率と、民主党政権がすっ転んだ後の安倍政権の登場が二重写しに見えるのは、あたしだけではないと思うのですが……

閑話休題。

こんな本が書評で取り上げられていましたね。

 

ヒトラーと物理学者たち』です。大戦中にアメリカへ逃れたユダヤ人科学者、特にアインシュタインなどが真っ先に思い出されますが、他にもナチを逃れた人、逆にナチに協力した人、ユダヤ人に限らず、いろいろ存在したのでしょう。

となると、あたしの勤務先から出ている『ヒトラーと哲学者』などを一緒に並べてみては如何でしょう。理系と文系揃い踏みです。

もちろん、店頭でフェアをやるならヒトラー自身の伝記なども並べた方がよいでしょうが、それこそヒトラー関連書籍は掃いて捨てるほどあるので、とても絞りきれないかとは思います。それでも、どれか一つというのであれば、手前味噌ですが、カーショーの大著にして、ヒトラー評伝の決定版『ヒトラー(上)』『ヒトラー(下)』をお薦めします。

かなり高額ですが、きちんと売れるはずです。無理強いはしませんので、せめて『物理学者たち』の隣に『哲学者』だけは、よろしくお願いします。