人魚は怖い生き物?

録画しておいた「人喰い人魚伝説」を視聴。

インチキサーカスの団長がひょんなことから本物の人魚を手に入れ、それで一攫千金を企て大西洋を新大陸へ向かいます。が、美しい人魚は、実は人を喰らう恐ろしい化け物で、船の乗組員は次から次へと襲われていく、というストーリー。

前半は人間に捕われてしまった悲しい人魚の物語かと思いきや、後半になって徐々にその人魚が人を襲うようになります。それでもあんな扱いを受けたら、やはり見る方は人魚に肩入れしたくなるというもの。ヒロインだけが人魚の味方のように振る舞っていますので、たぶん彼女だけは生き残るのだろうなあということは早い段階でわかります。

が、最後の最後に近いところまで来て、人魚の真の目的がわかります。ここからはネタバレですが、人魚が人を食べるというのは別の話で聞いたことがあるような気もしますが、本作の人魚はまさしく人間をエサにして生きているのです。そして捕われていた人魚というのは、かわいそうな立場に置かれていた前半から中盤までは美しい姿なのですが、最後に人魚ではなく半漁人のような姿に変わってしまいます。これが彼女(?)の本当の姿だったのです。

つまり彼女は人魚の女王とでもいうべき存在で、人魚の島にいる子供たち(人魚たち?)のエサとなる人間を捕まえてくるのが目的だったのです。ですから、一人か二人の人間を自分が食べた後は船員を襲っても食べずにおきます。そして舵を失った船を操って、いつの間にか人魚の島に座礁させ、船員たちをエサとして、島で待っていた人魚たちに与えるのです。

うーん、あの美しい前半の人魚がこんな醜い姿になってしまうとは……