こんな書店は愉しい?

ジュンク堂書店の千日前店がこの春、閉店しました。もともとは難波店と言い、現在の難波店が開店したため、もともとの難波店は千日前店に名前を変えて営業していましたが、この春にとうとう閉店となりました。

そのため難波店も千日前店の閉店を承け、棚構成の見直しと棚配置の変更など、新規大々的なリニューアルが行なわれ、あたしは今回の関西ツアーで、リニューアル後の難波店を初めて訪問しました。

「どんな風に変わっていた?」と聞かれたら、「これまでの難波店に千日前店が覆い被さった感じ」と答えるしかないです。「なに、それ?」と言われそうですが、両店をご存じの方にはこの表現もあながち荒唐無稽とは言えない、むしろ「確かにそんな感じ」と思っていただけるのではないでしょうか?

もう少し具体的にと言いますか、わかりやすく言うならば、棚が高くなり、少しだけ棚の間の通路も狭くなったので、ものすごく圧倒されます。ものすごい蔵書量、圧倒的な品揃え、という感じです。しかしこの圧倒感も悪く言えば息苦しさと言えなくもないでしょう。だから、ちょっと遊び心を加えてみたいと思いました。

「どうやって?」と聞かれそうですね。あたしなりの答えは、「床を(床で?)もっと遊ぼうよ」というものです。具体的にどうするのかと言いますと、棚が高くて通路も狭く感じられるわけですから、少し広く見えるように床のデザインを変えるのです。たとえば、トリックアート美術館にあるようなこんな図柄を床に描くのです。

空中神殿

一本橋

これだけでもずいぶん広く感じられると思います。あるいは街中に出現した作品ですが、下の写真のようなものとかでも面白いと思います。

トリックアート

こんな感じで、書棚が下へ下へどこまでも伸びているような絵を床に描いたら面白いと思うのですが、どうでしょう? ものすごく書店内が広々と感じられるのではないでしょうか?

その他、壁や書棚にもいろいろとトリックアートを描いて、本当に「本屋に来ること自体がアミューズメント」にしてしまうという趣向なんですが……