政治家は哲学者たるべし?

本日の朝日新聞読書欄に掲載されました。

セネカ 哲学する政治家』です。

 

副題がいいですね。「哲学する政治家」、まるで現在の政治家に聞かせてあげたくなるような言葉です。やはり哲人政治家ではありませんが、政治家たるもの哲学を持っていないとダメなのではないでしょうか?

しかし、やはりセネカと言えば哲学者というイメージが強く、政治家という印象はありませんね。本書はそんなセネカの政治家としての一面にスポットをあてたものですので、古代ローマ史やネロに興味のある方にも必読の一冊ではないでしょうか?

ちなみに、同じ朝日新聞に「書物復権」の記事も載っていました。あたしの勤務先ではベケットの『事の次第』が早々に重版となるくらいの人気を博しております。