どうやって飲んでもらおうか?

母の日に比べて影の薄い父の日。家庭における父親の存在感と母親の存在感の差なのでしょう。

でも起業として折角の商機をみすみす逃したくはないと考えるのは当たり前。

だからなのでしょう。最近はあっちでもこっちでも「父の日」アピールが激しい気がします。母の日とそれほど遜色ないくらいの盛り上がり、とまでは行ってないかも知れませんが、数年前に比べたらずいぶん頑張っている感があります。

で、父の日と言えば、感謝の言葉以外に何か贈り物をと考えると、ネクタイやこの時季だから傘、そしてお酒、といったところが定番でしょうか? あたしが時々お酒を買っている京都の招徳でも、今年は父の日ギフトとしてのお酒を売り出していました。ラベルに父の名前と贈り主の名前を入れてくれるサービス付きです。

うちの父は大の酒好きでした。「でした」と書いたのは、このダイアリーをよく読んでくださっている方ならご存じだと思いますが、あたしの父がとっくの昔になくなっているからです。たぶんもう20年になります。昭和10年、1935年生まれでしたから、生きていれば今年で81歳になるのですね。さすがに病気がなかったとしても、その歳までは生きていなかっただろうとは思いますが……

というわけで、父の日の日本酒を買ってみました。ラベルには亡き父の名前を入れてもらいましたので、とりあえずは霊前に供えました。しばらく置いておき、父の日になったらよーく冷やして飲もうと思います。

あの世で飲みたがっているだろうなあ。供えておけば飲めるものなのでしょうか?