からあげ怖い

饅頭怖い、という落語のネタがありましたね。「怖い、怖い」と言いながら実は大好きというのが落ちなわけで、そのひそみに倣うわけではありませんが、タイトルのからあげ、怖いわけではなく大好きです。

少し前に、本屋の店頭に『からあげWalker』という本(ムック)が並んでいるのを見かけました。

他にもからあげに関する本はたくさんありましたが、この数年、世間では「からあげブーム」なんだそうです。だから、本の出版も増えているのでしょう。

しかし、からあげというものは昔からありますし、コンパなどではおつまみの定番、大人も子供も大好き、お弁当にもよく入っているおかずです。からあげ人気と言われたって、今に始まったことではないと思いますが、それでもこの数年、からあげを売りにしたお店がたくさんオープンしているようなのです。からあげの進化というところでしょうか?

で、上にも書きましたように、あたしも、からあげは好きです。だから、飲み会などでつまみを頼むときにはからあげは食べたくなりますし、注文したくなります。商店街の揚げ物屋の店先で、コロッケやメンチなどの隣にからあげが並んでいると、ちょっと試食したくなりますし、買って帰りたくなりもします。

が、なかなか行動に移せません。眺めるだけでスルーすることがほとんどです。

別に、あたしが引っ込み思案だから、というわけではありません。そうではなく、タイトルどおり、本当にからあげが怖いからです。

「からあげ」の何が怖いんだ、と言われそうですが、その答えははっきりしています。

生姜です。

前にも書いたかもしれませんが、あたし、生姜が苦手なんです。ですから、からあげに限らず、生姜を効かせた食べ物全般が苦手です。

でも、からあげに生姜はつきものでしょ?

と言われますが、確かにそうなのですが、お店によってはほとんど生姜を感じない味付けのところもあります。そういうのは大丈夫なのです。美味しくいただけます。でも、生姜がものすごく効いている、生姜がものすごく主張してくるタイプのからあげは、一口食べて出してしまいます。

というわけで、「ここのお店のからあげは大丈夫」とわかっているものは遠慮なく注文もできますし買えるのですが、初めてのお店だと、そこのからあげがどのタイプなのかわからないので注文に躊躇いが生じてしまうのです。

まさにからあげ怖いです。

ところで、からあげって、このダイアリーでは「からあげ」と書きましたが、「唐揚げ」と書いた方がわかりやすいでしょうか? それとも「から揚げ」でしょうか? 「空揚げ」という表記もありますよね? どれが一番しっくりくるでしょう?

そう言えば、ケンタッキーのフライドチキンも、からあげの一種と言えば一種ですよね? チキン南蛮だってそうでしょうし。からあげブームというのは、いわゆるからあげだけではなく、いろいろなアレンジ料理も増えているところから来ているのでしょうね。