生涯未婚率

生涯未婚率とは、生命保険文化センターのサイトによると

生涯未婚率というのは、「45~49歳」と「50~54歳」未婚率の平均値から、「50歳時」の未婚率(結婚したことがない人の割合)を算出したものです。生涯を通して未婚である人の割合を示すものではありません。

ただし50歳で未婚の人は、将来的にも結婚する予定がないと考えることもできることから、生涯独身でいる人がどのくらいいるかを示す統計指標として使われます。

とあります。まあ、あえて調べなくとも、最近はテレビなどでもしょっちゅう聞かれる言葉ですので、意味はほとんどの方が正確ではなくとも知っていると思います。つまりは「50歳の時に結婚していなかったら一生結婚できない」ってことでしょ、なんて開き直ってしまいそうですが、これ、案外実感です。

かつて、あたしが大学院(修士)を出て社会人になったころ、既に若者の晩婚化は言われていましたが、それでも男性だって30歳までには結婚するもの、という常識とまでは言わなくとも、そんな社会の空気がありました。もちろん、女性の社会進出も進んでいましたから、結婚までの腰掛け、といった見方も薄れてはいましたが、それでも女性だって20代後半にはゴールインする、という感じが漂っていたように記憶しています。

いや、この記憶、曖昧です。まるっきり正確ではありません。

だって、あたしが当事者になったことがないので、そんな感じもどんな感じもまるでわからないのですから。それに、ほとんど友達らしい友達もいないあたしは結婚式に呼ばれることもほとんどなかったので、周囲が結婚ラッシュ、という時期もわからず今に至る、という具合です。

でもまあ、少なくとも現在ほどの晩婚化にはなっていなかったことだけは確かです。

で、あたしです。

この歳まで恋人がいたことがないので、「そろそろけじめをつけなければ」という思いに囚われたことはありません。20代後半というか20代は、体を悪くした父の介護でほぼ潰れてしまいました。最後の段階でははほぼ入院状態でしたが、いわゆるボケなので、体に病気があるわけでもなく、なかなか入院はさせてもらえません。なまじ体が動きますし年寄りと言うほどの年齢にもなっていなかったので、かなり厄介な障害者でした、父は。それを母と二人、5年以上、介護していたわけですから、恋愛や結婚どころではありません。

ただ、父が病気になっていなかったら恋人が出来たのか、と問われると、自信を持って「それはない」と断言できます。あたしが適齢期に恋人もできなければ結婚もできなかったのは父のせいではありません。むしろ逆で、できないことの言い訳に父を利用していた、と言えるかもしれません。

さて、それから時が過ぎ、かつては「50歳で結婚できていないからって、一生結婚できないとは限らないのでは?」と漠然と思っていたあたしですが、50が視界に入ってきた昨今、「いや、確かに50歳で結婚していなかったら、ほぼ間違いなくそのまま独身人生を歩むことになるな」というのが実感として理解できます。現にあたしがそうですから。

まさか、いまさら結婚して子作り子育てなんて無理でしょう? そもそも、高齢出産も可能になったとは言え、子供を作ろうと考えると、相当な年の差婚になりますが、そんなあたしを選んでくれる若い人がいるとは思えません。かといって、子供を持たない結婚なんて、あたしの場合、考えられません。やはり結婚するからには子供が欲しいと思います。

というわけで、可能性としては子持ちバツイチの人との結婚が一番高いと思うわけです。「えっ、自分の子供じゃなくてもいいの?」という疑問を持たれるかもしれませんが、確かに上の言葉と矛盾している感じもしますが、そこはあまりこだわっていません。あくまで子供が好きだということです。ちなみに、バツイチではなく、バツ2でもバツ3でも構わないのですが、さすがにそこまで離婚が多いと、やはりどこか問題があるのかな、という気もしてしまいます。

ただ、それを言うなら、たとえ複数離婚をしていても、裏を返せば複数結婚できたということ。つまり、しっかり誰かに愛されたということでしょう。あたしみたいに一回も結婚できない人間よりははるかにマシなのではないか、とも思います。

というわけで、リミットまであと少し!