憲法記念日と「人文会ニュース」

本日は憲法記念日で祝日。働いている人もいるでしょうから「休日」とか「お休み」ではなく、「祝日」と書きました。

いえ、個人的にはこの三連休、要りません。今日の休みは11日に、明後日の休みは18日にそれぞれ振り替えて、三週連続水曜日休みにしたいところです。「月火と働いて休み、木金と働いて休み」って、とってもステキじゃありませんか?

さて憲法記念日と言うことで、新聞紙面にもそういった特集記事、広告が満載です。特に夏の参院選挙を控え、その結果次第では憲法改選が現実味を帯びてくることから、例年になく「憲法」にスポットライトが当たっている気がします。

あたし個人としては、「憲法は決して変えてはならない」とは思いません。「時代に合わせて変えていく」という自民党の言い分、その言葉のとおりであれば賛成です。しかし、どこを変えるか、どう変えるかはもっともっと議論の余地があると思いますし、自民党が主張する「緊急事態」も現行の法律で対処可能であると思います。

それに、そもそも総選挙もそうなのですが、憲法改正についても最低投票率の規定がないのは問題ではないでしょうか? このままでは先の衆院選と同じく、国民の一握りの意見だけですべてが決まってしまう危険性があります。せめて憲法改正の国民投票の場合、全投票数ではなく、全有権者の3分の2以上の賛成が必要という規定を設けるべきだと思います。

と、話がズレてしまいました。憲法です。

書店でも、春先から憲法とか安保とか、そのような政治的なテーマのフェアが増えている気がします。あたしの勤務先は政経ジャンルの本をたくさん出しているわけではないので、書店員さんから相談されることは少ないですが、今だったら自信を持ってこちらをお薦めします。

人文会ニュース」の123号です。

4月末に発行された123号の巻頭は木村草太さんによる「15分で読む 憲法と国家権力の三大失敗」が載っています。この「15分で読む」はその名のとおり、あるテーマを専門家の方にわかりやすく解説してもらうもので、なおかつ書店店頭でのフェアを念頭に置いて、いろいろな参考文献を挙げてもらいながら執筆いただいています。ですから、夏の参院選を控えた今号は憲法を取り上げたという次第。

上記サイトからPDFファイルが閲覧可能ですので、是非ご一読ください。また、人文会では全国の書店さんに声をベースにしたフェア「憲法と国家権力 について考える」を提案中です。既に何店か開催を表明してくださっているお店もあります。随時、上記ウェブサイトでご案内していきたいと思います。