『天使とは何か』を読んでいて気づいたことがありました。
同書89ページに音楽の快楽について述べている箇所があります。若干ニュアンスは異なるのですが、このあたりの記述は、孔子がすばらしい音楽に感動して食事をしても味を感じなくなってしまったというエピソードを彷彿とさせます。
そしてもう一つ。
91ページ以降の楽器を手にする天使たちの記述。記述はともかく、同書に収められた図版を見ているだけでも、日本人なら誰しも平等院鳳凰堂の「雲中供養菩薩」を思い出すのではないでしょうか? 残念ながら本書はキリスト教世界における天使に関する書籍なので、こういった東西文化のシンクロについては何の言及もありませんが、これはこれで調べてみたら面白いテーマになるのではないでしょうか?
そう思いました。