もう何年もプロ野球はほとんど見ていません。朝晩のニュースのスポーツコーナーで取り上げられるのを見る程度です。そんな中、今朝のトップニュースは、広島の新井選手が二千本安打を記録したというニュースでした。
2000本安打、すごい記録です。まだ百人いませんよね? 結構達成している選手がいそうで、意外といないところを見れば、やはり偉大な記録だということがわかります。だから、新井選手はすごいと思います。
で、ここまではよいのですが、どこぞのスポーツ紙の紙面に新井選手の家族の自筆(?)の手紙掲載されていました。あれ、必要なのでしょうか? あたしとしては興醒めです。
別に家族愛を否定するつもりはありません。選手の記録を支えた家族の存在はとても大切なものだと思います。でも、それは公共のメディアを使って伝えることなのでしょうか?
今回の手紙に限らず、オリンピックや選手権などで好成績を収めたヒーローインタビューで、インタビュアーはしばしば「今の気持ちを誰に伝えたいですか?」と尋ねます。そこで「応援してくれたファンに」と答えて、ファンへの感謝の言葉を口にするのであれば理解できます。だってファンはたくさんいるので一人一人に感謝を伝えることはできませんから、こういうメディアを利用するのは効率的だと思います。
でも、家族とか近しい人の場合、少なくともあたしなら直接伝えたいと思います。テレビ画面を通じて伝えるなんてしたくありません。ですから、家族に電話をかけ、マイクの前で家族と話しをさせるなんて演出も、あたしには白々しく感じられて、とてもイヤな気分になるのです。
まあ、それをいったら、新人賞を取った女性アイドルなどもマイクを握りしめて「お母さーん」と叫んだりしてますよね。十代の女の子ならまだしも、大の大人がやるのは、やはり見苦しいと思います。