ラテンではなく、あえてスペイン!

海外文学フェアが開催中であると書いた青山ブックセンター六本木店では、彩流社の主催でこんなフェアもやっていました。下の写真がフェアの場に置いてあった小冊子です。

「スペイン文学フェア」です。あえて「ラテン文学フェア」にせず、「スペイン」に絞ったのは、そこにあるように「セルバンテス没後400年」という節目の年だからでしょうか?

そうか、セルバンテス、没後400年なのか、と改めて思います。ドン・キホーテですよね? 安売りショップの影響で、日本人は「ドンキ・ホーテ」と覚えていそうですが、あの店だって看板は「ドン・キホーテ」になっていたはず。「ドン・ファン」「ドン・ジョヴァンニ」などの「ドン」ですよね。

 

それはさておき、あたし『ドン・キホーテ』って読んだことないです。どんな話だったのかも知りません。これはいけませんね。この機会に彩流社から新訳(編)が出版になるようです。たぶん、あたしみたいな人間って多いのだと思います。この機会に読みやすくなった新訳で『ドン・キホーテ』にチャレンジしようという人も出てくるのではないでしょうか?

いや、『ドン・キホーテ』どころか、ラテン文学はそれなりに読まれていても、スペイン文学(イスパニア文学)って、どれくらいの人が知っている、読んでいるのでしょうか? 下の写真は、小冊子の裏側。フェアに当たってのご挨拶文ですが、やはりそんなことに触れていますね。

この小冊子ではセルバンテスの他にも、彩流社が翻訳を手がけているベッケルミゲル・デリーベス、アントニオ・ガラなども挙げられています。あえてラテンではなくスペインを打ち出している当フェア。なかなか面白いです。

 

ちなみに、あたしの勤務先ですと、スペインと言うよりは『ムシェ 小さな英雄の物語』『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』といったバスクの作品を出しています。