外文リーガーの活躍

豊崎由美さんが隔月で行なっている「読んでいいとも!ガイブンの輪」というイベント。毎年年末は海外文学を出している主な出版社の編集担当者を一堂に集めて、「今年出した本、来年出す予定の本」を語ってもらう、「オレたち外文リーガーの自信の一球と来年の隠し球」をやっています。

昨年の12月は八重洲ブックセンター本店で行なわれたのですが、そこに集った出版社は、河出書房新社・群像社・国書刊行会・作品社・松籟社・白水社・早川書房・藤原編集室。

で、今年の日本翻訳大賞の二次選考に残った16作品を見てみますと、河出書房新社が3作品、早川書房・白水社・国書刊行会がそれぞれ2作品、群像社が1作品と10作品を占めています。これはかなりの高確率ではないでしょうか?

ちなみに昨年の第一回も大賞2作品のうち一つは白水社。読者賞が作品社。これらを含む二次選考17作品のうち7作品が外文リーガー8社の作品でした。

つまり、書店で海外小説を充実させたいというときには、まずはこの8社(藤原編集室は出版社ではありませんが……)の作品からチョイスしていけば外れはない、と言えるのではないでしょうか?

とまで言ってしまったら、ちょっと手前味噌でしょうか?