白水社的アフリカ?

まもなく配本になる新刊『中国第二の大陸 アフリカ』は、中国を捨て、アフリカに移住した中国人を描いたノンフィクションです。ですから、中国モノではあるのですが、舞台はアフリカです。一般に「中国とアフリカ」と聞くと、金にものを言わせた、現地の人の暮らしを考えない乱開発、新たな植民地化、といったイメージがつきまといますが、そうではない中国とアフリカの関係が垣間見えると思います。

  

ところで、あたしの勤務先ではこれまでもアフリカに関係する書籍を出しているのですが、何故かアフリカを真正面から取り上げると言うよりも、別な角度、切り口から捉えたものが多いような気がします。今回のものもそうですが、過去にも『サッカーと独裁者』『北緯10度線』を出しています。

この三者で取り上げられている国ですが、『中国第二の大陸 アフリカ』では

モザンビーク、ザンビア、セネガル、リベリア、ギニア、シエラレオネ、マリ、ガーナ、タンザニア、ナミビア

『サッカーと独裁者』では

エジプト、スーダン、チャド、ソマリア、ケニア、ルワンダ、コンゴ、ナイジェリア、コードジヴォワール、シエラレオネ、リベリア、ジンバブエ、南アフリカ

『北緯10度線』では

ナイジェリア、スーダン、ソマリア、ケニア、エチオピア

といった国々です。こういうアフリカに対する視点も面白いのではないでしょうか?