写真は今朝の朝日新聞です。
板橋区立いたばしボローニャ子ども絵本館という施設、迂闊にも知りませんでした。もちろん、板橋と言えば、板橋区立美術館で毎年のようにボローニャ展が開催されているのは知っていますし、見に行ったこともあります。ですから、板橋とボローニャの関わりについては承知していたつもりでしたが、この絵本館は知りませんでした。
絵本だからでしょうか?
考えてみますと、小さいころ、絵本を読んだ記憶がないわけではありません。それなりには読んでいたと思いますが、それよりももう少し大きくなってからの本、子供向けの世界文学全集とか偉人伝的なもの、そちらの方の記憶が強くて、絵本の印象が薄いのかもしれません。
それに、そういった本は小学生の時代を通じて読めるので、しばらくは家の書架に並んでいたのですが、絵本は小学校に上がるころには卒業してしまいますので、書架にあった記憶があまりないのです。ちょうどあたしの小学校入学のタイミングでわが家の引っ越しがあったので、親に確かめたわけではありませんが、その引っ越しの折に絵本はあらかた処分してしまったのではないでしょうか? そんな気がします。
で、その後ですが、文字の本に興味が移っていたので、絵本に立ち戻ることはありませんでした。美術に、関心がないわけではないですが、それほど美的なセンスもないので、それほど強い興味を持つこともなく、だからイラストとか絵とか、あまり気にせずに来てしまったようです。若干の先入観(偏見?)がありますが、大人でも絵本に興味がある人って、芸術に造詣が深い人って感じですから、あたしなどは全く違いますので……(汗)
これで結婚して子供でもできていれば、それなりに絵本に関心を持つこともあったのでしょうね、子供に買ってあげるために。いま、どんな絵本が人気なのか、どんな絵本を読ませるのが子供の情操教育によいのか。たぶん、あたしも人並みに親としてそんなことを気にしたのではないかと思います。でも、不幸にして、今に至るも人の子の親となる機会に恵まれず、絵本を買ってやるような子供は、たぶんこのまま一生、自分には縁がなく終わるのだろうと思います。
閑話休題。
ボローニャですが、あたしの勤務先からこんな本が出ています。
『ボローニャ・ブックフェア物語』です。どうして、ヨーロッパの小さな街、ボローニャが絵本の街として世界的に知られるようになったのか、そんな歴史がわかる一冊です。