スカパー!だったかWOWOWだったか、どちらなのか忘れましたが、先日放送されていた「ピラミッドの呪い」を鑑賞。
テーマとしてはありがち。新発見のピラミッドを発見した考古学者父娘と、それを取材するクルーがピラミッドに閉じ込められ、その中で得体の知れない生物に襲われ命を落としていくというストーリー。モキュメンタリーの手法を使いつつ、全部が全部それはなっていないので、モキュメンタリーにありがちな、強引な撮影、その状態で撮っているなんてありえないでしょ、というシーンは少なく、至ってまともな印象です。
さて、この映画、おきまりどおり、一人殺され、二人殺されと、だんだん減っていくわけですが、ピラミッドの中の魔物って何だと思いますか? 食べるものも光もない闇の世界ですから、一般的な生物とは考えられませんよね。まあ単細胞生物的なものなら生きられるでしょうけど、それだと人を襲うなんてふうにはなりません。せいぜいが感染して徐々に死に至るでしょう。
はい、これが怖いのか笑ってしまうのか、人によると思いますが、正体は古代エジプトの神アヌビスです。ヒエログリフなどにも描かれていますし、古代エジプトと言えば、頭がジャッカルで体が人間の姿をした絵を見たことないでしょうか? あれです。
この映画の中では、死者の正義を量るものとして描かれ、天秤で死者の心臓の重さを量っています。つまりは進入してきた者の心臓をえぐり出してはそれを量っていたようです。どうやって子供を残すのかはわかりませんが、子供(これは仔猫か子犬、あるいはウリ坊のように見えました)が親であるアヌビスを襲って食べ、そして成長するようです。子供たちは何匹も描かれていましたが、あれも成長の過程で仲間割れ、共食いをして、ただ一匹だけが生き残るのでしょうね。
さて、主人公であるヒロイン、考古学者の娘がなんとかピラミッドから脱出したところでアヌビスが現われて、というところで映画は終わります。このエンディングもありがちですね。あるいは映画がヒットしたら続編を考えていたのでしょうか? でも続編を作るには確実に生き残る人が一人はいないとダメなはず。うーん、わからない。
ただ一つ感じたのは、たぶん盗掘防止なのでしょうけど、たぶんピラミッドって下手に入ると、この映画のように迷って出られなくなり、いくつもの罠が仕掛けられていたのでしょうね。そして外から閉めるだけで中から開けられない構造になっていたのでしょう。そういうところはよくわかりました。