先日落手した雑誌、ななみんが表紙を飾っている「BRODY vol.3」ですが、メインは橋本奈々未のグラビアページですけど、その後に乃木坂46のメンバー13名がヘッドホンを付けている写真が載っています。
その一人一人に簡単な紹介文が載っていて、星野みなみなら「「かわいい」の権化」、秋元真夏なら「スッキュン○モンスター」、白石麻衣なら「アイドル界の美獣」、生田絵梨花なら「乃木坂46の至宝」などと書いてあります。これって公式の、事務所が用意したものなのか、それとも「BRODY」編集部が用意したものなのか、よくわかりませんが、おおむねこんなものでしょう、と納得できるのですが、一つだけちょっと引っかかったものが……
それは斎藤飛鳥です。
彼女の惹句は「天国に一番近い美少女」というものです。「美少女」という部分には引っかかりません。この一年、彼女はものすごくきれいになったと思いますし、ありきたりな言葉で言えば「垢抜けた」「化粧がうまくなった」ということなのでしょうが、以前に比べると見違えたと言えるほどだと思います。
あたしが引っかかったのは「天国に一番近い」という部分です。
この言葉をそのままググってみると、「天国にいちばん近い」でヒットする最初は「天国にいちばん近い島」で、他にもそれ関連のページがヒットします。小説、そして映画も作られたことで、天国にいちばん近い島とは作品の舞台となったニューカレドニアのことになっているようですが、その意味するところは「すばらしいところ」といった感じです。
あたしはどちらかと言いますと、天国に一番近いというのは「死が近い」という感覚で受け取ってしまいます。確かに「温かな南の島」というイメージは「天国のように素敵なところ」「まるで極楽」といった感覚で捉えられるのでしょうけど、その一方、戦時中を考えると南洋の島々は、送られた日本軍の兵士たちにとっては死と隣り合わせ、まさに「天国に一番近い島」だったのではないかと思います。だから、「天国に一番近い」という言葉にどの程度プラスのイメージがあるのか、ちょっと疑問に思ったわけです。
で、あたしはもちろん「天国に一番近い」という言葉にプラスのイメージがあることも知っていますし理解もしていますので、こんな風に自分のダイアリーでささやかにちょっとした疑問を書いている程度です。でもテーマや表現次第では、人によっては声高に主張して、メーカーへ抗議の電話をかけてくる人も昨今は多いのでしょうね。いわゆるクレーマーという奴です。
もし、あたしが熱狂的な斎藤飛鳥ファンで、この惹句から「BRODYは斎藤飛鳥が死ねばよいと思っているんだ!」といちゃもんを付け、編集部に執拗に電話をかけたり、ブログやツィッターなどに非難中傷を書き込み続けたら……。現代社会においては、あながちありえないことでもありません。そんなことも頭をよぎりました。もちろん、あたしはそんなことはしませんが(笑)。
ちなみに上述のググった結果ですが、「天国に一番近い男」なんてのもヒットしますね。そう言えば、こんな作品もあったなあと思い出しました。