今回が四回目!……のはず

前のダイアリーのタイトルは「東京で再会」でした。読んでみても東京で何に再会したのか書いていませんよね? でもわかりますよね。兵馬俑に、です。

あたしはこれまで中国の西安、ではなく長安、いやいや咸陽で兵馬俑を見ています。そう、兵馬俑坑博物館へ行ったことがあるのです。いまは「秦始皇帝陵博物院」と呼ぶらしいですが、日本人には兵馬俑坑の方が通じやすいですよね。とにかくそこへ行ったことがあります。何百体もの兵馬俑が並んでいるのを実際に見ているのです。

最初に行ったのは大学生の時。2年から3年になる春休みに一か月の語学研修に参加して北京外国語学院に4週間滞在しました。その後一週間かけて洛陽、西安、蘇州、上海を巡る「卒業旅行」で、西安滞在中に行きました。1988年の2月から3月にかけてのことです。その時の写真がこちらです。

やはり初めて見たときはその偉容に圧倒されました。その次は母と妹と一緒に北京、西安、上海を回った旅行の時で2002年の暮れから2003年の年始にかけてでした。この時は写真が撮り放題でしたので、ずいぶんだくさん撮った記憶があります。

そして3回目、今のところ最後に訪れたのが2007年の2月に、やはり母と妹と三人で西安・北京を回った旅の時でした。この時も写真は自由に撮れましたが、北京オリンピックを前にして、外国人が大勢来るのを見越した工事が兵馬俑坑の周囲でかなり大々的に行なわれていました。それまでは兵馬俑坑のかなり近いところまでバスやタクシーで着けたのですが、この時はずいぶんと離れた駐車場に止められ、そこからかなり長い距離を兵馬俑坑博物館の入り口まで歩かされました。その歩かされた道すがら、その時点ではまだ工事中のところばかりでしたが、すべてが観光客相手のみやげ物屋になるようでした。

1988年の兵馬俑坑では、ざっくりとした網に小さな兵馬俑のレプリカ人形を10体くらい入れて「シャチョー、ヒャクエン」といって声をかけてくる物売りが入り口の門の外にたくさんいたものですが、そんな連中も駆逐され、じきにきれいなショップがオープンし、もう少しマシな商品がものすごーく高い値段で売られるようになったのでしょうね。

最後に行ってから既に8年。いまはどうなっているのでしょう?

2015年11月28日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー