そろそろクリスマスプレゼントを考えないと?-本なんて如何でしょう?

あと一か月ほどでクリスマス。

生まれてこの方ずーっとクリぼっち(←最近知りました!)なあたしは、今年もその連続年数記録を更新することでしょう(涙)。

閑話休題。

さて、世の恋人同士、いや、友達同士でも構わないのですが、大人になったら「本を贈る」ってことはやらないのでしょうか? 子供のころは、お父さんやお母さん、あるいはおじいちゃんやおばあちゃんに絵本を買ってもらったという思い出がある人も多いと思いますが、恋人や友人に本を贈るって、あまりやらないものなのでしょうか?

本を贈るってよくないですか? だって、ふだん「本って高い」と言われがちですが(特に海外文学とか専門書とか)、でもよーく考えてみてください。特に男性の方、もし彼女にティファニーとかでアクセサリーをねだられたらいくらかかると思いますか? あるいは「オシャレなレストランで食事をしようよ」なんて言われたら財布にいくら入れておけばよいのでしょう? それに比べると、本ってなんて安上がりなんでしょう? それに知的ですし。

というわけで、昨今の若い人は記憶にないと思いますが、かつてクリスマスプレゼント用の本として一世を風靡したのが村上春樹の『ノルウェイの森(上)』『ノルウェイの森(下)』です。現在は文庫本ですが、最初に発売された単行本も同じ色遣いで、とにかくクリスマスを意識した仕様になっていました。

 

どうです? まさに「ザ・クリスマス」ですよね? やはりクリスマスには緑と赤なんですね? しかし、さすがに村上春樹と言えども、『ノルウェーの森』はもう古いですか? ならば、こちらなんてどうでしょう?

 

あたしの勤務先の刊行物、『デリダ伝』と『ジャック・デリダ講義録 獣と主権者Ⅰ 』です。どうです? 『ノルウェーの森』を彷彿とさせる色遣いじゃありませんか? フランスの思想家・デリダですから、知的なセンスはバッチリ。お値段も二冊で2万円弱と、大切な人へのプレゼントにはお手頃です。

冗談を言うなって? いえいえ、冗談ではありません。実はこの二冊、昨年後半に出たところ、複数の書店員さんから「やっぱりクリスマスを意識した装丁なんでしょ?」と言われたのです。だったら、それを逆手にとって販促しない手はありません。はい、この二冊、クリスマスプレゼントに是非どうぞ!

とはいえ、哲学思想は敷居が高いという方にはこちら。

 

紙の民』と『2666』です。どちらも海外小説が好きな相手ならきっと気に入ってくれること間違いなしです。あえて不安材料を挙げるとすれば、相手が既に持っている可能性が高い、ということでしょうか?