今年はナンシー・カレンダー、どうしましょう?

書店を回っていますと、入り口や付近やレジのそば、それなりによい場所でカレンダー・フェアが始まっています。話を聞くと、例年9月の後半に入荷して、10月から店頭に並べ始めるのだとか。

「本屋なのに、本を売るスペースを減らしてカレンダーや手帳を置くってどうなのよ」という葛藤は書店員の方にもあるようですが、「置けば置いたでそれなりに売れるんだよね」という現実、そしてなにより「実は本を置いているよりも売り上げが上がるから」という実績。

「本より売れる」と言われてしまうと、出版社の営業としては二の句が継げません。いや、ここで怯んではダメですね。もっと自社の本をプッシュしなければ!

と言いつつも、密かにあたしの心の中では「今年はカレンダーどうしよう?」という気持ちもうずいています。

はい、この数年来、毎年この時季に自作の卓上カレンダーを作っているのです。

題して「ナンシー・カレンダー」、略してナンカレ。限定生産で仲良しの書店員さんに配っています。売り物ではありません。単純に、はがきサイズの印刷用紙にプリントしたものなのですが、それでも自宅のプリンタで印刷しているので、そこそこの時間がかかります。はがきサイズの印刷用紙は50枚とか100枚単位で売っていますから、それほどお金はかかりませんが、カレンダーを収納するケース代がそこそこかかるので、毎年この時季はそれなりの出費になります。

まあ、それでも喜んでくださる方がいらっしゃるので作っているわけですが、会社から補助してもらっているわけではなく、すべて自腹です。いや、勤務先のサイトで毎年カレンダー・プレゼント企画をやっていて、その当選者の分のケース代は勤務先からいただいております。

振り返ってみますと、このナン・カレの記事、毎年のように書いているのですね。古いところでは2013年12月、そして発送したという記事2014年は10月に書いています。ダイアリーを読み返してみると、やはり今回と同じく、書店店頭のカレンダーコーナーを見て、「そろそろカレンダー、作らなくちゃ」と思い始めているようですね。パブロフの犬と同じ条件反射です。

さて、今年はどうしましょう? もう勤務先のウェブサイトでの連載はやっていないので、ここで募集をしましょうか? しかし、このページでやっても、ほとんど応募してくる人はいないでしょうね。となると、今年は仲良しの書店員さんの分だけ作れば大丈夫でしょうか? そうなると出費も抑えられますし……(汗)

いや、そもそも書店員さんで、本当に欲しがっている人ってどれだけいるのでしょうか? 怖くて聞けません。