アマゾンとか電子書籍とか@朝日新聞

このところ朝日新聞の紙面で、アマゾンとか電子書籍の記事が目に付きますね。15日にも三人の方のインタビュー(?)記事が載っていましたし。

その中で、ベンチャー投資家・宮田氏が

技術革新によって、消費者は以前よりも快適なライフスタイルが約束されます。新しい価値を提示しようとするアマゾンの企業姿勢は、前向きに評価されるべきだと思います。

と語っているのが気になりました。

技術革新によって実現される未来の生活が、果たして本当に「快適なライフスタイル」なのか? むしろ昨今の流れでは技術偏重への反省が叫ばれているのではないか、という気もします。もちろん、あたしだって声高にスローライフを主張・支持するわけではありませんが、なんかこういう短絡的な見方には違和感を覚えます。やはり米国在住のベンチャー投資家だからなのでしょうか?

それにアマゾンが「新しい価値を提示」するのはよいでしょう? 企業がそれぞれの価値観を消費者に提示するのは当然だと思います。ただ、一社の価値観だけがすべてを覆い尽くすようなやり方が果たしてよいものなのか? 中途半端な「前向き」の評価は却って危険なのではないか、とも思います。

16日には電子書籍の記事。ドイツではアマゾンのキンドルに対向して国内の書店大手が結束して統一ブランド、フォーマットを作ったとのこと。

確かに日本では電子書籍サイトがいくつもあり、それぞれフォーマットが異なるようで互換性も怪しいです。出版社側からすれば、すべてのフォーマットに対応した電子書籍を作るのは(一つ作れば、ちょっと手直しをすれば済む、とも言われますが……)はっきり言って面倒なので、統一フォーマットになってくれれば楽ですよね。

こういう記事が出ましたが、日本ではどうなるのでしょうか?