ダイヤモンドに文春に!

新聞の書評もあらかた出尽くし、一段落の感のあった『ネオ・チャイナ』に援護射撃です。

まずは「週刊ダイヤモンド」で、成毛眞さんが取り上げてくださいました。

この号は「読書を極める!」というテーマですので、週刊誌とはいえ大型書店であればしばらくは置かれているのではないでしょうか? その中で成毛眞さんが丸善丸の内本店を訪れ、そこで本を選ぶという企画記事。もちろん、あたしの勤務先意外の本も取り上げられているのですが、なんだかうちの宣伝をしていただいているような感じで読んでしまいました(汗)。

たまたま百周年記念フェアをやっている時期に訪問してくださったという僥倖もあったからでしょうか

続いて、レジ前を通ってサイエンスのコーナーへ。と思ったのだが、通路脇で展開されている白水社のフェアの前で足が止まる。やはり、白水社の本は装丁が美しい。ボクはキンドルでもかなり本を買うが、ここまで美しい本は紙で買って本棚に並べたい。

とおっしゃり、「へえ、こんな面白そうな本が出ていたのかという発見がある」とのこと。そんな成毛さんが『ネオ・チャイナ』については

そのビジネス系の本で今年の一押しと言ってしまってもいいかもしれないのが『ネオ・チャイナ』だ。中国という国、そこで暮らす人の今を、偏見や敵意なく知りたければ、これを読まずにいられないだろう。中国関連の本には装丁の赤いものが多いが、これは一味違うのも良い。

とお薦めしてくれています。

ついで月刊の文藝春秋。その11月号の鼎談書評で山内昌之さん、片山杜秀さん、篠田正浩さんが『ネオ・チャイナ』を取り上げてくださいました。鼎談ですので、それなりに分量のある評になっています。

さて、『ネオ・チャイナ』の評、今回紹介したものにしろ、これまでに出た新聞書評にしろ、ほぼ共通しているのは、数多ある中国ものを何冊も読むくらいなら本書を読めのが一番よいという点です。もちろん、優れた中国関連本だってたくさん出ていますが、ここ数年、書店店頭を賑わせているのは嫌中本や極端なものばかり、そんなもの何冊読んでも意味ないよ、という感覚、読者の多くが抱いているからではないでしょうか。

たくさん出ているのにこれというものがない、そんな中国ものの中に現われた『ネオ・チャイナ』、干天の慈雨と呼ぶべきでしょうか?