弊社の本もご一緒に!~法政『フランスという坩堝』~

先日の日本経済新聞の書評で、法政大学出版局の『フランスという坩堝』という本が取り上げられました。叢書・ウニベルシタスの一冊です。

ふーん、それがどうしたの? フランスと聞くと反応しちゃうの? と言われると、はい、その通り、と答えざるを得ませんが、今回はそれだけではありません。同書のはサブタイトルに「一九世紀から二〇世紀の移民史」とあります。タイトルだけだとちょっとわかりにくい感じがしますが、この副題を見れば本書の内容がわかると思います。そして、それが予想できたなら、あたしの勤務先から出ているこの本が思い浮かぶのではないでしょうか?

パリ移民映画』です。

こちらのサブタイトルは「都市空間を読む 1970年代から現在」ですから、前者よりはかなり焦点を絞ったものになっていますが、フランスにおける移民をテーマとしているところは同じです。合わせ鏡のように両者を互いに参照させながら読むとよいのではないかと、門外漢であるあたしでも思うのです。