フランス語、比較広告

来週には書店に並び始めると思いますが、こんな新刊が出ます。

徹底整理フランス語 動詞のしくみ』と言います。

「えっ、またフランス語の動詞活用の本?」とお思いの方も多いと思います。「本屋へ行くといろいろ出てるじゃない、何が違うの?」と思いますよね? 確かにその通りなのですが、それだけフランス語学習にとっては動詞活用が大事ということでもあります。ただ、あたしはフランス語はからっきしなので、担当者から本書の特徴を聞きましたので、それをここでご紹介したいと思います。

まずは本書のライバルとなる類書は以下の通りです。

  

フラ語動詞、こんなにわかっていいかしら?』『標準フランス語動詞変化表』『フランス語 動詞活用ドリル』の三つになります。他にもまだ数冊ありますが、売れ筋や出版年などから考えると以上になると思います。

まず『フラ語動詞』ですが、これは本当に初歩の初歩、仏検だと5級、4級レベルをフォローしているだけですが、とにかく語り口がわかりやすい清岡節、第二外国語でフランス語を選択したけれどチンプンカンプンという人には、すべての動詞に仮名ルビまで付いている本書がお薦めです。

次に『変化表』ですが、これは逆に潔いまでにシンプルです。とにかくタイトルどおり、動詞の活用が表の形で載っているだけです。どうしてそういう活用をするのかといった理屈は抜き、とにかくある動詞の活用がどうなっているのかを調べるだけならハンディで値段も手頃な本書がお薦めです。

『活用ドリル』はタイトルでもわかるようにドリルですから、書き込みながら勉強していく学習書です。言語は異なりますが、『書き込み式 ドイツ語動詞活用ドリル』と似たタイプの本と言ってよいでしょう。とにかく書くことによって体で覚えよう、身につけようという方にはお薦めです。

という三者に対し新刊の『徹底整理』は何が違うのか、何がウリなのか?

まずは仏検で言えば2級レベルまでを網羅しています。また動詞活用の基本をしっかりと解説していますし、活用パターンがすべて網羅されています。つまり、第二外国語で単位を取れればいいやという人よりも、もう少ししっかりと動詞活用をマスターしたいんだという人向けです。『変化表』にもう少し解説が付いていればいいのに、という人にはもってこいだと思います。またこの手の動詞活用の本ですと動詞しか載っていないことが多いようですが、本書ではイディオムや用例まで載っているので、応用の幅も広がります。

とまあ、こんな説明で少しご理解いただけたでしょうか? 上で担当者から聞いたと書きましたが、あくまであたしなりの理解ですので、もしこの説明に誤りなどがあっても担当者の責任ではありませんし、もちろん本書の瑕疵でもありません。フランス語を勉強している方、あるいは書店の語学書担当の方、少しはお役に立ちましたでしょうか?

あとは、実際に並んだ本を手に取ってご自身の目でお確かめください。