こんな関連書籍はいかが?

本日の朝日新聞読書欄から。

新潮社から吉村昭の戦争作品集が刊行になったという記事。確かにこのところ書店を回っていても、文芸書コーナーで吉村昭の作品を良く目にします。吉村昭というと、このシリーズのように「戦争もの」というイメージを抱く方も多いでしょうが、『関東大震災』とか『三陸海岸大津波』という作品で知っている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 特に後者は東日本大震災以降よく売れていたという印象があります。

  

そんないくつかの顔を持つ吉村昭その人に興味を持たれた方にはこちら、『評伝 吉村昭』がお薦めです。吉村昭評伝の決定版と言ってよいでしょう。

続きましてこちら『ヴェール論争』です。同書は、あたしの勤務先の刊行物ではありませんが、たぶんこの本を理解するときのキーワードは「ライシテ」ではないかと思います。

ライシテと言えば、こちらの三冊が必読書です。たぶん、これ以外にライシテを扱った本はないでしょう。

  

フランスにおける脱宗教性の歴史』『世界のなかのライシテ』『ライシテ、道徳、宗教学』です。またこの問題は、もう少し視点を変えると「シャルリ=エブド事件」とも関連してくるはずです。

 

あの事件も、今のところは一段落していますが、問題の本質が何ら解決されたわけではありませんので、『シャルリ・エブド事件を考える』『現代思想 2015年3月臨時増刊号』などは、これからも必携、必読の資料になると思います。