8月9日の井の頭公園

長崎の原爆の日です。

長崎も広島も、一応は行ったことがあります。

昔から、原爆というとヒロシマがフィーチャーされるのに対し、どちらかというと地味な長崎の方が親近感と言いますか、好ましい気持ちを抱いていました。ただ、それは井の頭公園に理由があるのかもしれません。

原爆の日の式典と言いますと、広島なら原爆ドームが真っ先に思い浮かびますし、テレビでもそれが映し出されます。それに対して長崎と言うと、平和の像ではないでしょうか?

平和の像

上の写真ですね。彫刻家の北村西望が造った像であるということは知識としては知っていますが、北村西望がどういう人で、どういう人生を送った人なのかはまるで知りません。ただ、この彫刻、長崎で実物は見たことはないのですが、昔から見たことがあるのです。もちろんテレビで、というのではありません。

東京に井の頭公園という広い公園があります。ドラマの舞台になったりもするので、東京以外の方にも有名な公園だと思います。この中にと言うのか、その隣にと言うのか、正確なところはわかりませんが、井の頭自然文化園というのがあります。ここに彫刻館があって、その中にこの平和の像が置いてあるのです。北村西望のアトリエだったとか、そんな説明を聞いたことがあります。

もちろん井の頭公園の平和の像は、長崎のものの何分の一かのスケールなのでしょうが、あたしには小さいころか見慣れた、非常になじみ深いものなのです。テレビで長崎の平和の像が映ると、記憶が子供のころに戻って、家族で井の頭公園へ行った頃へと飛んでしまうのです。いや、そうは言っても、たぶん井の頭公園でこの平和の像のある彫刻館へ言ったのは数回程度だと思います。それでも鮮明に覚えているのです。不思議なものです。