謎は解けた?

寒いですね。こんなに晴れて陽も出ているのに風が強くて寒い、寒い一日でした。こんな日はのんびりと映画鑑賞です。今回はこちらです。

パラノーマル・アクティビティ3」です。シリーズの前作である「パラノーマル・アクティビティ」と「パラノーマル・アクティビティ2」は以前見たことがあり(←もちろん、スカパー!かWOWOWで放送された時に)、今回は第三弾です。

 

この第三弾がパート2の続きではなく、パート1の過去に遡るものであるというのは既に知っていました。というか番組紹介にそんなことが書いてありました。確か前二作はある家庭の少女の周囲でおかしな現象が起こり、その女の子が最後に行方不明になってしまうというストーリーだったような記憶があります。今回の第三弾はその少女、というか姉妹の幼い頃のエピソードです。

結論から書いてしまうと、つまりこの姉妹の周囲でおかしな現象が起こるのはすべて祖母の悪魔崇拝から始まっていた、ということなわけですね。母親(祖母から見たら娘)まで殺されてしまうという幼児体験はかなり強烈だと思いますが、そもそも母親は自分の母親がそんなことをしていると、まるっきり気づいていなかったのでしょうか? そこがなんとも不思議です。

しかし、少女に悪霊、あるいは悪魔が取り憑くという設定は往年のヒット作「ポルター・ガイスト」ですね。それをフェイクドキュメンタリーの手法で見せているわけですが、第一作こそそんな悪魔崇拝的なものは出さず、とにかく家の中でおかしなことが起こっているというところに拘って見せていたのが成功の原因だったと思いますが、二弾、三弾と行くうちに、これらの現象に理由付けをしなければならなくなったというのでしょうか? それが悪魔というのでは、やっぱりアメリカ、キリスト教国だなあという感想しか持てません。既にフェイクドキュメンタリーというよりはただのホラー映画、それもさほど怖いとは思えないホラー映画になってしまっていて、種明かしが悪魔崇拝の一族というのでは、ちょっとガッカリでした。

ただ、そこまで信じ込んでしまい、実の娘も平気で殺せる祖母という存在。これが最も怖いかも。それにしても、このシリーズのヒット以来、フェイクドキュメンタリーのホラーが数多く作られていますが、本当にこんな状況下でカメラを回し続けられるのか、いや、固定カメラの場合はともかく、カメラを持って家の中を歩き回ったりする時に、よくもカメラを放り出したりしないなあと感心してしまいます。例えば、プロの戦場カメラマンなら銃弾が飛んできてもカメラを離さないのかもしれませんが、これらの作品は基本的に素人が自宅で録っているという設定ですから、あそこまでカメラに執着できるのはちょっとおかしいと思います。まあ、カメラを放り出してしまったら、たぶん映像が残らないわけですから、この手の映画手法の前提が崩れてしまいますよね。